Shopifyでギフトラッピングをすぐ導入できる、カスタマイズ手順と使いやすい4つの厳選アプリ

Shopifyでギフトラッピングをすぐ導入できる、カスタマイズ手順と使いやすい4つの厳選アプリ

最近のECサイトでは、シーズンイベントやお祝い用にギフト包装ができるサービスが増えています。ECプラットフォームのShopifyでは、アプリで簡単にギフトラッピングのオプションを実装することができます。この記事では、ギフトラッピング機能を導入するメリットやおすすめのアプリを紹介します。

ECサイトでギフト機能を導入するメリット

ECサイトを運用する中で、売上アップのための重要な施策となるのが「ギフトラッピング機能の導入」です。導入すると以下のメリットがあります。

顧客ニーズを満たせる

これまでは百貨店などでラッピングをしてもらって贈ることが主流でしたが、近年はネット上で商品を選び、そのまま贈りたい相手のもとへ届けることが一般化してきています。ECサイトで購入した商品をプレゼントとして相手に贈りたいというニーズを満たすために、ECサイト上でギフトラッピングが選べることが重要な施策になります。

他のECサイトとの差別化ができる

自社のECサイトと同種の商品を扱うECサイトとの差別化ができます。顧客ニーズに応えたギフトラッピング機能で顧客の購入体験を向上させることで、リピーターを増やすことにつながります。近年はギフトラッピング機能がついたECサイトも増えていますので、いかに使いやすく、クオリティの高いものにできるかがポイントになります。

サイトの独自性が出せる

ラッピングは、商品やECサイトの独自性を出す絶好の機会です。ラッピングのデザインはもちろん、ラッピングのバリエーションを豊富にしたり、シーズンに応じた対応を行うことで、ECサイトの独自性を出すことができます。ブランディング施策としても重要と言えます。

ギフトラッピング機能以外でギフト向けのECに必要な機能について、詳しくは下記の記事をご覧ください。


Shopifyでギフトラッピング機能を導入する方法

世界最大シェアのECサイトプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」では、ギフトラッピング機能を導入することができます。導入方法には「基本機能を使う方法」「アプリを導入する方法」の2つがあります。

基本機能では費用は抑えられますが限られた対応しかできず、やりたいことを実現するためには技術的な知識が必要です。ギフトラッピングはECサイトの顧客満足度を上げる重要な施策ですので、顧客の状況を踏まえて都度変更しながら運用していくことを踏まえると、アプリの導入が管理もしやすくおすすめです。

導入時の作業 運用/改修 追加費用
基本機能 コードの記述が必要 技術的な知識が必要 なし
アプリ導入 インストールするのみ 知識がなくても管理可能 アプリにより月額費用あり

基本機能でギフトラッピングの仕組みを作成

以下の手順で作成します。

1. ギフトラッピングのための商品を新規作成

通常の商品登録と同様に、ギフトラッピングのための情報を新規で登録します。商品タイトル、説明文、画像を登録し、顧客がイメージしやすくします。有料で販売する場合は価格も入力します。

商品を入れたときのイメージ画像や、ラッピングのサイズなど、顧客がイメージしやすい情報を入れておく

2. ギフトラッピングのメニューを作成

顧客がギフトラッピングを選択できるようにするために、メニューを作成します。

(1) 管理画面の左側で「オンラインストア>メニュー」を選択し、「メニューを追加する」をクリックします。

登録した商品へのリンクをメニュー登録する

(2) メニューのタイトルをつけ、項目を追加します。リンク先として、作成した商品のページを指定します。

右側でメニューの項目名とそれに対するリンクを指定

項目の保存後、右に出ている「ハンドル」に「gift-wrapping」と入力してメニューを保存します。

項目名を確定して閉じると、「ハンドル」の欄があるので入力する。ここを別の文言にするとうまく動かなくなる

3. テーマにコードスニペットを作成する

コードスニペットとは、コードを保存しておき、テンプレートファイル内で利用するための機能です。ギフトラッピングを商品といっしょに注文できるようにするためにコードを貼り付けます。

