Shopifyの新AIツールをトライ!HorizonとSidekick、どこまで使える?

Shopifyの新AIツールをトライ!HorizonとSidekick、どこまで使える?

「Shopify Editions2025夏」では、シンプルで直感的な購買体験の実現という同社のビジョンをさらに追求するために150以上もの画期的なアップデートが公開され、特にEC運営におけるAI活用の最前線を切り開くデザイン基盤の「Horizon」と、さらに賢く広範囲の作業をサポートできるようになったAIアシスタント「Sidekick」の進化が注目を集めています。
これら2つのAI機能を軸に、EC事業者がこれらのAI機能をどのように活用してビジネスの成長を加速できるのかを探っていきましょう。

EC運営におけるAI活用の最前線と効率化

大きな変革期を迎えているEC業界において、運営の効率化を進めビジネスを拡大するためのAIの活用は、もはや必須ともいえる状況になってきました。そこで、まずその最前線を俯瞰してみましょう。

EC運営で誰でもAIを活用できる時代へ

かつては高度な開発知識や多額の投資が必要だったAI技術も、現在では様々なサービスを通じて誰でも簡単に導入・活用できる時代が来ました。当初は外部の生成AIに頼らざるをえなかった機能も、Shopifyはサービスに統合したり、Shopifyアプリでサポートすることに力を入れており、AIによる商品説明文の自動生成はもちろん、FAQに対応するチャットボット、レコメンドエンジンなども、標準機能またはアプリを通じて使えるようになっています。

特に進化が著しい生成AIによるアシスタント機能は、これまで人間の判断に依存していたデザイン、コピー、広告運用のようなクリエイティブな領域でも、頼れるパートナーになっています。
たとえば、家族経営によるカナダのコーヒーロースターの「Klatch Coffee」は、ShopifyのAI機能である「Shopify Magic」機能を利用して商品説明文や割引設定の自動化を実現。これまで手入力だった作業をAIに任せられるようになり、繁忙期のホリディシーズンもストレスなく運営できたとのことです。

Klatch Coffee

Klatch Coffee|Shopify Magicにより、家族経営のコーヒーロースターでもサイト構築の自動化の恩恵に与ることができたカナダの「Klatch Coffee」

作業を効率化し時間を有効活用できるAIの力

これまでのEC運営では、商品登録や顧客対応、在庫管理などの少なからぬ業務で、依然として人手に頼る非効率な作業が残っていました。しかし、AIによって、これらの領域でも変革が着実に進んでいます。
たとえば画像認識によって、商品の写真から自動的にカテゴリーやタグ付けが可能になったり、顧客サポートでAIのチャットボットが顧客との自然なやり取りを行なって、問い合わせの約8割を自動で処理できている事例も報告されており、結果として、EC事業者は人間が担うべき創造的な業務に集中することが可能となって、人的コストの最適化や作業時間の大幅削減を実現できているのです。

The Edit LDN

The Edit LDN|限定スニーカーなどを扱う「The Edit LDN」では、年間2.7倍近いビジネスの成長の一端を、問い合わせの約8割を自動で処理可能というShopifyアプリのK-ChatによるAIチャットボットが支えている

AIショッピングエージェント連携による販路の拡大

そして、今、業界の注目を集めているのがECと「AIショッピングエージェント」との連携です。この「AIショッピングエージェント」というのは、ChatGPTやGoogle Geminiなどのチャット系生成AIがECの入口となることを意味しています。これらのエージェントに自社商品が検索・推薦対象として登録されれば、ユーザーの質問やニーズに応じて、的確な商品を提案してもらえるようになるため、従来の検索エンジンに対するSEO対策に代わる可能性も出てきました。

実際に、AIエージェント経由での購入体験を提供する取り組みは、すでに海外で進行しており、ShopifyもChatGPTの開発元であるOpenAIと協力して、ChatGPT内で商品一覧の表示から詳細確認、価格・レビューの閲覧、決済まで一連の購買体験が可能にする取り組みを進めていると伝えられています。この分野は、これからのEC戦略において外せないチャネルとなっていくことでしょう。

