ECのよくあるリアルな悩みとは?売上の障壁に一問一答! | KOMOJU×WEBLIFE

ECのよくあるリアルな悩みとは?売上の障壁に一問一答! | KOMOJU×WEBLIFE

ECサイトでビジネスを展開していくにあたって、デザインや機能を決めてサイトを構築し、見込み客を集客し、最終的なゴールとなる商品購入に至るまで様々な課題があるでしょう。
決済代行サービスのKOMOJUとEC構築・運用支援のBiNDecが、ECの運用担当者からよく寄せられる悩みにどのような解決策があるか紹介していきます。

Shopifyを通じてEC業界を牽引するKOMOJUとBiNDec

ECプラットフォームのShopifyにて、決済代行サービスのKOMOJUを提供している株式会社DEGICAの Account Executive 松岡将史氏と、EC構築・運用サービスのBiNDecを提供している株式会社ウェブライフの代表取締役 山岡義正による、EC課題の解決策やトレンドについて対談を行いました。
(写真左から)WEBLIFEの代表取締役 山岡義正、DEGICAのGTM Account Executive 松岡将史氏

決済のエコシステムを構築するKOMOJU

KOMOJUは、Shopifyを始めとする様々なECプラットフォームで決済方法を拡張できるサービスです。日本でニーズの高い支払い方法はもちろん、世界各地で利用されているローカルなペイメントサービスも多く取り扱っており、スモールビジネスからエンタープライズまで幅広いECサイトに導入されています。
また、個別に決済ページを作成できるリンク型決済や、KOMOJU決済と連動した法人プリペイドカードのKOMOJUカードなどのサービスの提供されており、オンライン・オフライン問わずあらゆるシーンでの決済のエコシステムを構築されています。

KOMOJUのサービスについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。

高いECノウハウを形にするBiNDec

BiNDecは、Shopify専門のEC構築・運用を支援するサービスです。Shopifyの公式パートナーのうち、国内でも数少ない上位ランクに位置するShopify Premierパートナーとして認定されており、規模や業種問わず、350以上のECサイトを構築・運用支援しています。
業種・業態ごとに、いかにECの成果を最大化できるかのノウハウをメニュー化したMODEL型のサービススタイルを採用しており、独自開発のテーマやShopifyアプリも展開しています。

BiNDecの詳しい機能については、下記をご覧ください。

EC事業者が陥りがちな課題と悩みとは?

対談レポートの第一弾は、今EC事業者にとってどんなことが課題になっており、どのような提案によって解決しているのかがテーマです。
ECの売上を上げるために、見直すべき点は様々です。構築・リプレース、運用オペレーション、チェックアウトの面で気を付けるべき点や対策をそれぞれの課題別に紹介していきます。

コストを抑えたShopifyへのリプレース最適解

Shopifyは、月額¥3,650〜の利用料でECビジネスを始められるプラットフォームです。サーバーを別途用意する必要なく、高負荷に耐えられるインフラでEC運用でき、機能拡張したい時はアプリを利用すれば開発費ゼロですぐに実装できます。
初期費用はなく、保守やメンテナンスの必要もないため、イニシャルコストやランニングコストを抑えてスピーディに売上成長を実現することが可能です。
一般的なEC構築とShopifyを活用した効率的なEC構築の差
しかし、方法を間違えるとかえってコストが膨れ上がったり、なかなか売上が上がらないサイクルに陥る可能性があります。ShopifyへのECリプレースや新規構築を検討している事業者の方のよくある課題と解決策をご紹介します。

Shopifyの短納期構築のプランについて、詳しいは下記の資料をご覧ください。

Q.ShopifyへのECリプレースで構築費用を抑える方法は?

ECサイトのプラットフォームを決める際は、複数のサービスに理想とするECの仕様を伝えて、相見積もりをとるのが一般的なケースでしょう。
しかし、初期費用やインフラ・システムの開発費用が抑えられるはずのShopifyでも、リプレース前のECを再現するため、同等機能のアプリをすべて導入する、既存のアプリではオペレーションが変わってしまうのでカスタムアプリを開発する、といった機能優先の構築プランにしてしまうと、結局パッケージECやフルスクラッチECと変わらない見積もり額になりかねません。

ECで成功するためには、いかに早い段階で構築費用と販売利益の損益分岐点を超えられるかが最初のステップです。
山岡から構築プランを立てる際の、Shopifyだからできる構築費用を抑えるポイントを挙げました。

Shopifyへのリプレースについて、詳しくは下記の資料をご覧ください。

A-1.既存機能に合わせてオペレーションを変える

独自のカスタムアプリを開発すれば、希望する運用オペレーションに合わせることはできますが、開発期間が必要な上にアプリごとに保守やメンテナンスのコストがかかってしまいます。
既存のアプリであれば保守・メンテナンスはアプリベンダーが対応するため、月々の利用料のみで済みます。機能拡張の際は、既存のアプリの仕様に運用のオペレーションを合わせていきましょう。