(1) 管理画面の左側で「オンラインストア>テーマ」を選択し、「現在のテーマ」と表示されている部分の「…」をクリックして「コードを編集」を選択します。

「現在のテーマ」と表示されているものが、公開中のサイトで利用されているテーマ

(2)左側のファイル一覧をスクロールして「snippets」を探し、クリックして表示される「新しいスニペットを追加する」をクリックします。

他の部分を誤っていじると表示が崩れることがあるので注意

(3) ファイル名に「gift-wrapping」と入力して「完了」をクリックします。

ここの内容が異なるとうまく動かなくなるので注意

(4) サイトの状況に応じて、Shopifyのヘルプで記載されているコードを貼り付けて保存します。

貼り付けると、自動的に記載内容に応じて文字に色がつく

4. カートのテンプレート内でスニペットを読み込ませる

左側のファイル一覧から、「sections」にある「main-cart-items.liquid」を探してクリックします。表示されているコードの中から、「</form>」と記載されている箇所を探し、その上の行に「{% render ‘gift-wrapping’ %}」というコードを記載して保存します。(テーマにより、カートのテンプレートのファイル名が異なる場合があります)

</form>の直前に行を追加してコードを入れる

5. カートページにメニューが表示される

Shopifyのヘルプにあるコードをそのまま貼り付けると、カートページで以下の内容が追加されます。チェックを入れると、ギフトラッピングの商品を追加することができ、メッセージの追記もすることができます。日本語対応を行う場合はコードの編集が必要になり、技術的な知識がある方が対応する必要があります。

この内容を日本語にするためには、貼り付けたコードの修正が必要

Shopifyアプリを使って機能を追加

Shopifyの基本機能だけで対応しようとすると非常に難易度が高く、技術的な知識が必要になります。アプリを導入すればこういった対応は不要で、インストールするだけで簡単に管理ができます。ギフトラッピング用のShopifyアプリがアプリストアで多数公開されていますので、自社のECサイトで必要な機能や内容、コストなどに応じて選択することをおすすめします。

Shopifyのギフトラッピングおすすめアプリ

Shopifyのアプリストアの画面。カテゴリーごとに8000を超えるアプリがあり、インストールをすることでECサイトの機能拡張が可能

ここでは、多数のアプリの中からおすすめのギフトラッピング向けのアプリを4つ紹介します。それぞれ以下のような特徴があります。
 

アプリ名 主な特徴 向いているECサイト
BiNDec | ギフトラッピング ラッピングの種類が豊富。同じ購入商品でも別々のラッピングを変更できるなど複雑な指定が可能 商品に応じたラッピングの種類を細かく指定したいECサイト
All in gift 多機能なオールインワン型。eギフトにも対応 ギフト関連のあらゆる機能を一つのアプリで管理したいECサイト
ギフトラッピング&のし専用アプリ 特にのしのバリエーションが充実。テーマによって非対応のものがある 日本の贈答文化に対応した商品を扱うECサイト
Wrapin ‑ Gift Wrap & Options 日本語対応していないが、使いやすさに定評がある 英語が問題なく、ひとまず簡単にギフト機能を入れてみたいECサイト

BiNDec | ギフトラッピング

長年Shopifyの構築・運用支援を行ってきたBiNDecが、多くの案件で個別に実装してきた機能を集約したアプリです。これまでの構築実績を踏まえたものになっているため、使い勝手の良さはもちろん、これまでのギフトラッピングでの課題を解決する機能も搭載されています。

特に特徴的なのが、注文者が商品ごとにラッピングを変更できる機能。同じ商品を2つ購入した際、それぞれに異なるラッピングの指定が可能です。1つ目のリボンは赤、2つ目のリボンは青、といった指定ができます。

また、類似アプリと比較してラッピングの種類が豊富なのも特徴です。以下の種類の設定が可能です。各ラッピング資材の在庫管理も可能です。

  • 熨斗
  • リボン
  • ラッピング
  • メッセージカード
  • 手提げ袋

BiNDecでは、ギフトラッピングの他にも販売促進に繋がる様々なアプリを独自開発しています。詳しくは下記のページをご覧ください。

All in gift

豊富な機能を持つギフトラッピングアプリです。日本の会社が開発しており、日本語対応も万全です。
ギフトの種別の選択肢が豊富なのが特徴です。贈られた相手が色やサイズなどのバリエーションを選べる「バリエーションギフト」や、贈られた相手が商品を選択できる「カタログギフト」、住所がわからなくても贈ることができる「eギフト」といった、贈られる相手の状況に合ったギフトを選択できる機能が充実しています。
子ども服ブランドのミキハウスでは、使い方もわかりやすく提示されたe-ギフトをAll in giftで実装している

