ShopifyでECコストを削減!物流・人件費を抑えるポイントや運用例を紹介

ECサイトを構築したあと、売上の大小に関わらずかかってくるコストがいくつかあります。また、運営スタッフにとって手間がかかる作業も、売上が上がるほど増えていきます。 こういったものを大きく軽減できるのが、クラウド型のEC構築サービスである「Shopify(ショッピファイ)」です。
この記事では、Shopifyを使ってECサイトの運用コストを削減し、運用の効率化を進めるためのポイントを紹介します。

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Shopifyとは?

Shopifyとは、カナダ発のECサイト構築プラットフォームです。2004年の登場以来ユーザー数を伸ばし続け、現在175ヵ国100万店舗以上で導入される、ECサイト構築の分野で世界NO.1シェアのサービスです。もちろん日本語にも対応しており、日本での導入も増え続けています。
Shopifyの人気を支える最大の特長は、その拡張性の高さ。Shopify用の拡張機能「Shopify App」(後述)と組み合わせることで、真価を発揮します。

Shopifyについての詳細は以下の記事をご覧ください。

EC運営でコストがかかるところは?


特にコストの大きなところを占めるものとして、以下が挙げられます。

システム改修費用

ECサイトを運営していると、自社の状況や購入者のニーズ、時代の変化などに合わせたシステムの改修が必要になるタイミングは必ず来ると言ってよいでしょう。

導入したECシステムで独自のカスタマイズが可能な場合、システム連携などの範囲が広い反面、機能追加のたびに開発が必要となり、その都度開発費用と期間が必要になります。費用は機能の内容により異なりますが、1から開発した場合、数百万以上かかる例もあります。期間も、機能の設計を1から検討するのでスピーディな対応が難しくなります。

送料・梱包などの費用

商品の発送をするために運送会社へ支払う送料は商品が売れれば必ずかかります。また、商品の梱包・パッキングの資材の費用など、発送前の準備コストも必ず発生します。発送の都度かかるコストは効率化の検討が必須になりますが、あまり効率化しすぎると購入者の満足度を下げることにもつながり、バランスが重要になってきます。

在庫維持費用

在庫管理を行うための場所の確保や、その場所を管理するための維持費が必要になります。たとえばマンションの一室で管理していたとしても、在庫が占める面積分の家賃コストはかかっています。商品が売れても売れなくても固定でかかってくる、じわじわとパンチが効いてくるコストです。

人件費

そのショップの運用担当を専任した場合、そのスタッフの人件費が毎月かかってきます。複数であれば人数分の人件費がかかることになります。在庫管理や発送対応も自社の専任担当が行っている場合、売上が上がるほど作業量が増え、人数が必要になってきます。スピーディな対応を行う上でスタッフの存在は重要ですが、コストも大きくかかる部分になります。

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コスト削減ができる3つのポイント


特に原価率の大きな部分を占める「物流」と「人件費」について抑えていくことがポイントになります。

(1) Shopify Appで改修コストを抑える

Shopifyには「Shopify App」という拡張機能が多数用意されており、ニーズに応じて、さまざまな機能に対応したアプリをインストールして組み合わせることで、システムの改善をしていくことができます。

Shopify Appは、Shopify公式で運営される「App Store(アプリストア)」からインストールをすることで利用することができます。執筆時現在で8,000を超えるShopify Appが登録されています。
Shopify Appには公式のものもありますが、登録審査を通過したサードパーティ製のものも多数あります。無料で利用可能なものや、月額課金のもの、機能により料金プランが分かれているものなど、料金設定もさまざまです。

将来的に発生するシステム改修に対して、どんな改修が発生するのかわからないなかで予算を確保するのは難しいものです。改修が必要になったときにスピーディに対応できるようなシステムをあらかじめ想定しておくことで、大幅なコストと期間の削減が可能になります。1から改修をすると機能追加に2ヶ月かかるものが、Shopify Appでの対応では2週間程度で済むケースもあります。

(2) 在庫管理を外部連携する

Shopifyでの購入状況を外部のシステムと連携し、倉庫などの在庫管理システムと連動させることで、在庫管理にかかる煩雑な作業を大きく軽減し、コスト削減につながります。
システム利用料はかかりますが、以下のようなメリットがあります。

  • 入庫量に応じた従量課金のため、自社で固定賃料で維持するよりもコストが落とせる
  • 梱包のための緩衝材やダンボールなど、最適な資材の準備をしてもらえる
  • 運送会社と大口契約を結ぶサービスが多く、自社から発送を行うよりも送料が安くなる
  • システムで管理されているため自社スタッフで行うことに比べてミスを減らすのと同時にスピーディな対応が可能

