EC×ポップアップストアで新たな魅力を発見する、一保堂茶舗がもてなす顧客体験

EC構築・運用支援サービスBiNDecを導入している一保堂茶舗では、京都で本店を構える老舗でありながら、実店舗のみならず、ECにおける顧客体験の向上や、全世界の顧客にお茶を届ける越境ECなど幅広く展開しています。

今回は、一保堂茶舗の伝統とブランドを守りながら、ポップアップストアの出店というトレンドのアプローチを通じて、顧客にどのような喜びと驚きを提供しているのか、長く愛され続ける理由を実際の顧客体験からレポートします。

京都で1717年創業。老舗日本茶ブランド一保堂茶舗のECサイト

一保堂茶舗は300年以上の歴史のある日本茶の専門店です。おもてなし向けの抹茶や茶道具、日常の中で楽しむ茶葉、ギフト向けの茶葉などを取り扱っています。
Shopifyで構築されている一保堂茶舗のECサイトは、多くの人にお茶を楽しんでもらうために、基礎知識からドリンクレシピ、リアル店舗と連動したプロジェクト、海外ファン向けの越境ECなど、常に新たな顧客との接点を広げるための施策に取り組まれています。

一保堂茶舗|1717年創業の京都の日本茶専門店

一保堂茶舗|1717年創業の京都の日本茶専門店

四季を感じるデザインでブランディング

ECサイトのデザインには、お茶を楽しむ上で欠かせない「季節感」が全面に打ち出されています。ファーストビューに置かれた本店のイラストは季節ごとに変化し、それぞれの時期にぴったりのおすすめ商品がトップにラインナップされています。
商品ひとつひとつに、淹れ方、味わい、シーン提案など様々な情報が掲載されており、購入者からのレビューを表示するShopifyアプリのPrime Reviewも導入しています。

カート画面では手提げ袋や包装のオプションが選択でき、特に熨斗の種類は豊富に揃えられています。用途の説明も添えられているので、迷うことなく購入フローを完結させることができます。
丁寧な説明付きで熨斗が選べるギフトラッピングのオプション
ShopifyのECサイトは独自のテンプレート言語であるliquidで構築されています。このliquidファイルをカスタマイズすることで、一保堂茶舗のように熨斗のオプションを選べる機能を追加することができます。

一方で、liquidをカスタマイズせずShopifyアプリを使って機能を追加する方法もあります。BiNDecでは、包装や熨斗のオプションを追加できる「ギフトラッピング」をご用意しています。BiNDecのアプリについて、詳しくは下記のページをご覧ください。

お茶をより楽しむための提案のコンテンツ

ECサイトといっても単純に商品を購入するだけでなく、ブランドへの理解を深め、より一保堂茶舗のお茶を楽しむためのコンテンツが用意されています。
フードやスイーツとのティーペアリング、シーン別にスタッフおすすめのお茶を紹介するコラムなどの読み物にはじまり、実店舗で定期的に開催されているお茶の淹れ方教室では、参加チケットをECサイトから購入できるようになっています。
筆絵タッチのイラストが親しみやすいスタッフのコラム
このようなお茶にまつわるこだわりや体験も、一保堂茶舗らしさが伝わるようなブランディングの一環となっています。

ポップアップ企画と連動した新たな感動を生む顧客体験

2024年の4月から9月までの期間限定で、オーセンティックな一保堂茶舗のイメージとは異なるポップアップストアが表参道でオープンしています。
夏らしい青竹やお祭りを連想させる提灯が印象的なポップアップストア
「身体を“冷やし”に、気軽に(ひやかしで)」というコンセプトから、「ひやかしIPPODO TEA」と名付けられ、カジュアルで遊び心のある雰囲気に仕上げられています。

