Shopifyで構築したECサイトにおけるギフト戦略は、新たな売上を創出する鍵です。しかし「配送に時間がかかって渡したい日に間に合わない」「相手の住所を知らない」といった壁により、ギフト購入の機会を損失してしまうケースもあるでしょう。
この記事では、Shopifyと連携可能なeギフトサービスとして、導入企業数1,000社を超えたAnyReach株式会社の「AnyGift(エニーギフト)」をピックアップ。
数あるeギフトサービスの中でAnyGiftが選ばれる理由から、Shopifyとの連携方法、そしてeギフトを起点としたCRM戦略まで、EC事業者が知りたいポイントを徹底解説します。
Shopify構築事業者のWEBLIFEがAnyReachとともに登壇したリアルイベントのレポート記事も公開中。併せてご覧ください。
売上が最大107%に成長!eギフトがECサイトに与える影響とは
ShopifyでECサイトを運営する中で、「ギフトとして購入したい」というお客様の隠れた需要を、知らず知らずのうちに取りこぼしているのではないかと危機感を覚えたことはないでしょうか。
例えば、「友人の誕生日にギフトを贈りたいが、わざわざ住所を聞くのはためらわれる」「会社の同僚に、日頃のお礼として商品を贈りたい」「出産祝いを今すぐ贈りたいが、配送が希望日に間に合わない」など、こうした購入直前のわずかなハードルは、EC事業者が考える以上に大きな機会損失を生んでいるかもしれません。
この根深い課題を解決し、潜在的なギフト需要を確実な売上に変える強力な手法が「eギフト」です。eギフトは、ソーシャルギフトやデジタルギフトと呼ばれることもあり、相手の住所を知らなくても、LINEやSNSのメッセージを通じて気軽にギフトを贈れる仕組みを指します。
この仕組みがECサイトにどれほどの影響を与えるのか。実際に、後ほど詳しくご紹介するeギフトサービス「AnyGift」を導入したECサイトでは、月次の売上が102%〜107%に成長したという実績も報告されています。
ここからは、ECサイトがeギフトに対応すべき理由、その背景にある従来の課題とeギフトの仕組みについて解説します。
なお、eギフトに加えて、Shopifyで構築したECサイトでできるギフト施策は様々です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
住所が分からず購入断念。従来のギフト配送が抱える大きな課題
なぜ、従来のECサイトでのギフト購入はハードルが高かったのでしょうか。購入者が「贈りたい」という気持ちを持ってECサイトを訪れても、購入を断念させてしまういくつかの「壁」が存在していました。
壁1:ギフト受取手の住所がわからない
最大の壁は、やはり相手の住所です。 サプライズで贈りたい場合や、SNSでのみ繋がっている相手、職場の方などに対して個人情報である住所を直接尋ねる行為は非常にためらわれます。これが、ギフト購入における最大の離脱要因となっていました。
壁2:配送リードタイム
次に、配送リードタイムが「今すぐ贈りたい」という需要に応えられない問題です。相手の誕生日や記念日の当日に思い出した、あるいは、ちょっとした感謝の気持ちをギフトとしてタイムリーに贈りたいと思っても、物理的な配送では必ずタイムラグが発生します。「今から注文しても間に合わない」と分かった瞬間、購入者の熱意は冷め、購入は諦められてしまいます。
壁3:購入者の手間とギフト受取手への配慮
購入者側の「手間」と、受取手側への「配慮」という心理的な負担も見過ごせません。相手の住所を知っていたとしても、入力に慣れていない住所を郵便番号から番地までを正確に入力するのは面倒な作業です。また、相手が在宅しているか分からず、「受け取りで相手に手間をかけさせてしまうのではないか」という気遣いも、購入をためらわせる一因となるでしょう。
URLで完結。eギフトが住所や配送日時の悩みをまとめて解決

