Shopifyで購入制限を付けるには? 限定販売やタイムセールができるおすすめアプリ

購入制限とは、「お一人様○個まで」や「24時間限定セール」など、購入可能な個数や期間を設定した販売方法で、実店舗でもECでも、よく見る販促施策の1つです。注文個数や顧客層、時間などに制限を設けることで、販売促進はもちろん在庫管理や顧客管理の最適化なども期待できます。
そこで、購入制限の種類やShopifyで購入制限を導入する方法、おすすめアプリなどをまとめました。

→柔軟な購入制限設定が可能なアプリが使える、BiNDecがご相談を承ります。

購入制限をかける理由と効果

購入制限をかける理由は、ECサイト側の事情によってさまざまですが、一般的な理由として次の3つが挙げられます。購入に制限をかける理由と、その施策によって期待される効果について見ていきましょう。

在庫や顧客管理の効率化

そもそも仕入数が限定的であったり、商品そのものが希少であるケースでは、購入可能な個数を制限することで、買い占めを防ぎ、より多くの顧客に行き渡らせることができます。これにより需要が高い商品の在庫をコントロールすることが可能になります。
また、登録ユーザや購入頻度が高いユーザなど、特定の顧客層を対象にしたディスカウントを実施して、顧客のロイヤルティの向上を図るといった使い方もできます。

顧客ロイヤルティの高め方について、くわしくは下記の記事をご覧ください。

転売防止策

上述の買い占めの先に予測されるのが、転売の可能性です。正規の値段よりも高い値段を付けて転売することを目的として商品を大量に購入する、いわゆる “転売ヤー” を防ぐことも、購入制限をかける目的の1つと言えます。コロナ禍におけるマスクなど、入手困難なものには購入制限を設けた方がよいケースもあります。

特別感の醸成

数量限定のブランドアイテムや希少価値が高いとされる商品などに購入制限を設けることで特別感を醸成し、顧客満足度アップも見込めます。また、人気品であることを顧客が認識した場合、購買意欲を高めることにもつながります。

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購入制限の種類

ひと口に購入制限と言っても、何を制限するかは目的によってさまざまです。ここでは、制限の主語に当たる商品、顧客、期間の3つの種類について説明します。

在庫数を調整して商品ごとに1日の販売個数を限定する

商品の個数を制限

購入制限の中でも、一般的によく見られるのが商品の数による制限です。例えば、限定商品であれば「お一人様 1点まで」というように購入可能な個数の上限を設定します。逆に在庫処分や送料無料サービスが目的の場合は、「3つ以上のまとめ買い」など、数量の下限を設定します。

顧客の条件による制限

会員登録の有無や会員ランクなど、特定の顧客に対してディスカウントを適用したり、特典を設定することがあります。また、文脈は異なりますが、顧客の住所やIPアドレスなど位置情報に基づいた制限も考えられます。これは、サービスや発送先の対象を国内に絞りたい場合などに有効です。

期間に基づく制限

一部の商品を特定の時間帯や一定の期間のみディスカウントしたり、送料無料などのサービスを実施したりする際に用いる手法です。タイムセールや季節商品の期間限定販売、さまざまなキャンペーンなどで多く見られます。

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Shopifyサイトで購入制限をかける方法

Shopifyでは、1日の販売数などを在庫数の設定などで調整することは可能ですが、上述のような個数制限や期間限定といった詳細な購入制限の機能はありません。そこで、Shopifyの機能でできることと、Shopifyのデフォルトの機能では難しい部分を補う2つの方法を紹介します。

Shopifyの基本機能でできる場合

Shopifyの「管理画面」やテーマの「カスタマイズ」など、基本機能で設定できる制限として、次のようなものが考えられます。

在庫数を調整して商品ごとに1日の販売個数を限定する

この設定では、「先着50点限り」のように特定の商品の1日の販売量を制限できます。具体的には、管理画面から「商品管理」に移動して、利用可能な数量を販売の上限(例:「先着50点限り」の場合は、50)に設定し、「在庫切れの時でも販売を続ける」のオプションをオフにします。
在庫数を調整して商品ごとに1日の販売個数を限定する

配送先を国内に限定する

販売対象を国内のみにしたい場合は、「配送と配達」の設定で「国際」の設定を削除します。これにより、配送先住所の入力画面で日本以外の国が選べなくなります。ただし、この設定は、サイト全体に適用されるため、一部の商品の特典を国内だけに適用するといったことはできません。

1度に1点のみカートに入るようにする

こちらは、テーマの「カスタマイズ」で商品ページの「数量セレクター」を非表示にすることで、1度にカートに入れられる量を1点に限定します。この方法は、あくまでも簡易的なものなので、何度もカートに入れる操作をすれば、複数個買うことができてしいます。

いずれも、アプリを使わずにノーコードで手軽に設定できるメリットはありますが、簡易的な設定であるため、やりたいことが実現できるとは限りません。詳細に制限をかける場合は、アプリを使うかコードで編集するのが定石でしょう。