このようなサービスは「物流アウトソーシング」と呼ばれます。在庫1つからでも対応可能なサービスも増えています。主なサービスに以下のようなものがあります。

EC物流倉庫についての詳細はこちらの記事をご覧ください。

(3) 外部委託と効率化により人手がかかる作業を減らす

物流アウトソーシングを使うことで、人手がかかりがちな梱包・発送の処理を外部に委託できるため、スタッフの負担が大きく軽減します。これにより、売上が上がるほどスタッフの人件費が増える、という悪循環を止めることができます。
また、Shopify Appで機能を追加してショップの管理を効率化することで手間がかかる作業を減らしていくことで、人件費の削減が期待できます。詳しくは後述します。

こういったことにより人件費を抑えられるというメリットはもちろんありますが、より売れるショップにするために人件費をかけることが可能になります。
ショップを「維持する側」の作業をできるだけ効率化することで、ショップで実施するキャンペーンの検討や、SNSや広告などで拡散する施策など、「売る側」の動きをより充実させることができ、売上の向上につなげることができます。

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Shopify Appを活用した効率的な運用例


ECサイトの運営をしていく上で、コスト削減と同時に注力したいのが運用の効率化です。できるだけ人手がかかる部分を効率的にすることで、スタッフの稼働を減らし、人件費削減につなげます。この際に活躍するのが、Shopifyの拡張機能「Shopify App」です。
ここでは、運用を効率化するShopify Appをいくつか取り上げます。

Shopify Flowでさまざまなタスクを自動化

Shopifyが公式で提供している無料のアプリです。Shopify のストア内やアプリ間のさまざまなタスク・処理を自動化することができるので、忘れがちな作業を登録しておくことで業務の効率化ができます。「条件」と「アクション」を指定して自動的に機能やアプリを動かすことで、細かな管理作業を自動化できます。たとえば、以下のようなことができます。

  • 商品の在庫が0になったらショップから商品を非表示にする
  • 在庫数が一定以下になったらスタッフにメールを送る
  • 再入荷したらお客様にメール通知する

Klaviyoで顧客へのメール送信を効率化

Shopifyに強力なメール配信機能を追加するアプリです。以下のような機能が追加できます。

  • 事前に登録した購入者へのメルマガ配信
  • カゴ落ちの際の自動メール送信
  • メールの開封率やクリック率などの効果測定
  • 自動で顧客情報のセグメント分けを行い、セグメント別にメール配信

Rewind Backupsでバックアップを自動化

自動でShopifyのバックアップを毎日取るアプリです。なんらかの不具合などでショップが動かない、表示されないといった場合に、バックアップから1クリックで復元ができます。こういった日々の細かな処理が、トラブル時のコストを下げることになります。

Recustomerで返品やキャンセル処理を自動化

注文後にキャンセル、返品、交換の希望があったときに自動で処理をするアプリです。以下のようなことができます。こういった処理は意外とやることが多く、手間がかかります。対応のスピーディさが顧客満足度に繋がっていきますので、効率化をしていく上では重要になります。

  • 返品・交換・注文キャンセルの自動化
  • 振込に必要な銀行口座の自動回収による返金対応の自動化
  • 返金や交換可否の自動振り分け

Easy Taggingでさまざまなデータに自動タグ付け

事前に条件設定をしておくと、顧客の注文や商品、顧客情報に自動でタグ付けできるアプリです。Shopifyでは、商品、注文、顧客情報それぞれにタグの設定ができますが、個別に手動設定していくことは意外と大変です。自動化することで、データの管理を効率化することができます。なお、先述のShopify Flowでもタグ付けの自動化はできますが、このアプリはタグ付けに特化しているため管理がしやすく、顧客や商品の情報に対して細かなタグ設定を行いたい場合に便利なアプリです。

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Shopifyの機能をうまく活用して効率的な運用を

コスト削減と業務効率化が、その後のECサイト運営を左右すると言っても過言ではありません。このためには、Shopifyの機能を最大限に生かした運用が求められます。とはいえ、初めてShopifyでショップを運営していくと、わからないことや困ったことは多々出てくると思います。そんなときにはその道のプロに相談してみてください。

Shopify公認「Shopify Plusパートナー」のBiNDecでは、これまでの多数のShopifyでのECサイト構築の経験から、必要なShopify Appのご案内だけではなく、その活用方法までアドバイスが可能です。Shopifyを使ってコスト削減と業務効率化を図り、その先の売上に注力できるような運用フローを提案します。
プロのサポートを受けながら、Shopifyでもっと売上を伸ばしていきましょう!

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POINT

  • EC運営で特にコストがかかるのは「システム改修」「送料・梱包などの費用」「在庫維持費用」「人件費」
  • コストを抑えるポイントは「Shopify Appで改修コストを抑える」「在庫管理の外部連携」「業務効率化で手間を減らす」
  • Shopify Appの活用の仕方次第で格段に業務効率化する!

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