eギフトは、先ほどの壁を、実にシンプルな仕組みでまとめて解決します。購入者が行うのは、発行されたURLをコピーし、LINE、InstagramのDM、メールなど、相手と繋がっているメッセージ手段で送信するだけです。URLを受け取った相手は、表示されるデジタルメッセージカードを確認した後、自分自身の都合で、届け先の住所と受け取りたい配送希望日時を入力します。
この仕組みにより、購入者は相手の住所を知らなくても最短数分でギフトを贈ることが可能になります。そして受取手も自分の都合の良い日時で確実に受け取れるため、双方にとってストレスのない、満足度の高いギフト体験が実現するのです。
母の日の流通額は連続で前年比2倍に!一過性ではないeギフト市場の急拡大
eギフトの市場拡大は、一時的なブームではありません。実績データを見ると、その成長が継続的かつ加速していることが分かります。
AnyReachの発表データによると、AnyGiftにおける2024年の「母の日」の流通金額は前年比約250%(2.5倍)という大きな伸びを記録しました。そして続く2025年の同日も、流通取引総額はさらに前年比で2倍以上、注文数は3倍以上と、驚異的な成長を続けています。2年連続での倍増という実績は、eギフトが消費者の間で完全に定着したことを示しています。

また、市場の拡大に伴い、扱われるギフトの「質」も変化しています。2025年の母の日当日には、7,000円以上の高価格帯ギフトが全体の約23.2%を占めるようになり、同年にはエステや宿泊チケットといった「体験型ギフト」の需要も急増しています。
「当日にすぐ贈れる」という利便性が認知され、今や高単価な商品や特別な体験を贈る手段として、eギフトは欠かせない選択肢となりました。この継続的な成長トレンドに対応できるかどうかが、今後のEC売上を大きく左右すると言えるでしょう。
導入1000社超。eギフト導入に「AnyGift」が選ばれる理由
AnyGiftはサービス開始からわずか2年あまりで導入1000社を超えるなど、多くのEC事業者に支持されています。数あるeギフトサービスの中で、なぜAnyGiftが選ばれているのでしょうか。ここでは、AnyGiftがShopifyを利用するEC事業者から選ばれる3つの具体的な理由を深掘りします。
理由① ギフト受取手を新規顧客に|売上後も続くCRM戦略を実現
AnyGiftが多くのShopify利用者に選ばれる最大の理由は、eギフトを単なる売り切りの機能で終わらせない点にあります。
従来のギフト配送では、購入者のデータは取得できても、実際に商品を受け取る「受取手」との接点は持てず、貴重なマーケティング機会を逃していました。しかしeギフトを導入すると、受取手が住所を入力するフローの中で、自然にデータ接点を構築できます。これにより、これまでアプローチできなかった「ギフト受取手」を「未来の優良顧客」へと育成するCRM戦略が可能になるのです。

