InstagramのストーリーでECの収益アップ!Shopifyと連携で集客効果を最大化

ECサイトの販促に、Instagramを活用することはもはや”常識”といえるでしょう。中でも24時間だけ表示される「ストーリーズ(Stories)」は、日本では「ストーリー」とも呼ばれて親しまれており、ぜひとも活用したい機能といえます。そこで、この記事では、を紹介します。

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お客様との関係づくりにInstagramで大人気の「ストーリー」を活用しよう

「好きなこと」や「欲しいもの」に関するコミュニケーションが盛んなInstagramは、ECとの親和性の高いSNSです。利用者も多く、国内の月間アクティブユーザー数(MAU)は3,300万人(2019年3月)を突破。次々と新しい機能が登場し、充実する中で、日本で「ストーリー」と呼ばれる「ストーリーズ(Stories)」は、毎日Instagramを使う人の7割が利用するほどの人気機能です。

Instagramの機能で、同じくショート動画の投稿機能である「リール」と似ていますが、「ストーリー」は投稿から24時間で自動的に消えるという特徴があります。他にも、閲覧できるユーザーや使えるスタンプ、動画の長さなどが、少しずつ異なります。いずれも魅力あるコンテンツでお客様を惹きつけることが大切ですが、特に「ストーリー」がECの収益に貢献するといわれているのは、24時間で消えるという特別感に加えて、様々なテクニックを駆使すれば「お客様との関係づくり」に役立てられるからです。

Instagramのストーリーが収益アップにつながる理由と8つのテクニック

「ストーリー」が配信されるのは、基本的にフォロワーに限定されます。つまり、フォロワーにショップや商品の魅力をタイムリーに伝え、双方向でコミュニケーションを行うことで関係を深めることができます。そして、ストーリーを見て「お店を見たい!」「商品がほしい!」と思われたお客様を、「リンクステッカー(スタンプ)」でECサイトに誘導したり、「ショップ機能」で商品単位でのショッピングにつなげたり、お買い物という行動に自然に誘導することができます。

さらに「ストーリー」は広告の配信面にもなっており、アカウントをフォローしている・いないに関わらず、ターゲティングしたユーザーへ広告が配信されるため、強力な「集客」ツールにもなります。広告配信については別記事でご紹介しますが、オーガニックな配信だけでも、集客からフォロワーとの関係づくり、さらにはECサイトへの誘導、商品販売まで、あらゆる場面で収益アップにつながるというわけです。

そのためには、まず顧客のニーズや嗜好に合ったチャーミングなコンテンツを作成すること、そして、様々な機能を目的に応じて的確に活用することが大切です。特に今回は、後者についての「テクニック」を8つ紹介します。

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①計画を立てる:「24時間限定」で限定感・臨場感を演出しよう

冒頭でもご紹介しましたが、ストーリーの最大の特徴は「24時間の公開期間限定」と言えるでしょう。気楽に投稿できるので、一般ユーザーにとってはいわば「つぶやき」であり、刹那的なコンテンツといえるかもしれません。

しかし、ECで活用するなら、この「限定感」や「臨場感」を活用しない手はありません。たとえば、新製品が入った時、期間限定のセールを開催する時などはもちろん、ちょっとした小ネタ、商品撮影時のモデルオフショットなど、タイムリーに配信することで、ユーザーにとって魅力的なコンテンツとなります。

さらに「計画的に配信するもの」と、思いつきで「その時にしか見られないもの」を上手く使い分けるとよいでしょう。たとえば、「週末のこの時間には、タイムセールの商品を紹介する」などのように定期的に流す、ふと思いついた「商品の便利な活用法」を月に2回は流す、というように一貫性をもたせることで、ユーザーに「楽しみなコンテンツ」として認識され、習慣的に閲覧してもらえるようになります。

