Shopifyのクーポン機能で購買促進。発行方法と効果的な活用術

Shopifyのクーポン機能で購買促進。発行方法と効果的な活用術

ECサイトで使えるディスカウントや配送料無料などのクーポンは、売上げ向上を狙うツールとして有効です。実は、Shopifyにはクーポン機能が標準で搭載されているので、ECサイトの運営担当者には販促活動に利用いただいています。ですが、クーポン発行には注意点などもあり、ただ発行すれば良いというわけではありません。
ここでは、Shopifyでクーポンを発行したいと考えているECサイト運営者向けに、クーポン機能の使い方をご紹介します。クーポン発行の注意点なども併せて解説しますので、すでに利用している方にも参考になるでしょう。ぜひ、ご活用ください。

Shopifyで利用できるクーポンの種類

クーポンと言っても、さまざまな種類のクーポンがあります。ここでは、Shopifyで利用できるクーポンの種類について、簡単に紹介していきましょう。

Shopifyで利用できるクーポンの種類

割引率を設定するクーポン

「商品の割引金額」「注文の割引金額」には、単体の商品または購入した合計額に割引率を設定できるクーポンです。高額な商品ほど割り引かれる価格が大きいですし、購入の合計額に応じて割引価格が高くなるので、顧客の購買意欲を向上させることができます。

割引金額を設定するクーポン

「商品の割引金額」「注文の割引金額」には、割引率だけでなく、割引金額を設定することもできます。例えば500円や1,000円など、設定した商品や合計金額から割引できます。低額の商品ほど、お得に感じられるのがポイントです。

無料配送するクーポン

「無料配送」は、購入した商品の送料が無料になるクーポンです。顧客によっては送料を理由にカゴ落ちするケースもありますので、配送費無料クーポンで購買欲をアップできるかもしれません。

Xを購入するとYをプレゼントするクーポン

「Xを購入するとYをプレゼント」は特典付きクーポンで、特定の商品を購入することで別の商品を貰えます。例えばコーヒーメーカーを買った場合に、コーヒーフィルターをプレゼントするなどです。

Shopifyでクーポンを発行する4つのステップ

Shopifyでクーポンの発行するのはとても簡単です。以下の4つのステップで完了しますので、管理画面から発行してみてください。

STEP①:「ディスカウントを作成」をクリックする

まずは、Shopify の管理画面で左カラムのメニュー「ディスカウント」をクリックし、さらに「ディスカウントを作成」をクリックします。
「ディスカウントを作成」をクリック

STEP②:発行するクーポンの種類を選ぶ

「ディスカウントタイプを選択する」タブが開かれるので、発行するクーポンの種類を選びます。
クーポンの種類を選ぶ

STEP③:クーポンコードを決める

次に配布するクーポンの「クーポンコード」を決めます。コードは自由に決めることができますが、対象でない顧客にコードを知られると困るケースもあるでしょう。その場合は「ランダムコード生成」をクリックすることで、クーポンコードを自動生成することができます。
クーポンコードを決める

STEP④:クーポンの詳細設定をする

最後にクーポンの詳細設定をします。選択したクーポンのタイプによりますが、ディスカウント価格や最低購入の要件、お客様の資格、最大ディスカウントを使用する、組み合わせ、有効期限などを設定し、最後に「ディスカウントを保存」をクリックして完了です。
クーポンの詳細設定

Shopifyでクーポンを利用する際の注意点

クーポンを発行することは簡単ですが、いくつか注意しなければいけない点もあります。ここでは、Shopifyでクーポンを利用する際の注意点をご紹介しましょう。

クーポンコードの決定と管理方法の注意点

クーポンコードを決定する場合の注意点としては、特殊文字を使用してはいけないことです。また、前項のSTEP④で「有効となる日付」「使用できる回数」「使用できる最低注文金額」などを設定できますので、発行したいクーポンの条件を決めましょう。
発行したクーポンコードは、「ディスカウント」ページで管理できます。このページではクーポンコードが有効か無効かのステータスや、使用済みの回数などを確認できます。クーポン利用に不自然な点がないかなど、注意しておきましょう。
クーポンコードの管理

Shopifyのクーポンを同時に複数利用できないようにする

Shopifyのクーポンは、何も設定しない場合は同時に複数のクーポンを利用可能です。もし、複数のクーポンを使用されたくない場合は、「ディスカウントを作成」ページの「組み合わせ」ですべてのチェックを外してください。
複数のクーポン利用を制限

景品表示法を理解しておく

Shopifyのクーポンに限ったことではありませんが、クーポンを発行する場合は「景品表示法」を正しく理解しておく必要があります。景品表示法は「不当景品類及び不当表示防止法」のことで、過剰な割引や景品を提供することで質の悪い商品を購入させ、消費者が困らないようにするための法律です。違反しないように注意しましょう。