「AnyGift」サービス概要資料より引用
その効果を最大化するAnyGiftの具体的な仕組みとして、顧客情報の入力フォームに設置可能なメルマガ登録を促すボックスやギフトの受取完了ページをカスタマイズできる機能が用意されています。商品体験に満足した受取手がその場でメルマガ会員や公式LINEに登録すれば、EC事業者は継続的なコミュニケーションをスタートできます。
実際に、ギフトを受け取って初めてそのブランドを知った人が、その後、新規購入者へと転換したという実績も出ています。ある化粧品ブランドでは、ギフト受取手のうち実に45.45%が新規購入に転換しており、他のブランドでも高い転換率が報告されています。まさにファンがファンを増やす仕組みをECサイト内に構築できることが、AnyGiftの強力な魅力と言えるでしょう。
理由② 選べるギフトや物理カード発行|多様なギフト需要に対応
AnyGiftの強みは、CRM戦略だけではありません。EC事業者が扱うあらゆる商材や販売シーンに対応できる、機能の多様性も大きな魅力です。
例えば、コスメやアパレルで課題となりがちな「相手の好みが分からない」という不安は、「選べるギフト機能」が解消します。好きな色や香りなどのバリエーション(SKU単位)や、用意された商品ラインナップの中から(品番単位)好きな商品を選べるため、ギフトのミスマッチを防ぎます。
また、一度の決済で複数の相手にeギフトを贈れる「複数配送先eギフト機能」は、お中元・お歳暮や法人の福利厚生といったBtoBに近いニーズにも対応可能です。
さらに、AnyGiftは物理的な商品を配送するeギフトに留まりません。エステやホテルの宿泊、マッサージといった「体験」を贈れる「店舗型eギフト」や、ECサイトだけでなく店頭やイベントでも販売できる「物理カード」にも対応しています。この物理カードは、株主優待や結婚式の引き出物など、活用の幅が非常に広い点も特徴です。
理由③ 最短3週間で導入可能|Shopify連携の負担を最小限に
これほど高機能なサービスでありながら、導入のハードルが極めて低い点も、Shopifyを利用するEC事業者から支持される理由です。
詳しくは次章で解説しますが、AnyGiftには複数の導入方法があります。最も手軽な「タグ連携」の場合、契約から最短3〜4週間というスピードでeギフト機能をリリースできます。
具体的な作業としては、AnyReachが発行する専用のタグを、Shopifyで構築したECサイトの商品ページ(テンプレート)に挿入するだけで完了します。大規模なシステム開発やECサイト改修を必要としないため、開発リソースが限られているEC事業者でも、ギフト商戦などのタイミングを逃すことなく、素早くeギフト対応を実現できるのです。
Shopify × AnyGiftでeギフト導入を成功させる方法
ShopifyでECサイトを本格的に運用しているブランドのEC担当者の方は、単に”手軽に導入”できるという側面だけでなく、それが自社のブランド体験とどう一致するのか、また、eギフトの注文が増加した際の既存の受注管理や在庫連携に支障が出ないか、といった点をより深く懸念されるかもしれません。
eギフト導入の「成功」とは、単に機能をリリースすることではありません。ここでは、Shopifyパートナーティアの最上位にランクであるPlatinumをもつ、EC構築のプロフェッショナルであるBiNDecの視点から、eギフト導入を成功させるために不可欠な、一歩踏み込んだ連携設計の鍵について解説します。
なお、BiNDecについてはこちらの資料をご覧ください。特長やサービス内容から導入事例まで詳しく紹介しています。
タグ導入かAPI連携か。自社ECの規模に合わせた最適な接続方法
AnyGiftの導入方法には、大きく分けて「タグ連携」と「API連携」の2つの選択肢があります。この選択が、導入スピードとブランド体験(UX)の作り込みに直結します。
タグ連携
スピード重視で素早く導入 「タグ連携」は、AnyGiftが発行する専用タグをShopifyのテーマ(商品ページなど)に挿入するだけで導入できる、最も手軽な方法です。最短3〜4週間でリリース可能なため、「まずはスピーディーにeギフトを始めたい」「ギフト商戦に間に合わせたい」というフェーズのEC事業者には最適です。
ただし、決済処理はAnyGift側の仕組みを利用する形となります。
API連携
シームレスなブランド体験を構築 「API連携」は、AnyGiftの機能をShopifyで構築したECサイトとより深く連携させ、購入フローをシームレスに統合する方法です。
購入体験のなめらかさや、ブランドの世界観に合わせたUI/UXを徹底的に追求したいEC事業者に向いています。ただし、この方式を選択する場合、ECサイト側でのシステム開発が必要となります。

