消費税転嫁対策特別措置法の適用期限が2021年3月で終了し、同年4月より商品を消費税込みの価格を表示する総額表示が義務化されます。
この義務化は、ECサイトでも日本のユーザー向けに商品を販売する場合ではもちろんその対策が求められています。
しかし、商品を海外に向けても商品を販売している場合、海外のユーザーには消費税抜きの価格で販売することになります。つまり、総額表示に従って表示金額の設定を行うと海外のユーザーに対しても税込価格で商品を販売することになります。
Shopifyでは海外のユーザーにも販売を行うECサイトのために、日本国外からの注文を税抜き価格で請求する設定を簡単に行うことができます。
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ECサイトで総額表示対策が行われているか確認する
海外のユーザー向けに消費税抜きの金額での請求対応の設定を行う前にまずは、ECサイトが総額表示対応になっているか必ず確認するようにしましょう。
Shopifyの管理画面より[設定>税金]で税金のページに進みます。
画面の二つ目の項目、税の計算にある「全ての価格には税金が含まれます」にチェックが入っているか確認します。ここにチェックが入っていればあなたのストアは総額表示に対応しています。
もしこの欄にチェックが入っていない場合はチェックボックスにチェックを入れるようにしましょう。
ストアで海外のユーザー向けに税抜き価格を設定する
Shopifyのストアで日本向けと海外向け両方の販路をお持ちの事業者の方は、海外のユーザー向けにチェックアウト時に税金を自動的に除外して請求を行う設定をすることができます。
先ほどと同じページ、管理画面より[設定>税金]で税金のページを開きます。
税の計算の項目に進み、「お客様の国に基づいて税金を含める、または除外する」のチェックボックスにチェックを入れて保存をクリックします。
このとき、「すべての価格を税込価格で表示する」のチェックを外さないように気をつけましょう。
これでユーザーの住所が日本国外であった場合は自動的にチェックアウトの内容が更新され、消費税抜きの金額で請求することになります。
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日本国内向けと海外向けのECサイトそれぞれで設定を行う
日本国内向けのECサイトと、海外向けのECサイトで分けて運営するという事業者の方もいるでしょう。その場合、発送先の設定より注文の発送先を限定する設定を行います。
管理画面より[設定>配送と配達]をクリックします。
配送の項目より[送料を管理する]をクリックします。
日本国内向けのECサイトの場合、このページの「発送先」の項目の「海外配送」の右側[・・・]をクリックし、プルダウンリストより[削除]を選択します。
逆に海外向けの販売ストアの場合、このページの「発送先」の項目の「国内配送」の右側[・・・]をクリックし、プルダウンリストより[削除]を選択します。
これで日本国内向けのECサイトでは、日本国内からのみの注文、海外向けのECサイトでは海外からのみの注文を受け付けるようになります。
あとは先記した方法に従ってそれぞれのECサイトで総額表示対策を行うようにしましょう。
配送先によってはその国の税金の設定が必要
海外から注文があった場合ではその国の法律に基づいた税金を適用する必要がある場合もあり、 商品が配送される地域により税金を設定して請求することも含めて設定を行う必要があることを念頭においておきましょう。
各国の税率に関する設定はShopifyヘルプセンターよりご確認ください。
またECサイトの総額表示への対応をまだ行なっていないという方は、簡単に設定が行えるのでこの機会に必ず行うようにしましょう。
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