Shopifyで配送日時を指定させるには?導入前に把握しておきたいメリットと注意点

Shopifyで配送日時を指定させるには?導入前に把握しておきたいメリットと注意点

配送日時の指定はECサイトを利用する顧客にとってとても便利なサービスです。ECサイト運営者としては絶対に導入したいサービスですが、配送日時を指定する方法は様々です。
ここでは、ShopifyでECサイトを運営している、または検討している方向けに、Shopifyで配送日時を指定する方法やおすすめのShopifyアプリ、導入するメリットなどをご紹介します。

配送日時指定とは受取日時を指定できるサービス

配送日時指定とは、ECサイトで商品を購入した顧客が、受取を希望する日時を指定できるサービスです。日時を指定できれば、顧客は商品を必要な日までに必ず受け取れる安心感を持てます。また、在宅日と時間を指定しているので、再配達の手配なども必要ありません。顧客にとっても配送業者にとっても利便性の高いサービスです。

なお、配送日時指定以外にも受注&物流業務を効率化できるナレッジを集約した資料をご用意しています。無料でダウンロードできますので、ぜひ併せてご覧ください。

Shopifyで配送日時指定を導入する方法

Shopifyのデフォルト機能では、配送日時指定はできません。そのため、配送日時指定の機能を導入し、カスタマイズする必要があります。Shopifyで配送日時指定を導入するには2つの方法がありますので、利便性やスキルの有無に応じて選択してください。

ちなみに、配送料金は管理画面から設定が可能です。詳しくは下記の記事をご覧ください。

配送日時指定のShopifyアプリを導入

簡単に配送日時指定機能を導入できるのが、配送日時指定のShopifyアプリを導入することです。配送日時指定のアプリは多数用意されているので、機能の有無や利用料金を比較し、最適なアプリを選択しましょう。

Liquidコードを編集

配送日時指定をShopifyに導入する2つめが、Liquidコードを編集してカスタマイズする方法です。LiquidとはShopifyで利用できる独自のテンプレート言語です。基本的なプログラミング概念などを理解する必要がありますので、配送日時指定機能のためだけに学習するのは難易度が高いと言えるでしょう。

もちろん、配送日時指定機能以外のカスタマイズを予定するのであれば、今後のECサイト構築の強力なスキルとなります。どちらを選択するか総合的に判断するといいでしょう。Liquidについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。

Shopifyで利用できる配送日時指定のおすすめアプリ

Shopifyで利用できる配送日時指定のアプリは多数ありますが、ここではその中からおすすめのShopifyアプリを紹介します。

BiNDec|配送日時指定

BiNDecコーポレートサイト

「BiNDec|配送日時指定」を運営するBiNDecのサービスサイト


「BiNDec|配送日時指定」は、カート画面で選択可能な配達日時を顧客に提示できるShopifyアプリです。配達日時は、ECサイトの定休日や休業日、締め時間などの運営状況に応じて簡単に設定でき、実際に利用できる日時だけが選択肢として表示されます。

さらに、配達日時指定ができない商品を設定したり、配送に関する注釈を自由に書き込むコメント欄を設けることもできるため、たとえば置き配の希望などに対応することが可能です。

配送日時指定.amp

「配送日時指定.amp」を運営するand dのコーポレートサイト

「配送日時指定.amp」を運営するand dのコーポレートサイト


「配送日時指定.amp」は、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便といった日本の輸送会社との連携が取りやすいアプリです。
商品別に配送日時を細く設定できるため、より細かい最短納期の表示ができるほか、顧客は希望する配送エリアごとの最短お届け日を確認できるのが便利な点です。

らくらく設定!配送日時指定

「らくらく設定!配送日時指定」も、商品やバリエーション別に最短の配送日時を設定できます。配送日時選択を必須にする設定ができる点が特徴的です。顧客の選択が漏れた場合には、先のページに進めないよう警告の表示ができるため、確実に配送日時を決めておきたい商品を取り扱うECサイトには便利な機能でしょう。

Shopifyに配送日時指定アプリを導入するメリット

配送日時指定が可能になると、ECサイト運営に様々なメリットをもたらします。ここでは、配送日時指定のShopifyアプリを導入する代表的なメリットをご紹介しましょう。

顧客満足度の向上を見込める

配送日時を指定できるようになれば、顧客満足度の向上が見込めるメリットがあります。例えば知人へのギフトなど「●日までに欲しい」という希望がある顧客には安心感を与えますし、旅行や出張で家を空けることが多い顧客には不在時の配達を避けられます。配達日時をコントロールできることは、顧客満足度に繋がる大切な要素なのです。

その他、顧客満足度を向上させる施策についてまとめた記事もありますので、併せてご覧ください。

カゴ落ちの対策になる

配送日時を指定できることは、カゴ落ち対策の一助になります。配達日の予測が立てられない場合、そもそも商品が不要になる可能性もあり、チェックアウト時にカゴ落ちしてしまう可能性があります。
配送日時を指定できるようになれば、顧客は最短の配達日を知ることができるので、安心して注文できます

なお、カゴ落ちの原因は様々です。対策の必要性についてこちらの記事でも紹介しています。

返品リスクを軽減できる

配送日時の指定は、注文時点で顧客が確実に荷物を受け取れることを意味します。配送日時を指定できないECサイトであれば、自動的に最短の発送日を送ることになりますが、顧客が荷物を受け取れるとは限りません。例えば、長期休暇中のタイミングに発送してしまった場合、輸送会社の荷物保管期限を超えてしまい、EC事業者へ返送されてしまうケースもあります。