「AnyGift」サービス概要資料より引用|API連携を利用することで、上記のUI/UXの実現が可能。
スピード感も重要ですが、中長期的なブランド価値を考えた場合、API連携によるシームレスな購入体験の構築も強力な選択肢と考えます。どちらが最適かは、ブランドの成長フェーズや戦略によって異なるため、専門的な知見を持ったパートナーに相談をするなど、ECの全体設計から判断することも重要です。
受注と在庫の連携はどうする?OMS連携と代理購入の仕組みを解説
eギフト導入において、技術的に最も考慮すべき点が「受注・在庫管理」のフローです。eギフトは、購入時ではなく「受取手が住所を入力したタイミング」で受注が確定し、在庫を引き当てる必要があります。この複雑な処理に対し、AnyGiftはEC事業者の運用体制に合わせた複数の連携方法を提供しています。
手動出荷(CSV対応)
AnyGiftの専用管理画面からeギフトの受注データを確認し、CSVでダウンロードして手動で出荷処理を行う方法です。スモールスタートには適していますが、受注件数が増えると運用負荷が非常に高くなります。
OMS(在庫・受注管理システム)連携
「NEXT ECGINE」「CROSS MALL」「LOGILESS」といったOMSを利用している場合、AnyGiftと自動連携させ、eギフトの受注を既存の物流フローにそのまま流し込むことが可能です。
AnyGift代理購入連携
OMSを利用していない場合でも、Shopifyの受注管理に一本化できる強力な仕組みです。受取手が住所を入力すると、AnyGiftがShopifyで構築したECサイトの裏側で「代理購入」処理を実行。これにより、eギフトの注文がShopifyの通常の注文データとして自動的に取り込まれます。
eギフト導入によって既存の業務フローが停止したり、複雑化したりしては本末転倒です。どの連携方法が自社のリソースと将来の拡張性にとって最適かを見極め、業務を止めない設計を行うことが導入成功の鍵となります。
導入がゴールではない。eギフトを活かすCRM戦略まで見据えたEC構築
eギフトの導入は、決してゴールではありません。むしろ、これまで接点が持てなかった「ギフト受取手」という新しい顧客層との関係性を築く、CRM(顧客関係管理)戦略のスタートです。本記事の前半でも触れましたが、AnyGiftには、そのための強力な機能が標準で備わっています。
受取完了ページ カスタマイズ機能

「AnyGift」サービス概要資料より引用|受取完了ページ カスタマイズ例
受取手が住所入力を完了したページに、任意のバナーやリンクを設置できます。ここに公式LINEやSNSへの誘導、新商品やセール情報のバナーを設置することで、受取手を次のアクションへ自然に導くことが可能です。
メルマガ登録ボックス

「AnyGift」サービス概要資料より引用|メルマガ登録を促すボックスの設置が可能。ファンがファンを増やす仕組みを内包している。
受取手が個人情報を入力するフローの中で、自然にメルマガ登録を促すボックスを設置することもできます。
eギフト戦略の核心は、これらのAnyGiftの機能を「ただ設置する」ことではなく、Shopify本体の顧客データとどう連携させ、LTV(顧客生涯価値)を最大化するかという視点です。
例えば、eギフトをきっかけにメルマガ登録を通してECサイトの顧客アカウント作成に至った受取手に対し、DotdigitalのようなShopifyと連携するCRM・MAツールを用いてどのようなステップメールを送るか。その後の購入データと紐付け、受取手をいかに優良顧客に育てていくかが重要です。
eギフトと相性抜群。食品・コスメ業界特化したBiNDecの構築モデル

AnyGiftの導入を検討する際、接続方法の技術的な検討と同じくらい重要なのが、導入後の成長を支える「ECサイトの基盤」です。BiNDecが提供する「BiNDec フード」や「BiNDec コスメ」は、各業界特有のニーズに対応したShopifyアプリや連携サービスの導入、運用・改善・リピート強化までを一気通貫でサポートしています。400を超えるECサイト構築の経験に基づいた「勝ちパターン」とShopifyを掛け合わせ、ブランドの成長を仕組みで支えるEC構築モデルです。
eギフトを成功させるには、贈られる商品そのものの魅力に加えて、ギフトとしての対応力が不可欠です。BiNDecはそれを叶える機能を取り揃えています。
BiNDec フード × eギフト

