2023年のShopify Editionsにて、順次アップデートされる100以上のShopifyの機能が発表され、前回の記事ではECサイトの売上向上につながる機能を中心に紹介しました。
今回は、マーケティング&開発編として注目しておきたい、インフルエンサー活用ツールのShopify Collabsと、Remixを使ったヘッドレスコマースについてご紹介します。
最適なインフルエンサーとつながるShopify Collabs
インフルエンサーマーケティングの成長
YouTube、Instagram、TikTokなど、消費者の日常的な情報元となっているSNSで、多くのフォロワーを得ているインフルエンサーに商品をリーチしてもらうプロモーション手法を「インフルエンサーマーケティング」といいます。
ターゲットとなる層がフォロワーに多いことで的確に商品やサービスをリーチでき、インフルエンサーから提供される情報は消費者にとってより近く感じられ、購入意欲を高める効果があります。
国内でもインフルエンサーマーケティングに関する広告費の市場規模は2022年で615億円で、これからもさらに拡大していくことが予想されています。
ターゲットが好みそうなタレントやアーティストをインフルエンサーとして起用する場合もありますが、消費者に身近に感じてもらうというメリットを最大限に発揮するには、フォロワーが数万人程のマイクロインフルエンサーなどの活用も効果的です。
マッチングからレポートまで一括管理できるShopify Collabs
Shopifyは、インフルエンサーマーケティングサービスを提供するスタートアップ企業の「Dovetale」を2022年4月に買収し、Shopify CollabsというShopify Appをリリースしました。
Shopify Collabsでは、以下のことが可能です。
- インフルエンサーの検索や募集
- 契約したインフルエンサーをグルーピングして管理
- ギフト(商品)の送付
- コンバージョンの追跡
- アフィリエイト報酬の支払い管理
- インフルエンサーの成果レポート
これらはすべてShopifyの管理画面上で行うことができるため、インフルエンサーマーケティングに着手したいShopifyマーチャントにとっても使いやすい機能となっています。
新たなWebフレームワークで拡張するヘッドレスコマース
ヘッドレスコマースとは、Webページに表示されるフロントエンドと、内部システムのバックエンドを分離して構築させたものです。Shopifyはフロントエンドとバックエンドを連携するAPIを公開しているため、Shopifyのシステムを用いつつ、ECサイトやShopify Appのフロントを制約なく独自開発できます。
これによって、ブランドの特性に合わせた様々なUIやOMOの展開などがスムーズに実現できるようになります。また、新しいUIを実装したい場合はフロント部分のみを開発すればよいのでバックエンドに影響せず、開発工数の削減、迅速化にもつながります。
Shopifyは2022年10月にオープンソースWebフレームワークを開発しているスタートアップ企業Remixを買収し、JavaScriptライブラリであるReactを使ってShopifyのヘッドレスコマースを構築できるHydrogenと連携しました。
さらに、Hydrogenで開発されたECサイト向けにShopifyが提供するホスティングプラットフォームのOxygenも、従来のShopify Plusプランだけでなく、Basic、Shopify、Advancedプランでも利用できるようになったため、今後は規模を問わずヘッドレスコマースが広がっていくことが予想されます。
現在はまだ少ないHydrogenで開発されたShopify Appも、これから徐々に増えていくことで革新的なフロントのECサイトや、新たな視点の顧客体験を作るOMO施策なども登場していくでしょう。
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今回ご紹介したShopifyの最新機能について気になることや、ShopifyでのEC導入を検討されたい方はお気軽にお問合せください。
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