期待感を高め、タイムリーに見に来てもらえるように、いつどんなコンテンツを配信するか、予告するのも効果的です。

【事例】
HUMAN MADE

HUMANMADE

なんと毎日!?異なるデザインのTシャツを配信し、ファンを楽しませています。

②ECサイトへの誘導に:「リンクステッカー」を上手く活用しよう

ストーリーは、投稿などと同様に、チャーミングなコンテンツを簡単にする機能がたくさん用意されています。撮影モードやARエフェクトで魅力的に加工したり、そして特に日本人に大人気なのが「スタンプ」です。動くイラストや文字などでデコレーションしたり、見やすくコラージュ・レイアウトしたり、さらにBGMスタンプで音楽をつけたりと、コンテンツの魅力をアップすることができます。

その中でも、ECの収益を上げるために必ず使いたいのが、「リンクステッカー」と呼ばれるスタンプです。かつてはリンク機能は、一定のフォロワーがいなければ使えませんでしたが、「リンクステッカー(リンクスタンプ)」を使えば、誰でも簡単にリンクをはれるようになりました。

2023年6月現在、デザインは3種類あり、URLを入力すると「@○○○○」とデフォルトではドメイン名が入りますが、自由に文字や絵文字を組み合わせて、オリジナルのリンクステッカーを作ることもできます。例えば「お店はこちら!」「新作入荷」などの文言を入力すると、リンクスタンプ部分がタップされやすくなります。ECサイトの名前を入れてもよいでしょう。

【事例】
ルネ フルトレール

「ショッピングサイトのURL」からECサイトの製品ページに誘導しています。

「ショッピングサイトのURL」からECサイトの製品ページに誘導しています。

 

③ユーザーの反応を引き出そう:「アンケート」で双方向コミュニケーション

スタンプはシールのようにデコレーションするだけでなく、テクニック②の「リンクステッカー」のように動的に使えるものも用意されています。その一つで、ぜひECアカウントで使いたいのが「アンケート」。ユーザーのニーズを調査したり、プロモーションを行ったり、コミュニケーションツールとして活用できます。

「アンケート」のスタンプをストーリーで配信しようと思っている画像や動画に貼り付けると、質門入力欄と「はい・いいね」、そして設問を追加できる枠が表示されます。たとえば、「どっちが好き?」と商品を並べて回答させたり、「定番にした方がいいか」を聞いたり、使い方は様々です。目的としては、ユーザーのニーズやロイヤリティを把握することでもありますが、どちらかといえばライトにコミュニケーションを図るためと考えるのが自然でしょう。

アンケートの結果は、アンケートを入れたストーリーを開いて答え(%)を見るだけ。もっと詳しく見たい場合は、当該のストーリー下から上へ画面をスワイプすると回答内容が表示されます。

【事例】
Green Pan

FAQをストーリーで展開しているケース。アンケートの結果なども良いコンテンツになります。

FAQをストーリーで展開しているケース。アンケートの結果なども良いコンテンツになります。

④ECサイトへの誘導に:「リポスト機能」を効率的に活用しよう

他のユーザーの投稿を、自分のアカウントに引用する「リポスト」。UGCと呼ばれる「ユーザーが上げたコンテンツ」を上手に活用することで、自分で投稿用のコンテンツを作成することなく、商品の口コミ情報や使用感などの情報を他のユーザーに提供することができます。つまり、ユーザーの声で積極的にフォロワーにアピールし、商品への親近感をアップさせられるというわけです。

また、ユーザーがどんなにUGCをアップしてくれても、ECのアカウントにたどり着かなければ、フォローや購買にはつながりません。そこでユーザーの投稿を自分のアカウントでリポストすることで、コミュニケーションが生まれ、アカウントおよびECサイトに誘導につなげる機会を増やします。

投稿にはTwitterなどのようにワンクリックでリポストはできませんが、ストーリーならリポストしたい動画や投稿の下の「紙飛行機マーク」をタップしてストーリーにシェアするだけでOKです。この時、必ず適切なハッシュタグやリンクステッカーを入れておくようにしましょう。そして、さらに投稿でもシェアしたい場合は、リポストしたストーリーを開いてメニューから「投稿としてシェア」を選びます。