過去最大級のAI機能強化が行われたShopify Editions25 夏

それでは、上のような動きを踏まえて、AI機能の大幅な強化が行われた「Shopify Editions25 夏」のアップデートの中から、ECサイトデザイン系機能の「Horizon」と、AIアシスタント「Sidekick」を中心に、革新の内容を紹介していきましょう。
その他のShopify Editions2025夏で発表された新機能については下記の記事をご覧ください。

デザインとECサイト構築機能充実の核となる「Horizon」

「Horizon」は、ノーコードでのAIによるECサイトデザインやカスタムブロックを生成することができるツールです。この新しいデザイン基盤は、EC事業者によるECサイト構築やカスタマイズのプロセスを劇的に簡素化し、デザインやプログラミングの専門知識がなくても、ブランドの個性を表現する高品質なサイトが簡単に作成できるよう開発されました。

オリジナルブロックとテーマをキーワードだけで作成

まず特徴的なのは、AIによるオリジナルブロックとテーマの生成です。この機能を使うと、ブランドに関するいくつかのキーワードを入力するだけで、AIがユニークなECサイトザインを作り上げてくれます。
また、テーマエディタ内で自然言語による指示を出すことにより、AIにカスタムテーマブロックを自動生成させることもできます。これによって「簡易レビュー表示を追加したい」、あるいは「特定商品の強調セクションを作りたい」といった要望に、コーディングなしで対応できるのです。

もちろん、AIが生成するブロックもスクロール追従やレスポンシブ対応など、実用レベルの仕様を備えており、高度な処理を盛り込んだり改修するための時間やコストを大幅に削減できます。

デザインの微調整もノーコードで完了

さらに、テーマエディタ自体も進化しています。具体的には、より直感的な操作とクリエイティブな作業をサポートするための多くの組み込み機能が改善されました。たとえば、セクションの余白調整や、セクション追加時のデザインプレビュー表示など、視覚的で柔軟なカスタマイズが可能です。

そして、「カスタムセクション」を活用すれば、コンテンツの配置方向(水平/垂直)や要素間の間隔を自由に設定でき、完全にオリジナルなサイトデザインをノーコードで構築可能であるほか、商品カードの表示項目を自由に編集したり、スクロールマーキーなどの視覚的な要素を簡単に追加できるようになっています。
新たな10のテーマを元に、AIの力で高度かつ柔軟な表現力を持つECサイト構築を可能にしたデザイン基盤「Horizon」

お客様アカウントをカスタマイズしているケースは注意

Horizonはまだ公開されたばかりということもあり、複雑なレイアウト指示では生成が不安定になることもあります。プロンプトによる指示の簡潔さや明確さが結果に直結するので、プロンプトエンジニアリングの知識があれば、より有効的に活用できるでしょう。

同様に、Horizonを使ったテーマを公開すると新バージョンのお客様アカウントに自動的にアップデートされるため、旧バージョンのアカウントでのカスタマイズ箇所がある場合には注意が必要です。Horizonは単なるテーマの更新に留まらず、プラットフォーム全体のデザイン基盤の刷新を伴うため、お客様が利用する「マイページ」などのアカウント関連ページも、この新しい基盤に合わせて置き換わります。
旧バージョンのお客様アカウントページにLiquidテンプレートなどによる直接的なコード編集が行われていたり、ShopifyアプリやUI拡張機能を導入していた場合、あるいは、お客様アカウントページに独自のフォントや色、ロゴなどのブランディング要素を直接組み込んでいた際には、新バージョンに切り替わることで意図した通りに反映されない可能性があります。

さらに進化したAIアシスタント「Sidekick」

AIアシスタントの「Sidekick」は、推論能力やタスク実行機能を充実させ、さらにより汎用的な画像生成や音声チャットに対応することで、単なるアシスト役以上のビジネスパートナーへと進化しています。

データ分析、マーケティング提案が強化

まず、強化された推論能力については、複数の推論を段階的に行うことでEC事業者のビジネスをより深く分析し、データに基づいた戦略を提供できるようになりました。たとえば、「先月の売上が減少した理由」を尋ねると、単なるデータポイントだけでなく、在庫レベル、マーケティングキャンペーン、季節変動といった種々の要因から詳細な分析を行い、具体的な改善提案を提示してくれます。