食品ギフト、特にお中元やお歳暮などのフォーマルなシーンでは、「熨斗(のし)」や「ラッピング」といった細やかな対応が求められます。また、バレンタインや母の日など、eギフト需要が高まるタイミングに合わせた期間限定商品の販売管理も欠かせません。
「BiNDec フード」には、こうした複雑なギフト設定や商品管理機能の実装が可能です。AnyGiftで贈りやすさを提供しつつ、日本独自のギフト文化にもしっかり対応することで、信頼と売上を獲得できます。
BiNDec コスメ × eギフト

コスメギフトにおいて、購入の決め手のひとつなるのは「特別感」です。届いた商品のパッケージやオプションの質もブランドの評価に影響します。
そこで、「BiNDec コスメ」では、ショッパー(紙袋)の有無やラッピング詳細を選べる「ギフトオプション機能」を用意。AnyGiftを通じてスマートに贈られたeギフトが、上質な包装で届く。この一貫したブランド体験の提供が、受取手をファンに転換させる一助となるでしょう。
購入率と満足度を高めるAnyGiftの充実したeギフト機能
AnyGiftの魅力は他にも。eギフトの購入率や満足度を直接左右する、贈り手と受取手の双方にとって嬉しい「体験(UX)」を高める機能が充実しています。ここでは、AnyGiftの特徴的な機能をご紹介します。
デジタルメッセージカード機能で贈る側の購入体験を改善
eギフトは利便性が高い反面、贈り手の「気持ち」が伝わりにくいという側面も持ち合わせています。AnyGiftは、この点を解消するデジタルメッセージカード機能を備えています。
購入者は、用意されたデザインのカードを選ぶだけでなく、自分自身のお気に入りの画像(家族や友人の写真など)をアップロードして、オリジナルのメッセージカードを作成できます。もちろん、心のこもったメッセージ入力や、贈り主名の設定も可能です。
この「自分だけのギフトをデザインできる」という体験は、贈り手自身の満足度(CX)を高めます。それは結果的に、購入者がECサイトに対して抱くロイヤリティの向上にも繋がり、単なる機能提供を超えたブランド体験の向上に寄与します。
受け取り日時の指定機能でクレームや再配達を削減
eギフトが解決する大きな課題の一つが、受取手の「受け取りストレス」です。AnyGiftでは、ギフトを受け取る側が、自身の都合の良い受け取り日時を指定できる機能が標準で備わっています。
従来のギフト配送では、サプライズで贈った結果、相手が不在で受け取れず、再配達の手間をかけてしまうケースも発生しがちです。AnyGiftのこの機能により、受取手は確実に在宅している日時を選べるため、サプライズの嬉しさはそのままに、配送のすれ違いを防ぎます。
これはEC事業者側にとっても、不在による再配達コストの削減や、配送トラブルによる顧客満足度の低下を防ぐという、運営上の大きなメリットとなります。
受取手が選べる機能で高単価ギフトの返品リスクを回避
「eギフトは、住所を知らない相手に贈る手軽なものだから、低単価な商品が中心だろう」と考える方もいるかもしれません。しかし、AnyReachの調査データによればeギフト利用者のうち約33.2%が7,000円以上の高価格帯の商品を選んでいます。そして、高単価なギフトほど、「相手の好みと違ったらどうしよう」という購入者の不安は大きくなります。
AnyGiftは、この高単価ギフト特有の不安を解消する「選べるギフト機能」を備えています。これは、受取手がURLを開いた後、自分で好きなカラーや香り(SKU単位)、あるいは特定の商品ラインナップから好きな商品を選べる仕組みです。
贈り手は「相手に選んでもらえる」という安心感を持って高単価なギフトを贈ることができ、EC事業者は好みのミスマッチによる返品や交換のリスクを回避できます。これは、これまでギフト商材として展開しにくかった高単価商品の販売促進にも繋がる、強力な機能です。
Shopify × AnyGift のeギフト導入事例
AnyGiftの機能や連携の重要性について解説してきましたが、実際にShopifyサイトで活用されている事例から、eギフト導入がもたらす具体的な成果を見ていきましょう。
eギフト売上が780%へ|ポール&ジョー