なおリポストはマナーを守らないと、ユーザーに嫌われたり、著作権侵害で訴えられたりする可能性もあります。有名ブランドなどでは連絡なしにリポストしているところもありますが、基本的には許可を取る、リポスト投稿にお礼コメントを入れるなどマナーを守るようにしましょう。また著作権を侵害しないよう、編集加工はしない、リポストであることを記載することも大切です。

【事例】
猿田彦珈琲

猿田彦珈琲:商品の感想をアップしたユーザーの投稿をリポスト。「ありがとうございます!」で気持ちも伝わります。

商品の感想をアップしたユーザーの投稿をリポスト。「ありがとうございます!」で気持ちも伝わります。

⑤アーカイブに有効!:「ハイライト」にテーマごとまとめよう

ストーリーは基本的に24時間で閲覧できなくなりますが、繰り返し見てもらいたいコンテンツについては、「ハイライト」機能を使えば、プロフィール画面上に残しておけます。

ハイライトをつくるには、新規投稿ボタン(「+」)から「ストーリーハイライト」を押して、ストーリーの一覧画面から選択します。また、ストーリーの再生画面から直接登録されているハイライトに追加することも可能です。いずれにしても、ハイライトは必ずテーマ別に整理し、パッと見てそれがわかるようなカバー写真やタイトルを付けるようにしましょう。

たとえば「キャンペーン」「期間限定」というようなショッピング関連、「着こなし」「使い方」のようなハウツーもの、他にも「ポップアップストア」などのお知らせ系など、様々なテーマが考えられます。

【事例】
Office kiko

ストーリーがテーマごとに分類されており、写真集のようにまとまっています。

ストーリーがテーマごとに分類されており、写真集のようにまとまっています。

⑥あなただけに!公開範囲を限定してストーリーを公開

ストーリーは基本的にはフォロワーだけが閲覧できるコンテンツです。ストーリーが投稿されると、ユーザーのホーム画面の上部にInstagramカラーで囲まれたストーリーが表示され、クリックされると閲覧できます。これをあえて「親しい友達」に公開先を限定してストーリーを投稿すると、ストーリーアイコンが緑に縁取られて表示されます。

一般ユーザーには、親しい人に限定して近況を知らせるなどのコミュニケーションに使われますが、ECアカウントでも「上顧客様」などに限定してお知らせを送るのに便利な機能です。人数を限定したファミリーセールや、ある条件を満たした方だけのノベルティ訴求など、「特別感」を出すことができます。

⑦誰がどう見てる?「インサイト」で反応を見よう

ストーリーを配信した後、誰がどのように閲覧し、反応してくれたのか、気になるもの。そこで、「Instagramインサイト」で分析結果を確認しましょう。

「Instagramインサイト」は、ショップ機能と同様、ビジネスアカウントに切り替えておく必要があります。それができていれば、プロフィールフィードに「プロファッショナルダッシュボード」のバナーが表示され、メニューの中にも「インサイト」が表示されます。

まず、投稿して24時間以内のアクティブなストーリーについてインサイトを見る場合は、そのストーリーの表示画面でストーリーを上にスワイプすると表示されます。そして、左上の目のアイコンをタップすると、実際にストーリーを閲覧したユーザーが表示されます。24時間以上経ったストーリーについては、プロフィールフィードの右上のバーガーメニューからインサイトを開き、「あなたがシェアしたコンテンツ」から閲覧したいストーリーを選択するとリーチやエンゲージメントなどを閲覧できます。

誰が見たのか、どんな反応をしたのか、また反応が良かったコンテンツなどについてもわかるので、今後の施策に活かしましょう。基本ポイントしては、インプレッション数から「開封率」を推し量ることができます。開封率が高いほど、既存のフォロワーが見てくださっているということであり、フォロワー外へのフィード投稿の露出の増加にもつながります。いわばDM開封率と考えるとよいでしょう。他にもどんな人が見ているのか、反応はどうだったのかなどもわかります。

