世界175カ国で100万以上のアクティブストアが存在し、ECサイトの構築・管理を一貫して行える世界最大級のECプラットフォームのShopifyがNFTの販売サポートを開始したことが一部で話題となりました。
Shopifyで初となるNFTを販売するストアはNBAチームのシカゴ・ブルズのショップで、21年7月末に5日間にかけて販売されたこのNFTは販売初日にわずか90秒で完売しました。
Shopifyは、認定を受けた売り手がNFTを同プラットフォーム経由で販売することを今後可能とする予定との発表がありましたが、これが現実となればShopifyのNFT機能の追加によりNFTを購入・販売できるECストアが今後広がっていくことが予想されます。
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NFT(代替不可トークン)とは?
NFT(代替不可トークン)とは、唯一のデジタルアイテムの所有権を示すために使用できるトークンのことです。一度発行されたNFTと同じNFTは世界に2つと存在せず複製もできないためNFTに紐づけられた対象のデータが偽物でないことを簡単に証明できるのです。
このNFTは仮想通貨と同じでブロックチェーンから発行されるトークンですが、仮想通貨とNFTの明確な違いは仮想通貨はFT(代替可能トークン)であることです。つまり、同じトークンが複数あり、唯一無二のNFTと違い分割して配布することが可能です。
つまり、このブロックチェーンから発行されるNFTにアーティストが創作したデジタルアートに関するメタデータが含まれることで「該当のNFTを持っている=本物のデジタルアート」であることを証明することができます。
NFTはデジタルデータであれば紐づけることが可能です。ユースケースではデジタルアートやTwitterのツイート、仮想空間の土地の権利や音楽などあらゆるものがNFT化されネットオークションやマーケットプレイスで売買が行われています。
ShopifyがNFTを直接販売できる機能を実装予定
NFTのデジタルアードを購入するためには、これまではNFTのマーケットプレイスを訪れて購入する必要がありました。つまりクリエイターはマーケットプレイスに出品し、買い手はそこを訪れて間接的にデジタルアートを購入するという仕組みです。
このNFTをクリエイターが直接販売できるようにしようとしているのがShopifyです。今回のシカゴ・ブルズのNFT販売を皮切りに今後NFTをShopifyで構築されたストアで販売できる機能を実装する予定であると発表がありました。
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すでに多くのクリエイターが自分のファンにNFTを販売する価値を見出しています。しかし、現在NFTを販売できる場所がマーケットプレイスにしかないため、マージンが発生することやファンとの繋がりが薄く、プロとして成長することが難しい環境でした。
ShopifyでNFTを直接販売できるようになると、クリエイターは自身のオンラインストアでデジタルアートを直接販売をできるようになり、デジタルアート販売のより良い収益化が可能となることや作品の購入がNFTのマーケットプレイスを訪れなくてもそのクリエイターのオンラインストア上で直接デジタルアートを購入できるようになるのでファンとクリエイターとのより良い関係を築くことができるようになります。
またNFTのマーケットプレイスではNFTの購入は仮想通貨でしか購入できないという高いハードルがありました。Shopifyでは、仮想通貨を所有していなくてもクレジットカードやデビットカードを使ってのNFTの購入が可能となります。そのため仮想通貨に精通していないクリエイターのファンでも簡単に購入ができます。つまりShopifyでNFTを直接販売が可能となることでNFTのデジタルアイテムはより身近な存在になることでしょう。
NFTの所持が当たり前の世界に
ShopifyのNFT機能追加により、売り手と買い手の両者にとって利便性が高く、より良い購入体験を提供することができます。またNFTの購入、販売できるオンラインショップが今後広がっていくことが予想され、将来的にNFTを所持することがもっと一般的となっていくでしょう。
今回のShopifyで構築されたシカゴ・ブルズのオンラインストアでのNFTのデジタルアイテムの販売を皮切りに、いろんなクリエイターやブランドによるShopifyでのNFT販売が普及することに期待が持てます。
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