煩雑な作業も直感的な会話で指示するだけ

また、提案を行うだけでなく、実際の処理もできる実行能力を備えたため、Sidekickは情報提供に留まる他のAIチャットボットとは違って、ユーザーの承認を得たうえで実際のタスクを担当できるようになりました。具体的には、レポートの実行、顧客セグメントの作成、注文の絞り込み、割引コードの設定など、Shopify管理画面内の多様な操作を直接行うことが可能です。
さらに、Sidekickは20言語に対応したうえで、音声によるチャットもできるように拡張されました。画面共有をしながらSidekickに話しかけることで、自然な会話を通じて管理画面の操作をサポートし、タスクを迅速に完了させることが可能なので、特にShopifyを初めて利用するEC事業者にとっての強い味方となるでしょう。

画像生成機能でクリエイティブ制作もおまかせ

Shopify Magicではこれまでも背景画像のAI生成できましたが、新しいSidekickはECサイトやマーケティングキャンペーン用のバナー画像などのビジュアル素材も直接生成可能です。キーワードをいくつか入力するだけで、Shopifyから離れることなく数秒で高品質なイメージが得られるため、デザイン作業の効率が大幅に向上します。
そして、これらのSidekickの機能はShopifyのモバイルアプリからも利用可能なので、外出先からでも必要なタスクをサポートできるようになりました。

最新の多段階推論技術などを取り入れて、より深い分析と的確な提案、そして、実際のアクションまで行えるように進化したAIパートナーの「Sidekick」

サイトデザインの常識を覆す新テーマ「Horizon」をトライ

では、実際のHorizonの画面を使って、その主な機能を説明していきましょう。

オリジナルのECサイトデザインがAIで容易に実現

Horizonでは、新たに用意された10種類のテーマに基づいて、AIに自然な言葉で要望を伝えるだけで、独自の要素を追加したり、レイアウトの変更を行なって、オリジナルのECサイトデザインを作ることができます。
現時点ではブロック生成機能が英語環境でのみ可能なため、まず、言語環境を英語にしてから作業し、完了後に日本語環境に戻すようにしてください。生成されたブロックは、日本語環境でも問題なく機能します。

ブロックをAI生成する

まずは、Horizonのページに対してブロックを追加し、その内容をAIで生成する手順の例です。
Sales channelsの中のOnline StoreのThemesを選び、Visit Theme Storeをクリックします。CollectionからHorizon themesを選ぶと、新しい10のテーマが表示されるので、目的に応じて適切なものを選択します。
ここではテーマ自体の名称がHorizonというものを選択してみた。Try themeをクリックすると、自分のECサイトにこのテーマを組み込むことができる

Online StoreのThemes画面でCustomizeをクリックして、テーマの編集モードに入ります。
サイドバーにリストアップされているページの構成要素の上でマウスポインタを移動させていくと、+マークとAdd blockの文字が表示される場所があり、そこでクリックするとブロックを追加できます。ただし、セクションによってはブロックを追加できない固定的な仕様のものもあります。
ブロック追加のもう1つの方法としては、実際のレイアウト画面のうえでマウスポインタを移動させていくやり方もあります。この場合も、+マークが表示されたところでクリックすると、ブロック追加のためのダイアログが表示されるので、Generateをクリックしましょう。
サイドバーからブロックを追加するパターン(左)とレイアウト画面からブロックを追加するパターン(右)

すると、サイドバーにプロンプトの入力フィールドと、生成するレイアウトや効果の提案が表示されます。目的に応じて独自のプロンプトを入力することになりますが、ここでは提案にある「A heading with an animated glowing effect(アニメーション化された光る効果を持つ見出し)」を試してみました。
Sidekickが生成した、A heading with an animated glowing effectの見出し
同様に、別の提案にあった「An interactive vertical timeline that highlights as the user scrolls(ユーザーがスクロールする際にハイライトする、インタラクティブな垂直のタイムライン)」も生成してみると、このようなタイムラインが追加されました。
Sidekickが生成した、A heading with an animated glowing effectの見出し
このように、従来はそれなりの知識をもったプログラマやデザイナーでなければ実現できなかった要素でも、Horizonでは簡単なプロンプトを入力するだけで生成することが可能となったのです。