⑧欲しい気持ちを逃さない!「ショッピング機能」で直接商品に誘導しよう

スマートフォンの普及により「パルス型消費行動」と呼ばれる傾向が顕著に見られるようになりました。従来言われていたような、情報を収集・検索して比較・検討して…という購買行動と対象的に、偶発的に出会った情報から瞬間的に「ほしい!」と思ってすぐに購入するという、いわば一種の衝動買いといえるでしょう。
パルス消費|スマホで24時間いつでも買い物ができる時代になり、閲覧しているサイトや広告が瞬間的に購買意欲を発生させて購入に至る。
Instagramはそのパルス型消費行動と相性がよく、ストーリーでも購買行動を促進する導線を張っておく必要があります。もちろん、前述したように「リンクステッカー」を活用したECサイトへの誘導も大切ですが、アプリ内ですぐに買いたいという方に購入を促す方法として、Instagramのショッピング機能を活用するという手があります。

Instagramのショッピング機能を設定するには、Facebookのルールに準拠し、InstagramがFacebookページとリンクしていることや、ビジネスアカウントであることなどが必要です。審査も必要なのでゆとりを持って準備しましょう。その上で、リンクさせたい商品情報をFacebookカタログに追加しておく必要があります。

そうして登録した商品は、投稿やリールの他、ストーリーの「商品スタンプ」で紐付けることができます。ストーリー1件につき1つのスタンプが掲載でき、1つのスタンプに最大5点の商品をタグ付けできるので、コーディネートなどの情報も紹介しやすくなります。お客様が「いいな」と思って商品タグをクリックすると、ショッピング機能の商品ページに遷移し、さらにそこからECサイトの商品ページにも誘導することができます。

ただし、商品にリンクさせてばかりでは押し付けがましく感じられてしまうので、コンテンツの魅力を高めるための情報として適宜活用することが望ましいでしょう。

Shopifyとの連携で、ストーリーの集客効果を最大化できる!

Instagramの様々な機能やテクニックを活かし、多くのユーザーとコミュニケーションを図ることは、ECショップや商品のファンを作り、収益アップのための土台作りになり、ストーリーの活用もその一つといえます。

さらに2018年に日本でもリリースされたInstagramショッピング機能で、投稿やリールに商品ページのURLをタグ付けできるようになり、ストーリーも「商品スタンプ」を選ぶと商品ページに紐付けられるようになっています。Shopifyはこのショッピング機能にいち早く対応し、設定も簡単になりました。

上記でも触れていますが、Instagramとの連携には、ビジネスアカウントの取得や、販売者契約・コマースポリシーなどの確認などが必要になります。その上で、Shopifyの販売チャンネルにFacebook・Instagramを加えて連携し、Instagramショッピングの設定をします。審査に時間がかかり、やや手間がかかるので余裕を持って設定しましょう。

また、設定しただけではなく、日々の運営も必要になってくるので、ShopifyとSNSの活用についてわからないことや困ったことがあったら、プロの手を借りるのもおすすめです。

Shopify公認「Shopify Plusパートナー」のBiNDecでは、これまでの多数のShopifyによるECサイト構築・運営の経験から、InstagramなどSNSとの連携も含めたアドバイスが可能です。SNSとの連携力も高いShopifyを上手に活用し、収益の上がる運用フローを提案します。

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POINT

  • Instagramの中でも人気の「ストーリーズ」機能は、賢く活用するとお客様との関係づくりに有効!
  • 「ストーリーズ」の24時間限定の特別感を活かしつつ、お客様とのコミュニケーションを楽しみましょう!
  • 「リンクステッカー」の登場でECサイトへダイレクトへ誘導可能に。ショップ機能との使い分けがベター。

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