多くのファンを持つ人気のコスメティックブランド「ポール&ジョー公式オンラインストア」は、AnyGiftの導入により、eギフトの売上と顧客接点の両面で大きな成果を上げています。
同ブランドでは、eギフトの導入と認知拡大施策により、eギフトの導入後にキャンペーンや認知活動を実施。わずか半年でeギフト売上は780%に急増しました。さらに注目すべきはCRMへの貢献です。eギフトを受け取った体験を通じてブランドに好感を抱いた結果、ギフト受取手のうち25%(4人に1人)がメルマガ会員に登録しています。これは、eギフトが単なる売上貢献だけでなく、未来の優良顧客となる「新規顧客との接点創出」にも極めて効果的であること示しています。
売上全体の25%がeギフト|Soup Stock Tokyo

「食べるスープ」の専門店として知られる「Soup Stock Tokyo」は、AnyGiftを導入し、eギフトを主要な販売チャネルの一つへと成長させました。
特に成果が顕著だったのは、eギフトによる「新規顧客の獲得」です。eギフト購入者のうち、実に約70%が同ECサイトでの「初購入」ユーザーでした。これは通常の購入における新規顧客の割合よりも大幅に高く、eギフトがいかに新しい顧客層にリーチできるかを示しています。
また、eギフトは売上構成比にも大きなインパクトを与え、2023年12月にはeギフトがECサイト売上全体の25%(4分の1)を占めるまでに成長しました。
さらに、eギフトは「母の日」などのイベント当日でも「今すぐ贈りたい」という需要を捉え、従来のギフトでは難しかった「イベント当日の売上最大化」にも貢献しています。
Shopifyのeギフト導入・CRM強化ならBiNDecへ
本記事では、急成長するeギフト市場の可能性と、Shopifyと連携可能なeギフトサービス「AnyGift」の強力な機能について解説してきました。
AnyGiftは、導入後にeギフト売上が780%に増加したり、eギフト経由の新規顧客が70%を占めたりと、ECサイトの売上と新規顧客獲得に大きく貢献する非常に強力なサービスです。さらに、ギフト受取手を新規顧客に転換させる機能まで備えており、ShopifyでEC事業を成長させる上で欠かせないツールの一つと言えるでしょう。
しかし、その効果を100%引き出すためには、ツールの導入に加えて下記の検討も重要です。
- 自社のブランド体験に合わせた「API連携」を選択すべきか?
- eギフトの受注を、既存の物流(OMS)とどうスムーズに連携させるか?
- eギフトをきっかけに獲得した顧客データを、ShopifyやCRMツールとどう連携させ、LTV向上につなげるか?
これらの「連携設計」や「CRM戦略」は、Shopifyの特性と事業者の業務フローを深く理解した専門的な知見が不可欠です。BiNDecは、Shopify構築のプロフェッショナルとして、AnyGiftのようなECの成長を大きく支えるツールの選定・導入支援はもちろんのこと、その先の売上最大化と顧客化の戦略設計までを一気通貫でサポートします。
「Shopifyでeギフトを始めたいが、何から手をつければいいか分からない」 「すでにShopifyを運営中だが、ギフト売上やCRMの強化に課題を感じている」このようにお考えのEC事業者様は、ぜひ一度BiNDecにご相談ください。貴社のブランドとお客様にとって最適なeギフト戦略を、私たちが一緒に設計します。
\ShopifyへのAnyGift導入なら/


