Shopifyストア構築の質を底上げする日本とベトナムのチームビルディング

WEBLIFEが提供するBiNDecでは、Shopifyストアの質を上げながら効率よく構築することをミッションとしています。
ストア構築における技術や仕組みづくりの試行錯誤について、ベトナムと日本によるグローバルなチーム体制をどのように構築して育んできたかのか、フロントエンドエンジニアリングチームのメンバーにインタビューを行いました。

ベトナムチームとともに開発しているBiNDecアプリの開発インタビューはこちらをご覧ください。

Shopifyのストア構築をサポートするベトナムのメンバー

ベトナムのIT産業の新たな中心地として急成長しているダナンでは、多くのITエンジニアが活躍しています。
WEBLIFEのフロントエンドエンジニアとして、現在どのようにストア構築に携わっているのか、これまでの経歴とあわせて聞かせてください。

ニャット:
WEBLIFEの入社前はEC構築の経験はありませんでしたが、Reactによるフレームワーク開発や、APIを使ったUI構築を経験してきました。
ShopifyはEC販売の基本機能が充実しており、商品管理、在庫管理、決済処理など、必要な機能が一通り揃い優れたEC販売がパッケージングされているので、エンジニアは、どうすれば使いやすいストアになるかUI/UXの設計に集中できるのが魅力です。

チュン:
同じく以前は、Reactのフレームワーク開発においてUIコンポーネントなど汎用性のあるライブラリによって効率よく構築する工程に携わってきました。
それらの経験を活かしながら、現在はEC事業者(以下、マーチャント)のニーズに合わせたギフト設定や配送日時指定など、アプリではカバーできない機能面の実装も主体的に取り組みながら、設計の段階からアイディアを出しています。

ヴィン:
私は過去にShopifyやWordPressでのストア構築経験がありました。
その当時から感じていたのは、WordPressはオープンソースゆえの自由度はありますが、比べてShopifyは、EC運営者にとっての使いやすさはもちろんその先の購入者のショッピング体験まで設計されていることでした。グローバルで多くの人に使われているだけあって、常にUI/UXが磨かれてアップデートされている印象です。
ベトナムのフロントエンドのエンジニアチーム

ベトナムと日本それぞれのポテンシャルを発揮するために心がけていること

アプリ開発チームのリーダーもインタビューで答えていたように、構築チームにおいてもベトナムと日本チームでは大きな違いはないと言います。その上で、チームの生産性やポテンシャルを生かすためにどんな工夫をしてきたのか聞かせてください。

浅井:
私は現在、新規ストア構築・保守の様々なプロジェクトにおいて、チームリーダーとして適用分析・テーマ開発に従事しています。
加わってから様々なケースを試しましたが、現在は、基本的にひとつのプロジェクトを日本、ベトナムの両チームで協力して進めるスタイルを採用しています。
日本チームは、特に高品質なWebサイトの設計と実装に長けていて機能的なストアを形にしてくれていますし、一方ベトナムチームはフロントエンドエンジニアとしてのフレームワーク開発に豊富な経験があるので、効率的な開発と高度な技術力を活かしてプロジェクトに貢献してくれていると思います。

オープン環境で自然なインタラクションを生む

浅井:
そのうえで、ストアに機能や要件を実装する際のアプローチにおいて大切にしたことは、トップダウンの考え方を一切持たず、フラットな相談スタンスを徹底することです。密にコミュニケーションを取りメンバーからアイディアを出してもらうことで互いの理解も深まり、モチベーションアップにも繋がります。メンバーの自主性と創造力を引き出してプロジェクトの質を向上を心掛けていますね。

大嶋:
メンバーの技術力を最大限に活かすために、難易度の高いタスクを適切に割り当てています。それぞれのメンバーの向き不向きを見極め、適したタスクを与えることで、メンバーが経験を積み自信を持って成長できる環境を整えています。特に向いている分野に対して多くの経験を重ねることで、専門性を高め、チーム全体のパフォーマンス向上に寄与していると思います。
Shopifyストア構築を管轄するプロダクションチームリーダーの大嶋

言語が障壁にならないチーム作りの工夫

浅井:
人間関係の構築においては、マネジメントとメンバーを区別することなく行うことだと考えています。一見、無駄に思えるような雑談も交えることでメンバーの本音を引き出すことができ、より深いコミュニケーションが生まれます。
言いたいことが言える関係性ができてしまえば、言語も障壁になりません。東京、大阪と同じように、ベトナムという地理的な距離を感じさせない一体感を生むのも、フルリモート環境が効果的に機能しているおかげです。チーム全体が一つの目標に向かって協力しあっています。

ニャット:
テクノロジーの説明などはどうしても言語の違いで支障が出てしまうことがあります。その場合は、時間をかけてお互いに理解し合えるまで会話するように心掛けていますね。

チュン:
基本的には日本チームとは英語で会話していますが、それでも難しい場合はベトナムオフィスには通訳が在中しているのでに相談して、互いに理解できるまで対話を行います。それらの工夫を重ねることで日々改善され円滑なコミュニケーションができているように感じます。

ヴィン:
ビデオ会議で画面共有などを用いて週に2度ほどオンラインミーティングをしつつ、oVisは毎日、4-5回カジュアルに繋いで会話しているので、密なコミュニケーションが取れていると思います。

フロントエンドエンジニアからみたShopifyの優れた部分とやりがい

Shopifyが、フロントエンドエンジニアにとって効率的な開発環境と創造的なUI/UX設計の両方を可能にしているのはどんなところですか?

