新型コロナウイルスによるパンデミックによりJクルーやJCペニー、ニーマン・マーカス、ブルックス・ブラザーズなど、衣料品大手や百貨店が相次いで破産申告をする中、昨年、同様に経営破綻をしたアメリカ最古の老舗百貨店「Lord & Taylor」が純粋なEC事業として再建を図っています。
近年の業績不振にコロナが追い打ちをかけて経営破綻を発表した同百貨店は、プラットフォームに世界175カ国で170万ショップ以上に信頼される「Shopify(ショッピファイ)」を採用し、今年4月にECサイトをローンチしました。
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アメリカ最古の百貨店Lord & TaylorがEC事業としてShopifyで再建
195年に亘る歴史があり、文化的な側面も持つ老舗百貨店Lord & Taylorは、昨年8月初めにチャンプター11(連邦破産法適用)を発表以来、再建策に向けて買い手を模索。同年10月にThe Saadia Groupに1,200万ドルで買収され、米国内にあった38店舗すべてとウェブサイトが清算されました。
ECのみで復活したLord & TaylorのECサイトは、4月より準備期間120日未満という記録的な速度で営業を再開しており、高速再建を実現したプラットフォームにはShopifyが採用されています。
プレスリリースによると、ECサイトは絶えず変化する顧客ニーズに適合し進化するように構築されており、すでに今後数週間でハイブランドとの限定コラボレーションやカテゴリを超えた新商品の販売などを予定していると発表がされています。純粋なEC事業として再建されたLord & Taylorは、これからのデジタルマーケットを埋め尽くすプライベートラベルとして、アメリカ発のコレクティブストアとしてリニューアルします。
The Saadia GroupはLord & Taylorの小売戦略として実店舗を復活させるかどうかについての発表はしていませんが、昨年、こちらもコロナ渦に破産申告を行っていたNew York & Companyとしても知られるアパレルブランドの親会社のRTW Retailwindsの買収もしており、Lord&TaylorとNew York&Companyの新しい本社の一部として、ニューヨーク市の41,000平方フィートのオフィススペースを転貸する予定です。
※Lord&Taylorでは商品のアメリカ国外への配送は行っておりません。
2020年は30を超える主要小売業者が経営破綻
2020年、新型コロナウイルスのパンデミックの影響下で30を超えるアメリカの主要な小売業者が経営破綻を申請しました。そんな中、ECの市場規模は、前年比の7.65%増の拡大傾向があり物販系の伸び率は8.09%と特に成長率が高い市場でもあります。
多くの小売業がEC化へとシフトをする中で、米国の百貨店の象徴である「店舗」から離れ、Lord&Taylorが顧客に受け入れられる百貨店像をどう構築するのか非常に興味深いですね。アメリカ最古の老舗百貨店が、オンラインのコレクティブストアとしてコミュニティを取り戻すことに期待が持てます。
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