A-2.機能の優先順位をつけて段階的に実装する

仕様が決まった後、すべての機能が実装できるまでECをローンチしないでいると、本来獲得できた購入機会を損失してしまうリスクに繋がります。
例えば予約販売やユーザーレビューなどの、販売促進のための付属的な機能は優先順位を落とし、最初は「欲しい商品を選んで、決済し、手元に届く」という売上を作るために最低限必要な機能のみに絞って早期にローンチできれば、まずは購入意欲の高い層からの売上を獲得できるでしょう。

さらに、その購買データは新規客の購買率を上げるための施策のヒントとなります。流入経路や同時購入商品の組み合わせ、決済手段などのデータから「購入されやすい傾向」を考察し、成果率の高いプロモーションや機能拡張にコストをかけていきましょう。

A-3.リプレースで移行する機能は必要性を検証する

リプレースで新しいECの仕様を決める際には、今のECに実装されている機能をとりあえず全て実装する、というオーダーになりがちです。
しかし、ほとんどのアプリには月額で利用料がかかってきます。導入するアプリが多いほどランニングコストが嵩むため、「今使っているから」ではなく「何が必要か」という視点で実装する機能を見直すことがおすすめです。
各機能の利用率や成果率を必ず調査するようにしましょう。

コスト&スピードを最小限に抑えたBiNDecの構築事例

BiNDecでは、YouTuber事務所のUUUMに所属するクリエイターのグッズやオリジナルブランド商品を販売するECサイトを構築・運用支援しています。
今までは総合ECサイトとして運用していましたが、モール型の構造にした「Creator Store」へリニューアルしました。
Creator Storeでは、クリエイターの個別ページを設けており、商品検索やランキングも個別ページ内で同じクリエイターの商品のみが反映される仕組みになっています。個別ページのデザインは全て統一されており、商品のプロモーションはクリエイターが各SNSで行うため、ECサイトにはプロモーションの機能は必要なく、シンプルな作りになっています。

ECに必要な機能は、商品が顧客にどう売れるかによって異なります。ShopifyへECをリプレースする際は、コストの最適化を意識して仕様を決めるようにしましょう。
Creator Store

BiNDecのその他の導入事例については下記のページをご覧ください。

専用ツールによる業務効率化で見えないコストを削減

実際にECサイトを運用していると、人の手が必要となる作業は数値化しづらく「見えないコスト」がかかってくることが多くあります。
完全にシステム化することは難しくても、運用をスムーズにするために適したツールやサービスを導入すれば、見えないコストを減らすことに期待できます。

Q.リソースが少ない中でも、マーケティングを強化するには?

売上成長に欠かせないマーケティングは、日々の小さな変化を追いながら、DMの内容やタイミングを変えたり、広告のクリエイティブを変えたりなど、基本的に地道で手間のかかる作業ばかりです。
比較的規模の大きいブランドでもECの運用チームは数人のみ、もしくは他業務と併任している体制の企業は少なくないため、なかなかマーケティングに時間を割けられず売上が伸びないといった課題を抱えがちです。

A.Shopifyとデータ連携できるMAツールを導入する

少ないリソースでも十分なマーケティング施策を行うためには専用のMAツールの導入がおすすめです。Shopifyは、ルーティン作業を自動化する公式アプリのShopify Flowもありますが、さらに高度な外部のMAツールとデータ連携することもできます。
MAツールでは、顧客データと連携することによって、購入商品履歴や期間、DMの開封率、キャンペーンの効果などを詳細に分析し、適切なタイミングで案内を送ったり、次に購入率の高い商品のレコメンドをするタスクを自動化することで、リソースをかけずにマーケティングの成果を高めていきます。
BiNDecでも外部のMAツールの導入支援を行っているほか、独自のマーケティングアプリの開発を進めています。

Q.運用スキルや経験のあるへの業務属人化を解消するには?

Shopifyには、複雑な処理やルール確認を必要とする業務を効率化できるアプリや外部ツールが多く用意されています。
しかし、機能面が理想に叶うツールを導入しても、実際に使いこなすには専門知識が必要なものだと、スキルのある人を担当者として配置しなければならず、属人化を招きます。ツールを選ぶ際には、管理画面や操作性がポイントとなることを松岡氏から挙げられました。

A.誰にとっても使いやすいツールを導入することで属人化を回避する

決済サービスでいえば、KOMOJUの管理画面はアプリなしでShopify側の決済データと連携されており、返金などのイレギュラーな対応が発生した際にもすぐにステータスが同期されるため、人の手が必要になる業務も効率化されます。
また、操作が複雑なツールは、スキルのある担当者しか使えない属人化状態になりやすく、人的リソースの負担の原因となります。機能面だけでなく、誰でも使いやすく、担当者が変わっても簡単に権限譲渡ができる設計になっているかを確認してツールを選びましょう。
売上状況や決済情報がすぐにチェックできるKOMOJUの管理画面

KOMOJUが提供する、決済リスクの対策最前線

ECの売上の最終局面は、問題なく決済が完了するかです。お金や個人情報に最も関係する部分なので、ブランドの信頼性を損ねないためにも、あらゆる決済リスクに万全に備えておくことが必要です。
KOMOJUでは、よくある決済のトラブルに対してどのような対策が行われているのか松岡氏に回答いただきました。

Q.フラッシュセールで過受注(売越し)のリスクを減らすには?