カスタムテーマブロックやレイアウト構築も自在に

Horizonでは、ブロックの中に別のブロックを配するネスト(入れ子)構造を持つ、カスタマイズされたテーマブロックや、そのブロック内でのレイアウト変更も自在に行うことができます。
以下は、Horizonのブロック内に2つの異なるブロックを配し、さらにそのレイアウトを簡単に変更する様子を示した例です。

まず、先のブロック追加と同様の操作で、今度はセクションを追加できる場所を探してクリック。そして、適宜、セクションの種類を選んで追加します。
すると、このようにダミーのイメージとテキストの入ったセクションが追加されました。この時点では、イメージブロックとテキストブロックは1つずつレイアウトされています。
ここでは、Image with textを選び、イメージとテキストを両方扱えるセクションを加えた
このセクションに対してイメージブロックを追加してみると、もう1つイメージブロックが加わり、2つが並列的に表示されるようになります。

イメージブロックを追加

さらにテキストブロックを増やしてみると、今度は、もう1つテキストブロックが追加され、イメージブロックと合わせて計4つのブロックがセクション内にレイアウトされます。ブロックの位置関係は、サイドバー内で移動することで簡単に変えることができます。

さらにイメージブロックを追加

ダミーイメージを、よりリアルな写真で置き換えてみると、それぞれの縦横比に合わせてレイアウトが自動調整されます。右上のスマートフォンのアイコンをクリックすると、モバイルデバイスで閲覧した場合のレイアウトも確認できます。
このようにHorizonでは、ネストできるブロックを利用して、とても柔軟なページのレイアウトが行えるようになっています。

縦横比に合わせてレイアウトが自動調整

進化したエディタによる直感的カスタマイズ

Horizonでは、新たに改良されたエディタ機能を利用し、サイト全体で同じカラーやフォント、ボタンなどのデザインルールを使っている箇所を、一括して瞬時に変更することが可能です。以下は、スキーム1の配色を持つ箇所のカラーを一括して変更した場合の例を示しています。

サイドバーの歯車アイコンをクリックすると、変更可能なテーマセッティングの項目リストが表示されます。ここではColorsを選び、Scheme 1に変更を加えて、同じ配色が適用されている部分を一括変更してみます。特定のテキストカラーを黒から赤に変更すると、異なるセクションにまたがる複数箇所の色が変更されたことがわかります。

異なるセクションにまたがる複数箇所の色が変更

Horizonの進化したエディタを使うことで、これまで逐一の変更が必要とされた編集作業も一括して行えるようになり、ECサイトデザインを、より直感的かつ手軽にカスタマイズすることが可能となりました。

ビジネスパートナーになりうる対話型AI「Sidekick」

続いてSidekickについても、実際のやり取りに基づいて、そのビジネスパートナーぶりを見ていくことにしましょう。

データに基づく深い洞察と具体的な提案が可能に

Sidekickは、ECサイトの管理・分析・制作・実行までを一気通貫で支援してくれるAIです。尋ねたいことや、やってもらいたいことをプロンプトとして入力すれば、様々なタスクをこなしてくれます。
たとえば、ECサイトのコンバージョン率が上がらずに困っているならば、「コンバージョン率が低い原因は何ですか?」と尋ねてみると、過去からの売上データや顧客傾向を分析して原因を特定してくれるだけでなく、あなたのECサイトに固有の的確な改善提案まで行ってくれるのです。

Sidekickは、管理画面の右上のアイコンをクリックすることで呼び出すことができます。ここでは、コンバージョン率が低い理由を質問をしてみました。
実際のケースでは、個々のECサイトの過去の売上データなどを元に、それぞれに特化した分析が行われ、その結果に基づく改善案の提案までしてくれます。ユーザーが入力しそうなプロンプトが提示されるので、適切なものがあれば、それをクリックして対話を進めることもできます。

コンバージョン率が低い理由を質問

実際のタスクを実行可能な「アクションを起こせるAI」

また、質問に対してピンポイントの回答や提案を返すだけでなく、具体的なアクションも起こしてくれます。たとえば、ECサイトに新しい商品を登録するためのドラフトを作ることを依頼すれば、説明文も含めた商品登録ドラフトを作成してくれるので、あとは必要に応じて文章に手を入れたり、商品画像などの必要な情報を追加するだけで、簡単に登録作業を終わらせることが可能です。

