ShopifyでEC事業をはじめるなら、専門的な構築や効果的な運用をするためにパートナー企業の支援を受けるのがおすすめです。Shopifyパートナーを選ぶにあたって、どのような方法があるのか、検討の際に気を付けておきたいことを解説します。
→EC構築から運用までトータルサポート。Shopify PlusパートナーのBiNDecがご相談を承ります。
Shopify Partners(ショッピファイ パートナー)とは?
Shopifyパートナーとは、Shopifyと公式にパートナーシップを結んでいる企業や個人のことです。数千以上のパートナーが、ShopifyでEC事業をしているマーチャントに向けて、専門的なECの構築や運用を支援するサービスを提供しています。
Shopifyパートナーには、その実績や知識によって種類がわかれているため、支援してほしい内容に応じて適切にパートナーを選ぶための参考にするのがお勧めです。ここではパートナーの種類と特徴を紹介していきます。
Shopifyパートナーになるための方法や特典については下記の記事をご覧ください。
実績と知識を評価されたShopify Experts(ショッピファイ エキスパート)
Shopifyエキスパートは、厳格な審査を受け、Shopifyに関する豊富な知識や経験値を認められたShopifyパートナーのことです。ECの構築実績も評価基準に含まれているため、構築を依頼したいときはまずShopifyエキスパートであるかを確認すると良いでしょう。
最上位のスキルを持つShopify Plus Partners(ショッピファイ プラス パートナー)
Shopify Plusパートナーは、Shopifyパートナーの中でも最高ランクに認定された企業です。Shopifyエキスパートよりも更に高いスキル・知識・経験を持つ、Shopifyのスペシャリストのみが認定されます。エンタープライズ向けに用意されているShopify Plusプランでの大規模なEC構築や運用支援の実績も必要とされます。
数千以上いるShopifyパートナーの中でも世界で300社ほど、日本国内では2024年5月時点で十数社しかいない厳選されたパートナーであり、高度な設計やShopifyの機能をフルに活用したいEC事業者にはこういった専門的なパートナーの支援が欠かせません。
Shopify Plusパートナーといっても、Shopify Plusプランの専門業者ということではないため、将来を見据えてECビジネスで売上を拡大したい、といったケースでもお勧めです。通常のプランからスタートしてECの規模をしっかりと成長させていく戦略を含めてShopify Plusパートナーに相談してみることも可能です。
EC構築・支援サービスのBiNDecを提供しているWEBLIFEはShopify Plusパートナーとして、累計350以上のEC支援に携わっており、これまでに2度のShopifyパートナーの年間表彰を獲得しています。サービス内容について、詳しくは下記の資料をご覧ください。
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どんな支援が必要なのかによってパートナーの種類が異なる
Shopifyパートナーは業務の対応範囲によって下記の4種類に分かれます。
- エージェンシーパートナー…ECの構築、テスト、最適化の支援を行う
- コンサルティングパートナー…マーケティングなど運用に関する支援を行う
- アプリパートナー…Shopifyで使えるアプリやテーマを開発・提供する
- テクノロジーパートナー…Shopify APIを使ってソフトウェア統合等を行う
パートナーごとに専門とする分野が異なることもありますが、ECの構築からマーケティング、アプリ開発、API連携まで多角的に展開しているサービスもあります。そういった総合支援サービスを利用すれば、フェーズごとに別々のパートナーをつける必要もないので、効率的でコスト削減にもつながります。
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EC運用におけるShopifyパートナーの必要性
ShopifyでECを運用するにあたって、パートナーをつけることでどんなことが実現するかを紹介します。業務内容によっては内製化できる可能性もあるので、商談の際に詳しく聞くようにするとよいでしょう。
専門知識が必要な構築やアプリを導入できる
パートナーはShopifyについて熟知しているので、ブランドカラーに合わせてテーマをカスタマイズしたり、標準機能にはないアプリを導入して調整したり、外部のシステムとAPI連携をするなど専門知識や経験値が必要となる高度なEC環境を構築できます。
特にShopifyは、liquidという独自の開発言語を使っているため、一般的なWebサイトの専門知識があるエンジニアでも改めて学習が必要です。社内でShopifyのEC構築経験がない場合はパートナーに頼るのがベストです。
liquidの仕組みや基礎知識について、詳しくは下記の記事もご覧ください。
マーケティングや売上計画の相談ができる
ECサイトの売上を拡大していくにあたって、EC市場への理解や、分析データを基にしたマーケティング戦略、施策のPDCAが必須です。