チュン:
Shopifyはカスタムロジックを読み込む機能を提供しており、柔軟なカスタマイズができることがメリットです。独自のLiquid言語を使ったテンプレートやShopifyアプリを使うことで、必要な機能を追加し、特定のビジネスニーズに応じたカスタマイズができます

ニャット:
Shopifyは豊富なドキュメントを提供していますが特定の情報が不足している場合もあるので、チーム内で一つのプロジェクトを進めることによって、他のエンジニアと相談しながら解決策を見つけるのが良い点です。他の仲間に質問することで、知識を共有し問題解決が迅速に進むことが多いですね。

ヴィン:
Shopifyを使った実験的なプロジェクトにチーム全体で取り組むことで、相談し合い、競争し合う環境が生まれます。これにより、メンバーはお互いに刺激を受け、新しいアイデアを試しながらスキルを向上させることができるのがよいと思います。

WEBLIFEの構築チームとして大切にしていることと新たな挑戦

構築チームとして現在、そして今後も大切にしていきたいことを聞かせてください。

スピードとリズムを尊重しパフォーマンスを引き出すチームビルディング

大嶋:
お客様が作りたいストアの本質的な課題を見極め、よりよく具現化することを大切にしています。これによって、完全な受託という受け身の考え方ではなく、我々が持つShopify構築のプロフェッショナルとしての知見が反映できます。それでこそ、最終的に優れたストアが完成すると考えています。

浅井:
タイムスケジュールがあるとベトナムチームは決まったその工数をさらに短縮して仕上げる傾向があり、非常にスピードが速いので、彼らのリズムやテンポ感の違いを尊重し邪魔しないように工夫します。各メンバーが持つ強みを引き出し、最適な役割を与えることで、チーム全体の効率とクオリティが向上できると思います。
オフィス近くのカフェはランチタイムのリフレッシュとしてメンバーに人気

達成感や喜びを感じる瞬間

ニャット:
自分のミッションが完了することはもちろん、スピード感を持って作業を進め、最終的にお客さんに満足してもらえたときにより嬉しいですね。
今後の課題としては、特に、データのカスタマイズやShopifyのAPIに関する理解を深めることを励みたいです。現行のAPIが使いにくい場合には、それを自分用に使いやすくするための方法を探ることも必要です。これにより、開発効率を高め、より良いサービスを提供することができると思っています。

チュン:
プロジェクトの各タスクを確実に完了し、期待通りの成果を出すことは、個々のエンジニアにとって非常に満足度が高いですね。
これからの課題としては、Shopifyの知識をより深め、フロントエンドとバックエンドの両方の知識を備えることが目標です。サンプルがあれば、テーマ構築において時間を短縮することができるからです。パーツをテーマ化することで、効率的に作業を進められると思います。

ヴィン:
他のメンバーへのサポートができることが僕として大きな喜びです。新しいことを学びながら、期間を守ってプロジェクトを進行することも重要です。これにより、チーム全体の成功に貢献し、自身のスキルも向上するからなんです。
今後は、会社独自のテーマを作っていき活用していきたいです。このテーマによって、統一性が確保され、修正が必要な場合でもコンポーネントごとに修正するだけで済むため、不具合の発見も容易になります。これにより、効率的かつ効果的な開発が可能となるからです。

生産性を高めるための新たなルート開拓とナレッジシェア

大嶋:
現在は、お客様からの要望をコンサルティングチームがまとめ、そこから日本のエンジニアチームを介してベトナムチームにシェアしていますが、今後は直接オーダーを受けることで、チーム全体の力を向上できると思っています。
これにより、プロジェクトの初期段階から直接的なフィードバックを得ることができ、迅速な対応が可能になります。既にコミュニケーションの壁は取り除かれているため、この新しいルートの確立は現実的な目標ですね。

浅井:
過去のプロジェクトにおける成功事例や良い行動をナレッジとして蓄積し、それを活用して工数を短縮できるスキルを形にしていくことも重要です。これにより、プロジェクトの進行が効率化され、全体の生産性が向上します。ナレッジシェアリングの文化を強化することでチーム全体の能力を底上げしつつ新たな挑戦をしていきたいですね。

また、BiNDecアプリ(およびSections)の導入を最初から考慮して、無駄のないシンプルな設計のテーマの開発を行える点は、BiNDecの最大の強みの一つとも言えます。
マーチャントの世界観を体現しながら、高いページスコアを維持できるテーマを構築するためにはどうしたら良いかを、様々なアプローチを用いながら、チーム一丸となって取り組んでいる最中です。
ストア構築のクオリティを上げながら工数削減するためのメソッドを模索

課題に最短でアプローチするEC構築を目指すBiNDec

WEBLIFEでは、ビジネスの課題に合わせたECサイトを構築・運用支援するサービス「BiNDec」を提供しています。数多くの実績を活かし、Shopifyアプリを効果的に用いた短期間でのストア構築を目指しています。
豊富な導入実績とハイレベルな技術力・知識量を認められたShopify Plusパートナーとして、中小規模から大規模のストアに向けた最適な運用戦略の提案も可能です。
ShopifyでのEC構築や運用に関してお悩みの方は、気軽にお問合せください。

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