なお、管理画面の使い方については、こちらの記事も参考にしてください。

Shopifyで機能拡張が必要な場合

上記以外の購入制限ルールを適用したい場合、アプリやコードのカスタマイズによって機能拡張する必要があります。

アプリを利用する

Shopifyで購入制限をする際のファーストチョイスがアプリです。アプリストアで「注文制限」をキーワードに探すと、多くのアプリが見つかります。手軽に使いたい機能が追加できる一方で、数量や期間など、制限する対象ごとに個別のアプリとなっていることが多く、複数の購入制限をかけたい場合のコスパが気になります。

コードを編集して追加する

複雑な制限をかけたい場合や、本当にやりたいことがアプリではできないといったときに、選択肢となるのがコーディングによる購入制限の実装です。
コーディングに精通しているエンジニアがいる環境であれば、Shopifyが公開している「Cart and Checkout Validation Function API 」を使ってオリジナルアプリを開発することも可能です。逆に、エンジニアがいない環境でのコーディングによる編集は現実的とは言えません。その場合は、Shopify公認パートナーとの協働も選択肢の1つになるでしょう。

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Shopifyで制限をかけるおすすめアプリ

ノーコードで簡便に購入制限をかけるなら、アプリを使うのが近道。前述のとおり、数量や期間、地域など制限の対象ごとにアプリの選択肢があります。ここでは、それぞれ得意な領域が異なる4つのアプリを紹介します。

Order Limits – MinMaxify

Order Limits ‑ MinMaxify」は、カートに入れる数量の上限と下限を設定して注文を制限するアプリです。特定のコレクションや商品タグ、顧客タグを使って詳細に対象を指定することも可能です。また、数量のほか金額の上限と下限、重量などでの制限にも対応しており、数量による一般的な購入制限には必要十分な機能を備えたアプリです。

詳しい使い方は、こちらの記事もご覧ください。

Orichi Bundle Quantity Breaks

Orichi Bundle Quantity Breaks
次に紹介する「Orichi Bundle Quantity Breaks」も、数量による購入制限に対応したアプリですが、「2点以上購入で10%オフ」といったように、購入数による割引を設定できるのが特徴です。さらに、「ディスカウント」などのラベルを付けることもできるので、対象商品を識別しやすく、顧客の購買意欲を高めることが期待できます。

RuffRuff 販売期間

名前からもわかるように、「RuffRuff 販売期間」は販売期間を設定できるアプリです。商品ごとの設定はもちろん、バリエーションごとに販売期間を設けることも可能です。また、販売予告にも対応しており、販売期間外にはカートボタンを自動で非表示にします。本アプリは、日本語ネイティブアプリであることもポイントです。

BiNDec|購入制限

BiNDec|購入制限
「BiNDec | 購入制限」は、Shopify PlusパートナーWEBLIFEが独自開発しているの購入制限アプリです。商品の数量やカートの合計金額に対して購入制限をかけます。メタフィールドに値を設定することで、対象の商品を注文する際に制限を掛けるため、商品の数量はバリエーションごとに設定することも可能です。

また、各種アラートの文言を自由に編集したり、バックエンドロジックをカスタマイズできるShopify Functionと併用して条件を満たさない注文を確実にブロックできます。

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Shopifyで購入制限をかける際の注意点

購入制限は、在庫管理の向上や特別感の醸成といったメリットがある一方で、注意したい点もあります。例えば、制限のための確認プロセスなどが増えたり、公平性に欠ける制限があったりする場合、ユーザーの利便性や満足度に影響しないとも限りません。
購入制限をかける場合は、その理由を明確にしてユーザーの理解を得ることが重要です。商品ページやバナーなどを通じて制限に関する情報を提示するようにしましょう。

ShopifyでECサイトを構築するならパートナーに相談しよう

自社のECサイトで購入制限をかけたい事案が発生したとき、まずは購入制限をかける目的を明確にしましょう。その上で、目的に適った方法を選択します。例えば、在庫管理のために販売数量を調整したいのであれば、数量を制限するアプリを選びます。
自社の商品に最適なアプリ選びに迷ったときは、ShopifyのEC構築に関する知識を持ったShopify Plusパートナーとの協働を検討してみてはいかがでしょうか。

WEBLIFEが提供するECサイト構築・運用支援サービス「BiNDec」は、購入制限をはじめ、独自に開発したBiNDec専用のShopifyアプリを豊富に取り揃えています。また、豊富な導入実績を持つShopify Plusパートナーとして、中小規模から大規模のストアに向けた最適な運用戦略の提案も可能です。ShopifyでのEC構築や運用に関してお悩みの方は、気軽にお問合せください。
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POINT

  • ShopifyのECサイトでは基本機能や拡張アプリによって購入制限をかけることができる
  • 購入を制限する目的を明確にしてから最適なアプリを選ぶ
  • 満足度の低下を招かないために制限について顧客に理解してもらう必要がある

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