子ども服ブランドのミキハウスでは、BiNDecを導入し、All in giftでギフトセットを販売しています。詳しくは下記の記事をご覧ください。

ギフトラッピング&のし専用アプリ

ギフトラッピング機能に特化した、日本の会社が開発したアプリです。
「のし」について非常に細かな設定ができるのが大きな特徴です。日本独特の贈答文化のひとつである「のし」は、海外発のサービスであるShopifyでは弱い部分です。これを補完できるアプリとして、特に日本人同士での贈答品のやりとりに重宝するアプリです。

Wrapin ‑ Gift Wrap & Options

海外製のアプリで日本語対応はしていませんが、機能がシンプルで導入しやすいアプリです。
ギフトラッピングごとにメッセージを設定可能です。また、特徴的なのは、ギフトラッピングつきで購入があった場合に、購入情報に自動的にタグが付与され、管理画面でレポートを作成可能になること。ギフト注文の状況を把握し、次の施策の検討に活かすことができます。

顧客に喜ばれるギフトラッピング機能の3つのポイント

ギフトラッピングの機能追加と同時に、以下のポイントを踏まえどういった内容にするか検討をしておきましょう。

イメージ画像を使い、ギフトを贈るシーンを顧客が想像しやすくする

具体的にどんなラッピングがされるのかを画像で表示することで、贈られるギフトの実際のイメージを想像しやすくします。顧客自身が実物を見ることなくギフトが相手に贈られるため、ラッピングの実際の状態がわかることは非常に重要です。

ラッピングの種類を豊富に用意し、選択肢を増やす

ギフトを送るシーンや顧客のニーズに応じてラッピングの種類を豊富に用意して選択肢を増やすことで、さまざまな状況に対応ができます。包装紙だけではなく、手提げ袋やリボン、メッセージカードの対応などを用意しておくと、オリジナリティのあるギフトラッピングの提案ができます。また、日本国内でやりとりするギフトの場合は「熨斗(のし)」も用意しておくとよいでしょう。
日本茶専門店の一保堂茶舗では、丁寧な説明付きで熨斗が選べるギフトラッピングのオプションを実装している

日本茶専門店の一保堂茶舗では、BiNDecを導入し、贈答用に複数種類の熨斗のラッピングオプションが選べる機能を実装しています。詳しくは下記の記事をご覧ください。

ギフトの用途やシーズンごとにバリエーションを用意する

ギフトを贈る状況は人により異なります。お祝いのために贈る場合や、クリスマスなどのシーズンに合わせたもの、お中元などのご挨拶のため、といったさまざまなシーンが考えられます。種類だけではなく、デザインもシーンごとに工夫されたものが用意されていると、クオリティの高い顧客体験を提供することができます。

顧客ニーズを把握した上でのギフトラッピング導入がECサイト成功のカギ

ECサイトで購入した商品をそのまま相手に贈る、という動きが一般的になりつつある今、ECサイトでのギフトラッピング機能の導入は、売上アップに向けた重要な施策であると言えます。自社のサイトの顧客ニーズを満たす形で導入をすることで、顧客満足度が高まります。

ShopifyパートナーのBiNDecでは、幅広い業界でギフトラッピングに関するさまざまな顧客ニーズに応える構築をしてきました。ECサイトの商品特性や顧客動向を踏まえたギフトラッピング施策のご提案が可能です。

これからギフト機能を導入したい、ギフト機能をもっと充実させたい、といった課題がある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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POINT

  • ギフトラッピング機能の導入はECサイトの売上アップのための重要施策
  • Shopifyでは、標準機能とアプリ導入の2つの方法でギフト機能の導入が可能
  • ギフトラッピングを導入することで、他のECとの差別化し独自性が出せる