ポップアップストアのキーカラーでもある若竹色の特設ページでは可愛らしいお化けのキャラクターがあしらわれ、ボトルやアパレルなどの限定グッズも販売されています。

ひやかしIPPODO TEA

ひやかしIPPODO TEA|特別なお茶とお菓子を楽しめる夏季限定のポップアップストアの特設ページ

SNSも活用したこだわりのポップアップストア

ポップアップストアの情報は上記の特設ページとInstagramの2軸で展開されており、限定メニューや店内の様子をタイムリーに発信されています。
特設ページと統一されたデザインのInstagram投稿
夏らしい青竹が店内を彩り、普段の一保堂茶舗では味わえない番茶を用いたチャイや氷菓子など、ポップアップストアのために作られた特別なメニューを楽しむことができます。これまで一保堂茶舗を訪れたことのなかった新規客はもちろん、長年親しんできたブランドファンにとっても、今までにない新しい体験ができる場となっています。
お化けのキャラクターがところどころにあしらわれ、開放的で涼しげな雰囲気のカフェ

ECと連動したポップアップストアのイベント

ポップアップストアでは特別講師を招いたイベントも企画されています。6月は料理研究家の重信 初江氏を講師に迎え、暑い夏にぴったりの特製キンパ作りと冷たい新茶の淹れ方体験が催されました。
具材に新茶のだしがらの佃煮を使用した特製キンパ
実店舗で行われている教室と同じく、イベント参加チケットはECサイトで販売しています。茶葉の佃煮を使った特製キンパ作りと、シーズン真っ盛りの一保堂茶舗の新茶について、淹れ方・作り方のこだわりなど隅々まで学んで味わえるプログラムとなっていました。

一保堂茶舗の新茶は京都周辺の茶畑で育てられた、生産量の少ない貴重な品です。その茶葉の味を引き立てるために作られた波佐見焼の白磁ティーポットで、お湯の温度や茶葉が開くまでの待ち時間を丁寧にレクチャーいただきました。
熱湯急冷で味わう香り高い冷たい新茶
冷たいドリンクが提供されるひやかし特製のアルミカップはそのまま持ち帰りできます。ポップアップストアでの美味しい体験と思い出を家でも繰り返し楽しめる、嬉しいおもてなしのお土産です。

Shopifyの強みを活かした越境展開

日本食ブームの影響もあり、日本の緑茶の輸出量はこの10年間で約2.5倍強増加、令和5年度は292億円を突破しました。輸出先国としては、米国が全体輸出量の約39%を占めています。

一保堂茶舗は海外にもファンが多く、ニューヨークの新店舗もオープンの準備が進められています。
世界175カ国以上で利用されているShopifyは越境ECのための機能も豊富です。Shopify Plusプランなら同ブランドで10サイトまで開設できるため、言語や通貨だけでなくメインで打ち出す商品もその地域にマッチしたものに最適化されたECサイトが実現します。

Shopifyの越境EC向けの機能について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

アメリカ・カナダ向けのECサイト

ビジネス、ショッピング、文化の中心地であるニューヨーク市マンハッタン地区に実店舗を構えていたこともあり、アメリカ・カナダ向けに独立した越境ECサイトが用意されています。1to1で相談できるチャットサポートや、ニーズにぴったりのお茶が見つかる診断プログラムなど、初めて日本茶を選ぶ人にもわかりやすい、「一保堂茶舗のおもてなし」を感じられるサービスが用意されています。

全世界へ商品を届けるグローバルECサイト

IPPODO TEA Globalは、日本から配送可能な全世界に向けて商品を販売している越境ECサイトです。お茶の文化自体は世界中至るところで根付いていますが、細かく挽いた茶葉ごと頂く抹茶は類を見ないため一番の人気商品となっています。
海外・国内ともにリピート率が非常に高く、一保堂茶舗のお茶を一度味わったらファンになってしまうほどのクオリティの高さが伺えます。

様々な業種のECを支援するBiNDec

株式会社ウェブライフでは、Shopifyを利用したECサイト構築から運用までサポートする「BiNDec」を提供しており、一保堂茶舗のような飲食品ブランドの他にもアパレル、コスメ、ヘルスケアなど様々なブランドのオンラインビジネスをECサイト構築から売上のグロース支援まで多角的に支援しています。

豊富な導入実績とハイレベルな技術力・知識量を認められたShopify Plusパートナーとして、中小規模から大規模のストアに向けた最適な運用戦略の提案も可能です。
ShopifyでのEC構築や運用に関してお悩みの方は、気軽にお問合せください。

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