「新しいTシャツ商品のドラフトを作って。価格は3500円、3色展開で」というプロンプトをSidekickに与えて、商品登録のためのドラフトを作成してみました。プレビューをクリックすると、左側に生成結果が表示されます。商品の説明が英語で生成されても、改めてプロンプトで日本語への変換を指示すれば書き直してくれます。

商品登録のためのドラフトを作成

柔軟な画像生成やAIとの対話による処理もサポート

Shopify AIでは以前から商品の背景画像を生成することはできましたが、新しいSidekickは、より柔軟な画像生成に対応し、ECサイトの構築や運営に必要なイメージをAIとの対話を通じて揃えていけるようになりました。たとえば、セールのためのバナーイメージなども、キャッチコピーを含め、プロレベルのクオリティで生成することができるのです。
例えば、「夏のセール用のバナー画像を作って。青系で、キャッチコピー付き」という簡単なプロンプトから、1分もかからずに生成されたバナーイメージがこちらです。文字の生成も問題なく行われています。

夏のセール用のバナー画像を生成

そのほか、これまでのSidekickの機能について、詳しくは下記の記事をご覧ください。


Shopifyが描くECの未来と今後の展望

Shopifyは、これからのECのあり方を見据えて、高度なAI機能を誰もが使えるようにすることに使命感を持って取り組んでいます。その今後の展望を、3つの観点から見ていきましょう。

さらに高まるECプラットフォームとしての優位性

Shopifyは、AIをEC事業者のパートナーとして捉え、プラットフォームのあらゆる部分と融合することで、ECプラットフォームとしての優位性をさらに高めています。
新しいデザイン基盤の「Horizon」によって、ノーコードで高品質なサイト構築を実現し、AIアシスタントの「Sidekick」では、強化された推論能力と「提案から実行への進化」によって、頼れるビジネスパートナーへと進化しました。これにより、Shopifyは、規模を問わずすべてのEC事業者が煩雑な作業時間を削減し、ブランド構築など「本当に重要なこと」に集中できる未来を目指しています。

開発者を支援するAI機能とエコシステムの強化

Shopifyは、アプリの開発者に対して、より少ないコードで高品質なアプリを迅速かつ簡単に構築できる次世代の開発者プラットフォームを早期アクセスで提供し、その支援にも力を入れています。この開発環境では、手間なく拡張機能を開発でき、すべてのShopifyプランを再現した開発ストアでのテストが可能なため、優れたアプリをスピーディに開発することが可能です。
加えて、Shopifyアプリストアの検索機能も改善され、日本語を含む多言語圏のEC事業者からも探しやすい環境が整えられたので、今後はますます革新的で有用なアプリが誕生してくるでしょう。

日本語対応と進化の加速への期待

先にも触れたように、現時点(2025年6月時点)ではHorizonのAIブロック生成機能のみ英語環境で編集を行い、日本語環境に戻って使う必要があります。Shopify MagicやSidekickも発表当初は英語環境のみでの利用でしたが、今では日本語を含む多国語(Shopify管理画面でサポートされている全20言語)対応となっています。
Shopifyの開発スピードは年々スピード感を増してきており、HorizonのAIブロック生成機能の日本語対応も近い将来に行われると考えてよいでしょう。同様に、より複雑なレイアウト指示を行っても安定した生成がなされるような機能面での改良も進むものと思われるので、今後のShopify AIのさらなる熟成への期待が高まります。

ShopifyのAI機能を味方にECビジネスをグレードアップ

「Horizon」と「Sidekick」により、EC事業者はより本質的なブランド構築と顧客との関係構築に集中できるようになります。
EC構築・運用支援サービスのBiNDecには、UI/UXを考慮した高品質なデザインと、Shopifyの最新技術を駆使したAIツールの導入支援を通じて、ECビジネスの成長をサポートする豊富なノウハウがあります。Shopify AIを使いこなしてECビジネスを次のステージへと進化させたいEC事業者の方や、これからECへの参入を考える企業の皆様は、ぜひBiNDecにご相談ください。

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POINT

  • HorizonはAIとの対話でECサイトデザインやカスタムブロックを生成できる
  • Sidekickはデータ分析やマーケティング提案のほか、バナー画像も生成できる
  • AIでEC運営が効率化すれば、人はブランド構築など「本当に重要なこと」に集中できる