出荷作業の効率化が可能になる

配送日時の指定ができれば、出荷作業の効率化が可能になります。ECサイトにとって出荷作業は大切ですが、注文数が多いとスタッフの手が足りなくなり可能性もあります。このような時、顧客の配送日時が把握できていれば、対応すべき注文に対して優先順位を付けることが可能です。配送日が遅い商品の出荷を後回しにできるので、作業の効率化ができます。

他にも、受注&物流業務を効率化できるナレッジを集約した資料をご用意しています。無料でダウンロードできますので、ぜひ併せてご覧ください。

商品の特性に合わせた配送希望日に設定できる

冷凍食品やオーダーメイド商品など、商品によってはほかの一般的な商品と同じように、顧客の希望どおりの配送日時を設定できないケースもあります。配送日時を指定できるアプリを使えば、「翌日配送必須」や「購入日から●日後以降」など、商品の特性に合わせた配送希望日に設定が可能です。

Shopifyの配送日時指定アプリを導入するデメリット

配送日時指定アプリを導入すると、前述したメリットを得られます。ですが、まったくデメリットがないわけではありません。Shopifyの配送日時指定アプリを導入する場合のデメリットをご紹介しますので、検討のうえで導入を進めるのが良いでしょう。

アプリの利用料金が発生する

配送日時指定アプリを導入することで、利用料金が発生します。中には無料のプランがある配送日時指定アプリもありますが、機能的な制限があるため、実務で利用するには物足りないケースもあります。結果として、有料プランを利用することになれば、月々のランニングコストが発生してしまいます。

有料のShopifyアプリには、無料トライアル期間を設けているものも多いです。実際にダウンロードしてみて、管理画面での使い方を試してみるのが良いでしょう。

顧客対応が増加してしまう

配送日時の指定ができるのですから、確実にその日に顧客へ届ける必要があります。入荷予定日に商品が入らなかったり、在庫切れが発生してしまった際には、顧客への丁寧な対応が必要になるでしょう。
この場合、顧客としては希望の配送日時に届くことが前提で注文しているのですから、顧客満足度が下がるばかりか、クレームに発展してもおかしくありません。

配送日時指定機能を導入するのであれば、より丁寧な在庫管理が求められます。商品の注文情報や在庫数、顧客情報などを一元管理できるシステム「OMS」を導入することでミスを予防し、業務効率が上げることができます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

定休日設定が必要なECサイトもある

年中無休で出荷作業をしているECサイトであれば問題ありませんが、定休日があるECサイトの場合は定休日設定が必要です。スタッフが休みの日でも営業できるのがECサイトの強みでありますが、アプリで定休日設定をしてない場合、顧客が希望する配送日時に届けることができないケースが発生するなどの事故が起こるかもしれません。
誕生日などのプレゼントであれば、顧客に多大な迷惑をかけることにありますので、定休日のあるECサイトでは必ず設定してください。

配送日時指定アプリの導入前に確認すべきポイント

配送日時指定のイメージ画像

Shopifyで利用できる配送日時指定のアプリは多数あります。そのため、最適なアプリを選定するには必要な機能の有無を確認することが必要です。ですが、注意すべきは機能面だけではありません。ここでは、配送日時指定アプリの導入前に確認すべきポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ユーザーインターフェースが顧客にわかりやすいか

顧客が配送日時を指定する際に、ユーザーインターフェース(UI)がわかりやすいかどうかは、必ず確認しましょう。チェックアウトのプロセスで問題があれば、そのままカゴ落ちの原因になりかねません。機能面の高さだけでなく、使い易さにも注意して導入アプリを選んでください。

費用対効果は十分に見込めるか

デメリットでご紹介したように、有料の配送日時指定アプリを導入した場合、ランニングコストが発生します。顧客満足度や作業効率化との費用対効果を検討してから導入するようにしましょう。

サポート体制はあるか

配送日時指定のShopifyアプリに限らず、アプリを導入した際には使い方に悩むケースもあります。その場合、アプリを提供しているベンダーはサポートをしてくれるのか?FAQページが充実しているのか?など、安心して導入できるかどうかを確認したいところです。
サポート体制については、Shopifyアプリの口コミなどを調べてみると、利用者の感想がわかるので参考になるでしょう。

アプリを利用して配送日時指定機能を追加しよう

今回、配送日時指定のメリットやデメリットなどを紹介してきました。配送日時指定は導入の有無で、他社と大きく差がつく機能です。配送日時指定ができるECサイトは珍しくないため、顧客から見ると指定ができないこと自体が大きなデメリットになります。
Liquidコードでのカスタマイズは難しいですが、Shopifyアプリを利用すれば比較的簡単に配送日時指定機能を導入できます

自社のECにあったアプリの選定はもちろん、配送日時指定に限らず、ECサイトの運営や構築でお悩みのことがあれば、Shopify Plusのパートナーであり、業界で幅広い構築実績を持つBiNDecにご相談ください。担当者が最適なプランをご提案します。
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POINT

  • Shopifyに配送日時指定を導入するには、アプリ導入かLiquidを編集してカスタマイズする必要がある
  • Shopifyの配送日時指定を導入することで「顧客満足度の向上」などのメリットがある
  • 近年のECサイトで配送日時指定は珍しくない機能なので、未導入のデメリットは大きい