子供服を製造・販売するミキハウスでは、Shopify PlusでECサイトを構築・運用するため、BiNDecを導入されています。
2023年秋に開催されたミキハウスの展示会にて、執行役員マーケティング本部長である宮本周氏に、BiNDecを提供するWEBLIFE代表取締役の熊崎とともにEC事業の施策や展望をインタビューしました。
→豊富なEC構築実績を持つShopify PlusパートナーのBiNDecがご相談を承ります。
子どもと家族の笑顔をつくる子供服ブランド ミキハウス
大阪府八尾市に本社を構える三起商行株式会社が手掛けるミキハウスは、高級子供服といえば多くの人がミキハウスを思い浮かべるほど、とても知名度の高いラグジュアリーブランドで世界中で愛されています。
出産準備品に始まりカジュアルからフォーマルまでの子供服を中心に、生活雑貨まで新生児から就学前の子どものあらゆるシーンをトータルコーディネイトできるよう数多くのアイテムが揃えられています。
1971年に創業してから50年以上に渡り子どものことを第一に考えたものづくりを続け、複数の海外法人を設立しているほか、一般的なアパレル企業の枠に留まらず、数々の育児プロジェクトやトップアスリートの支援などにも携わってきました。
→豊富なEC構築実績を持つShopify PlusパートナーのBiNDecがご相談を承ります。
EC歴は20年以上。将来のマーケットを見据えて変化に強いShopifyに
老舗でありながら新しいビジネスチャンスに積極的に取り組まれているミキハウスは、オンラインショッピングにも早期から着手していました。現在はBiNDecを導入し、グローバルで支持を集めるコマースプラットフォームShopifyで自社ECサイトを運用しています。
実店舗のホスピタリティをECでも実現するためのD2C
ミキハウスのEC事業開始は1998年に遡り、楽天市場の開設時の13店舗のうちの1つとしてスタートしました。
店頭以外ではカタログを元にした通信販売などを行っていましたが、ネットで商品を購入するニーズが徐々に増えてくるにつれて、百貨店を中心に丁寧に行ってきた顧客満足度の高いホスピタリティをECでも提供したい、という思いから2004年にフルスクラッチで自社ECをスタートしました。
安定した運用とグローバル展開の実現がリプレースの決め手に
フルスクラッチのECはブランドの独自性が出せるというメリットはあるものの様々な課題がありました。その中の一つに、キャンペーンなど商戦機のタイミングでサーバーダウンしてしまう問題がありました。
1年に1度の福袋予約や、コロナ禍の需要に合わせて子供用のマスクを販売しても、アクセスが集中すると注文処理が追いつかず、お客様が欲しい商品を購入できない機会損失の状態となっていました。
そこで、世界中の拠点で負荷を分散し、アクセスの集中にも耐えられるサーバーを備えたShopifyへのリプレースを検討。またこの先の海外展開を視野に見据えた時、越境ECをはじめ拡張性の高いマルチコマースプラットフォームであることも選ぶ決め手になりました。
Shopifyの最上位プランであるShopify Plusは、ミキハウスのような売上規模の大きいマーチャント向けに、システムの拡張性や越境EC機能などをさらに強化しています。BiNDecを提供するWEBLIFEでは、Shopify Plusを導入したECの豊富な構築実績を評価され、公式パートナー企業のトップクラスであるShopify Plusパートナーとして認定されています。
→豊富なEC構築実績を持つShopify PlusパートナーのBiNDecがご相談を承ります。
スマホアプリでエンゲージメントを高めるOMO施策
ミキハウスの実店舗は、国内に直営店約100店、世界各都市にはまもなく100店となり、ミキハウスならではのショッピング体験を作り出しています。いくつかのお店では商品を販売するだけでなく、子育て経験のある知識豊富なスタッフから新生児ケアのレクチャーや育児のアドバイスを受けられるサロンスペースなどがあり、そのため熱心なファンは店頭で購入するケースが多いそうです。
そこで、店頭の良さであるホスピタリティを活かしたOMO(実店舗とECサイトとの融合)を実現するため、実店舗で受けられるサービスをオンラインでも提供したいという思いから、スマホアプリの開発が始まりました。
オリジナルのスマホアプリで顧客との関係性を構築
BiNDecでは、ミキハウスのオリジナルスマホアプリの開発もサポートしています。
店頭スタッフのノウハウを活かしたOMOを叶えたいと考え生み出されたスマホアプリでは、商品の購入はもちろん、子どもの年齢に合わせておすすめの商品がピックアップされ、スタンプを集めて応募するプレゼント企画なども用意されています。