外部の決済サービスを利用していると、商品が売れた時に在庫データの引き当てがうまくいかず、実在庫が無いのに決済できてしまうことを過受注や売越しと言い、特にアクセスの集中するフラッシュセール時に起こりやすいトラブルです。

A.予備在庫の確保のほか、過受注対策をしている決済サービスを選ぶ

過受注が発生してしまうと、メーカーから新たに商品を仕入れたり、実店舗から在庫を取り寄せて用意しなければならないため、予備在庫を確保しておくことが最善策でしょう。それでも足りない場合は、注文をキャンセルして決済取り消しの手続きを行い、正確な在庫数に調整し、購入者へお詫びする等の対応をしなければならず、どちらにしてもイレギュラーな人的コストがかかります。

KOMOJUでは、クレジットカード、コンビニ決済、PayPay、楽天Pay、au Payとd払いの過受注対策が昨年末から強化されており、複数のEC事業者にβ版として提供されています。過受注対策の有無は、取引量の多いECサイトには重要になってくるでしょう。]

Q.不正購入によるチャージバックの被害を回避するには?

チャージバックとは、クレジットカードの不正使用により決済が無効になり返金対応となることです。配送後は商品を取り戻すことも難しいため、高額商品や転売で売れやすい限定品などが狙われやすい傾向にあります。

A.3Dセキュア2.0の安定性、独自の不正防止機能が搭載されているかを確認する

そういった被害を防ぐために、オンライン取引においては2025年3月までにクレジットカード取引にEMV 3-Dセキュアの導入する義務があります。
3Dセキュア2.0(EMV 3-Dセキュア)とは、オンラインでのクレジットカード決済のセキュリティを向上させるための技術です。取引のリスクを過去の取引履歴、デバイスの情報などからリアルタイムで評価し、必要に応じて追加の本人認証を要求することで、安全なショッピング体験を提供する仕組みです。

KOMOJUは3Dセキュア2.0に加え、サービスの標準機能として独自の不正検知システムを開発・提供しており、チャージバック発生リスクを抑えるための仕組みを用意しています。

Q.Amazon Payの利用停止による売上への影響を抑えるには?

Amazon.jpアカウントに登録している決済情報や配送先をそのまま利用できるAmazon Payでのエクスプレスチェックアウトが、Shopifyでサービス終了となりました。国内では利用率の高い決済手段の1つだったため、使いやすさや安心面などで代替となる決済手段の導入は必須です。

A.Amazon Payと同様に使い勝手が良い決済手段を用意しておく

今までAmazon Payを利用していた顧客への代替策として、KOMOJUでのQR決済の導入が注目されているそうです。また、Amazon Payと同じくエクスプレスチェックアウトが可能なShop Payの普及にも期待できます。

いずれにせよ、Amazon Payが使えなくなったからといってシステムの乗り換えを検討するにはコストがかかりすぎるため、Amazon Payの利用客層に最も親和性のある決済サービスを用意し、そちらに切り替えてもらうよう丁寧に案内することが最適でしょう。

Shop Payについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。

AIでどこまでできる?最新のAI活用のメリット

昨今はAI技術が高性能化し、EC運用や実店舗においても、コンテンツマーケティングやセキュリティの面などで数々のAI活用サービスがリリースされています。ShopifyでもAIを活用した独自機能が搭載されており、日々進化を続けています。

業務の補助としての立ち位置が現実的に

ShopifyのAI機能として特徴的なものが、管理画面からアクセスできるEC運用のアシスタントのSidekickです。
現在アカウント管理から設定するログイン言語を英語にしていれば、どのプランでも利用することができ、売上分析やキャンペーンコードの発行、クリエイティブの生成などが可能です。
Sidekick
Sidekickについて詳しくは下記の記事をご覧下さい。

山岡は、AI機能の展開として、これからも人の作業の補助ツールとして役割を担うものがスタンダードになっていくと予想しています。小売の実店舗では、運用のお手本となるパターンをAI学習によって蓄積し、トレーニングコストやオペレーションコストを削減する例もあり、今後もさらに進化が期待できそうです。

KOMOJUとBiNDecが実現する最適なECビジネス

ECビジネスの成功には、最適な構築プラン、効率的な集客戦略、スムーズな購入プロセスの確立が欠かせません。
KOMOJUは決済のエコシステムを構築し、多様な決済オプションを提供することで顧客体験を向上させています。

一方、BiNDecでは、Shopifyのプラットフォームを活用して、コスト効率の良いECサイトの構築を支援し、マーケティング自動化ツールの導入など、その後の運用段階でも売上成長を目指すグロース支援を提供しています。ShopifyでのEC構築や運用に関してお悩みの方は、気軽にお問合せください。

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POINT

  • Shopifyにリプレースする際は、実装したい機能の成果を調査し、優先順位を決める
  • 業務を属人化しないために、ツール導入の際は操作性やわかりやすさを確認する
  • 少ないリソースでも適切なツールを導入することで十分なマーケティングを実施できる