Shopifyのカゴ落ちの原因と対策!カゴ落ちメールを正しく設定しよう

オンラインストアを訪れたユーザーが商品をカートに入れたのにも関わらず購入に至らない、いわゆる「カゴ落ち」へ対策として、Shopifyではカゴ落ちメールを送ることができます。また、このメールはカゴ落ちが発生した経過時間によって通知メールを自動送信する便利な設定も行うことが可能です。

しかし、カゴ落ちメールを自動化する上で気をつけなければいけないことは、むやみにカゴ落ちメールを送信すればコンバージョン率改善に直結するとは限らないということです。
そこで今回は、Shopifyのストアのカゴ落ちメールを自動化する上で知っておきたい3つのことについてご紹介します。

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商品がカゴ落ちしてしまう理由を知る

Shopifyのストアでカゴ落ちの通知メールの配信を自動化する上で必ず知っておきたいことがそもそもなぜカゴ落ちしてしまうのか?ということです。

ユーザーが商品をカートに入れたままストアを去ってしまう理由は必ずしも一つではありません。もちろんカゴ落ちした商品を思い出してもらうために、ユーザーに通知することでコンバージョン率が良くなる可能性は高いでしょう。

しかし、最も重要なことはカゴ落ち対策を打つよりも先にカゴ落ちが発生しづらいECサイト作りをすることなのです。
では、オンラインショッピング中にカゴ落ちの原因として多いものはいったいどのようなものがあるのでしょうか?

チェックアウト過程が多くて面倒になった

オンラインストアで最もカゴ落ちのリスクが高まるのが、チェックアウトの過程で入力する項目が多いことが原因で購買意欲が削がれてしまうことでしょう。特にチェックアウト画面まで進んだユーザーの情報欲しさに、購入に必要のない項目の存在はユーザーの意欲を損なわせるリスクしかありません。

チェックアウト時の項目は名前、住所、メールアドレス、クレジットカードの情報の入力など必要最低限の項目だけにしてき、購入後にアンケートを送信するような形を取るようにしましょう。
購入後のアンケートの実施方法については以下の記事を参考にしてください。
Shopifyのサンクスページにアンケートリンクを表示させる方法

アカウント作成が面倒だったから

アカウント作成することはECサイトを利用するユーザーにとって、商品をリピートする際の面倒な入力の手間を省けるという利便性がありますが、逆に言えば一度しか買わないような商品を取り扱っているECサイトの場合は、アカウント作成が必須だと情報入力の手間がかえってユーザーの購買意欲を低下させてしまう恐れがあります。

もちろん高額な商品のカゴ落ち対策として、アカウント作成を必須にしてコンバージョンに繋げることも重要ですが取り扱う商品の特性によってアカウント作成は不要もしくは任意にしておくことが無難でしょう。

お気に入りの商品をとりあえずカートに入れた

Amazonや楽天でもおなじみの機能の「お気に入り」と同じ感覚でとりあえず商品をカートに入れるという人もいます。特に、取り扱っている商品の価格帯が安い品物中心のストアではとりあえず感覚でカートに入れたまま購入に至らないケースがほとんどでしょう。

この場合はカート落ち云々の前にまずはお気に入り機能の実装を検討するべきです。Shopifyの標準ではお気に入り機能をストアに設置することはできないので以下の記事でご紹介しているようなアプリを使っての導入を検討してみましょう。

お気に入り機能の導入については以下の記事を参考にしてください。
Shopifyでオススメのお気に入り機能アプリ3選

合計金額がチェックアウト時と最後の画面で違った

購入意欲があり、商品の購入を考えているユーザーでも、チェックアウトの最後の画面で送料が突然請求されることで購入をためらってしまう人は多いでしょう。
ユーザーの多くは予算内に収まることを想定して購入の手続きをしますが後から送料が加算されるのはたとえ送料が安くとも一気に購入意欲が削がれてしまうものです。これはECサイト自体に問題があるので、送料はかならず加算されるように設定するか、そうでない場合は目につきやすいところに明記しておくようにしましょう。

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カゴ落ちメールが自動送信されないパターン

カゴ落ちメールは1時間後、6時間後、10時間後(デフォルト)、24時間後の自動送信の時間を手動で設定することができます。ただし、下記のような場合はカゴ落ちに対する通知メールが送信されないので注意が必要です。

  • 同じユーザーがカゴ落ちを連続で複数作成した場合は1通のみ送信
  • カゴ落ちメールが送信される前に購入を終えた場合
  • チェックアウト完了時に支払い処理エラーが発生した場合
  • 配送先がサポート対象外の住所だった場合
  • チェックアウト時にメールアドレスか電話番号での入力が可能でユーザーが電話番号の入力を選択した場合
  • カゴ落ちしたカート内の商品が全て購入不可(在庫切れなど)の場合
  • カゴ落ちしたカート内の商品が全て無料の商品で配送手数料も無料、もしくはユーザーが配送手数料を選択して追加していない場合

以上のケースではカゴ落ちメールは送信されません。またカゴ落ちメールの自動送信を設定している場合、メールが送信されなかった理由がツールチップにてカゴ落ちページに表示されます。

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配信回数の最適化でコンバージョンに繋がる

カゴ落ちを自動配信することで、作業の効率化を測ることができるようになる反面、その自動送信の1度だけしかカゴ落ちメールを送らないというECサイト運営者は全体の9割を占めます。

カゴ落ちメールはメルマガなどのサービスに比べて、コンバージョン率が高くなる傾向があるため最低でも2回はステップメールとして送ることが効果的です。
Shopifyの推奨ではカゴ落ちメールの自動送信は10時間後となっていますが、ユーザーのカゴ落ちの時間によって深夜などに送られてしまうようなケースにおいてそれは効果的とは言えません。

あるアパレルECの事例では最初のカゴ落ちメールの通知をカゴ落ち後1時間後に送り、その後7日後に送るようにした時の開封率(7日後)は47.2%、コンバージョン率が10.2%となったそうです。つまり、一度カゴ落ちメールが送られてきてスルーしたユーザーでも”7日後に送られてきたカゴ落ちメールを開封する人が約半数、またさらにその2割以上の人が商品の購入に至っている”のです。

カゴ落ちメールは少なくとも2回以上送信するメリットがあり、自動送信だけで終わらせてしまうのは非常にもったいないことです。カゴ落ちメールは手動でも送ることができるので、自動送信後に少し日を置いてから2回目のカゴ落ちメールを送信することでさらにコンバージョンに繋がる可能性が高まるでしょう。

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カゴ落ちは約50%の確率で発生する

ストアによって異なりますが、カゴ落ちは約50%の確率で発生すると言われています。つまり約半数のユーザーがカートに入れた商品を購入せずにストアを離れてしまっているのです。この中にはあとで商品を購入しようと考えていた購入意欲のあるユーザーも含まれているため、カゴ落ち後のアプローチがコンバージョンアップの鍵となってくることは間違いありません。
カゴ落ち対策とコンバージョン率の向上の第一歩として今回ご紹介したことをぜひ参考にしてみてください。

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