また、子育ての悩みを気軽に専門家に質問、閲覧できるフォームや、全国のママとオンライン座談会ができるミキハウスCAFEの案内、行きつけの店舗からのお知らせなどもあり、ショッピングも育児の相談もできる実店舗のサービスをアプリ上で体験できるOMO施策となっています。
→豊富なEC構築実績を持つShopify PlusパートナーのBiNDecがご相談を承ります。
利用者の5割以上、ギフト需要に合わせて機能を拡張
Shopify Plusへのリプレースを機に、ブランドサイトとECサイトを統合しました。
海外のサービスであるShopifyは、リプレース当初はシステムの細かな部分が日本にローカライズされていなかったこともあり、SaaS型のECシステムながらもミキハウスらしい独自性や販売戦略を実現できるよう、機能カスタマイズを行なっていました。
現在では、日本の商習慣に合わせたShopifyアプリも増えたため、カスタマイズは最小限に抑えシステムに合わせながらECを運用していくスタイルに移行しつつあります。それによって機能の拡張をShopifyアプリで実装することが可能になってきています。
ギフト需要に対応した商品企画とギフトシステム
ECで最もニーズが高いのは、出産祝いや誕生日祝いなどのギフトです。ミキハウスのECサイトには目的、カテゴリ、価格帯も幅広く選べるギフトセットが多数ラインナップされています。
クオリティの高さが人気のミキハウス製品は、貰う人の嬉しさはもちろん贈る人も安心して選べるため、親戚、友人、同僚など様々な立場の方からギフトの需要があります。
そのギフト需要をさらに拡大するため、e-ギフト機能が使えるShopifyアプリのAll in giftを導入。
選んだギフトの注文時に発行されるURLをメールやSNSなどで相手に伝えれば、受け取る側でお届け先を入力できるので、手軽にギフトを贈ることができ、サプライズプレゼントや急な入り用にも重宝されています。
システム化とマーケティングで売上を支える
宮本氏はお客様がECで買うメリットも重視されており、ECで購入した際は限定ノベルティが付属するキャンペーンなどが行われています。マーケティングの分析結果に基づいたEC限定商品の企画も自社ブランドだからこそ打てる施策です。
システムの内部では、ECサイトで受注が立ってからミキハウスの倉庫で商品を手配し、お客様の手元に届けるというフローをスムーズに効率化するために、発行される帳票のカスタマイズなども行なっています。
熊崎はそれを、商品企画からマーケティング、ECすべて自社のみで一気通貫でできているからこそのメリットだと言います。倉庫業務もアウトソーシングせず社内で行うため、ECで購入したお客様にもミキハウスのホスピタリティを感じていただくことができるのです。
→豊富なEC構築実績を持つShopify PlusパートナーのBiNDecがご相談を承ります。
実店舗のグローバル展開にECも追従、まずはアジア市場を視野に
ミキハウスは1985年にフランスで海外法人を立ち上げてから、現在ではアメリカ、イギリス、シンガポール、台湾にも法人を設立し、世界中の直営店やセレクトショップで子供服を販売しています。
日本の子供服を世界中に届ける海外展開
海外の店舗はヨーロッパ、アジアを中心に展開されており、シンガポールの店舗ではShopify POSを導入する動きもあります。
海外のEC展開においては、中国最大のモールサイトTmall、ラグジュアリーブランドを取り揃えたFARFETCHに出店されています。将来的には自社ECも各現地法人が運用できるよう、まずはASEAN地域向けのECから検討しているそうです。
越境ECに強いShopifyの機能性
Shopifyは世界175カ国で利用されているプラットフォームで、通貨や言語の壁はもちろん、各エリアごとの越境ECに対応するための機能や拡張性は抜群です。Shopify Plusなら、同ブランドであれば10サイトまで構築できるので、その地域のシーズンや習慣にマッチしたEC運用も可能です。
今後は、物流・ロケーションの課題をクリアし、ミキハウスの高品質な商品とホスピタリティを世界中のECサイトでも提供できるよう準備が進められています。
Shopify PlusパートナーによるEC構築サービスBiNDec
株式会社ウェブライフでは、Shopifyを利用したECサイト構築から運用までサポートする「BiNDec」を提供しています。
豊富な導入実績とハイレベルな技術力・知識量を認められたShopify Plusパートナーとして、中小規模から大規模のストアに向けた最適な運用戦略の提案も可能です。
ShopifyでのEC構築や運用に関してお悩みの方は、気軽にお問合せください。
BiNDecのオンライン相談に申込む