クーポンの発行サイクルに注意する

クーポンの発行サイクルに注意することも大切です。こちらもShopifyのクーポンに限ったことではありませんが、クーポンの発行を短いサイクルで繰り返すと、顧客は割引で買うことが普通になってしまいます。こうなると、クーポンがない時期は買い控えされてしまいますので、頻繁に発行するのはおすすめしません。

クーポンを発行するメリット

クーポンを配布することで、たくさんのメリットがあることはご存じかと思います。ですが、なかにはECサイトの運営者が気づいてないメリットもあり、上手に活用できていないケースもあるようです。ここでは、クーポンを配布するメリットを見ていきましょう。

新規会員登録を促す

初回購入特典としてクーポンを発行することで、新規会員登録を促すメリットがあります。また、既存顧客に対して新規会員紹介クーポンを発行する方法もあります。
クーポンを使ったキャンペーンの施策事例などは、下記の記事をご覧ください。

リピート購入や顧客育成

クーポンを発行することは、新規会員だけでなくリピート購入を促すメリットがあります。そこで、初回購入者に対して次回利用できるクーポンなどを発行し、顧客として育成していくのも良いでしょう。
リピート率の計算方法や向上施策については下記の記事をご覧ください。

期間限定クーポンでECサイトを活性化させる

大規模なセールを行わなくても、期間限定クーポンを発行することでECサイトを活性化させるメリットがあります。例えば、毎月5の付く日(5日,15日,25日)に5%オフクーポンを発行すれば、その日を狙ってリピーターが集まりますし、購入を迷っている顧客の後押しにもなります。

GreenPanのInstagram

グリーンパンのInstagramでは、毎月16日を「エコの日」として、クーポンキャンペーンを実施

クロスセルやアップセルを狙える

条件付きのクーポンを発行することで、クロスセルやアップセルを狙えるメリットがあります。例えばクーポンの利用に「※円以上購入」などの条件を付ければ、割引対象額にさせるために、本来予定していた商品だけでなく、追加で別の商品も購入してもらえる可能性が高まります。

不良在庫の削減

プレゼントが貰えるクーポンを発行することで、余剰在庫を有効活用できるメリットがあります。ECサイトを運営していれば、特定の商品の売れゆきの悪く在庫が嵩んでしまうこともあるでしょう。このような不良在庫や仕入れすぎた余剰在庫を購入特典としてプレゼントすることで、顧客満足度を上げるとともに、不良在庫の削減が可能です。

カゴ落ち対策に活用できる

ECサイト運営者を悩ませるカゴ落ち対策ができるのもクーポン発行のメリットです。例えば、送料無料のサイトと比較されないように送料無料のクーポンを発行したり、カゴ落ち直前に制限時間のあるタイムセールクーポンを発行したりするのもひとつの方法です。

顧客ロイヤルティを高めたいならポイント機能の導入もおすすめ

クーポンと同様に、顧客ロイヤルティを高められるのがポイント制度です。商品を購入する度にポイントが加算されれば次回の商品購入で使えるため、顧客の囲い込みも可能でしょう。

Shopifyでポイント機能を使えるBiNDecのポイントアプリ

Shopifyでポイント機能を使うためには、アプリケーションの導入が簡単です。Shopify PlusパートナーのBiNDecでは、日本の商習慣に合わせた独自開発のポイントアプリを提供しています。
BiNDec|ポイントの管理者画面
BiNDecのポイントアプリを詳しく見る

BiNDecのポイントアプリでできること

BiNDecのポイントアプリでは、商品やコレクションごとに設定したポイントを付与し、決済画面で任意のポイント利用数を決められるほか、現在の所有ポイントの表示、獲得予定ポイントの表示などが可能です。会員登録後にポイントを付与したり、ポイント付与率を期間限定に変更することで特殊なルールのキャンペーンにも対応できます。

その他のポイントアプリについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。

Shopifyのクーポンを利用して販売促進をしよう

ご紹介したように、Shopifyにクーポンの発行機能が標準で搭載されています。顧客がクーポンを利用する場合、ECサイトとしては商品の粗利が下がることになります。ですが、顧客に購入のきっかけを与え、顧客ロイヤルティを上げることにもつながります。あとは、どのくらいの割引率や割引額が適切なのかを見つけていくことが大切です。
BiNDecでは、クーポン機能を活用した顧客マーケティングも支援しています。Shopify Plusのパートナーであり、業界で幅広い構築実績を持つBiNDecにご相談ください。
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POINT

  • Shopifyのクーポンは、商品の割引金額/注文の割引金額/無料配送/Xを購入するとYをプレゼントの4種類
  • クーポンコードの管理だけでなく、同時に複数利用できないなどの設定にも注意する
  • クーポンには顧客に購入のきっかけを与え、顧客ロイヤルティを上げるメリットがある

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