自社ECではECモールと違い、確実にニーズのある商品を売っていても、SNSや広告によるWeb集客をしなければお客様に気づいてもらえません。実店舗のように1to1で接客してくれるスタッフもいないので「この商品が欲しい」「このECサイトで買いたい」と思わせるような顧客ロイヤルティのための機能も必要です。
運用施策やマーケティングを支援するShopifyパートナーは、売上を伸ばすためにやるべきことを的確にプランニングしてくれる専門知識を持っています。
EC業務の負担を軽減できる
ECサイトの運用には、商品を仕入れてから配送するまでに様々な業務が発生します。商品を追加したり、キャンペーンを実施するなどのフロント業務から、在庫管理や配送手配などのバックエンド業務、さらにお客様の手元に届いた後もアフターフォローやリピート購入を促進するオファーなどによって売上を伸ばしていく必要があります。
そういった煩雑な作業は人的コストの重さやヒューマンエラーのリスクもあるため、システムで自動化することによって業務効率が飛躍的に改善します。
Shopify Flowといった標準機能でもある程度自動化することはできますが、WMSやERPなどの外部システムと連携する場合は、専門知識のあるパートナーに委託するのがよいでしょう。
ECサイトの一般的な業務については下記の記事をご覧ください。
トラブルの解決が迅速になる
数多くの支援実績を持ったShopifyパートナーならば、それだけ様々なトラブルの対処法や事前防止策についてのノウハウを持っています。初歩的な操作のレクチャーはもちろん、万が一ECサイトにエラーが発生した場合にも原因の究明から対処、再発防止策までスムーズにサポートしてくれます。
技術的なエラーによる機会損失は最小限に抑えるべきであり、顧客からの信頼性にも関わるので、気になることをすぐに相談できるパートナーがいれば安心して運用できます。
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Shopifyパートナーの探し方
Shopifyパートナーを探したい場合、コンタクトを取る方法は複数あります。自社の状況に合わせて適切なものを選びましょう。
Shopify Partner Directoryで探す
Shopify公式のパートナーリストであるShopify Partner Directory(旧Shopify Expertsマーケットプレイス)では、支援内容や拠点とする国でShopifyパートナーを検索できます。現状は日本語に対応していませんが、日本のShopifyパートナーもリストアップされているので、各パートナーのプロフィールページに行けば日本語で情報を閲覧できます。
海外のShopifyパートナーとコンタクトを取ることも可能ですが、時差や言語、商習慣の違いを考慮して依頼しなければなりません。
Shopifyパートナーに問い合わせる
Shopifyの構築や運用を支援しているサービスや企業のホームページには、業務の対応範囲やサービスの特徴などが掲載されています。気になったShopifyパートナーは、窓口となる問合せフォームから見積もりを依頼したり、商談のアポイントメントを取りましょう。
より詳しいサービス資料を配布している場合は、まずダウンロードして検討してみるのも良いでしょう。
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展示会や同業者同士で情報交換する
ECのソリューションやサービスを展開する企業の合同展示会では、多くのサービスの担当者から直接話を聞くことができます。出展しているパートナー企業は限られますが、都度スケジュールを調整する必要がなく一気に比較できるので効率的です。
Shopifyが出展している場合は、自社の状況や要件を相談しておいて、後日適切なパートナー企業を紹介してもらうのも一つの手段です。
また、同業者同士で情報交換ができる場があれば、業界への理解度が深いパートナー企業を知ることができるかもしれません。競合企業にもアンテナを広く張っておくことで、選択肢が広がります。
契約するShopifyパートナーを選ぶ時の5つの注意点
実際にShopifyパートナーを選ぶ上で必ず気を付けておくべき注意点を解説します。契約後に見落としや認識の相違がないようにしましょう。
1.規模や課題に合わせて最適な提案をしてくれるか
まず第一に、自社のビジネスの特性を活かした、売上規模にあったプランニングをしてくれているかが大事です。構築と運用を兼ねたサービスと謳っていても、実際の強みはマーケティング支援で、高度な技術が必要なECは構築できない、EC構築自体は下請け会社に委託していて技術的な確認に時間がかかるなどのケースもあり得ます。
各サービスや企業のホームページに掲載されている導入事例が自社の規模や業種にマッチしているかもヒントになります。Shopify Plusパートナーであれば、これまで対応してきた課題や案件も豊富なので、パートナー選定の候補に1つ以上はShopify Plusパートナー入れておくとよいでしょう。
ShopifyでECを構築する前の準備作業については下記の記事をご覧ください。
2.費用対効果に見合う提案をしてくれるか
新規構築の場合もリプレースの場合も、ECに搭載したい機能の取捨選択が必要です。検証せずに費用対効果の低い機能を実装してしまうと、ローンチまでの期間も開発費用もロスしてしまいます。
最初は機能性にこだわりすぎず、確実に売上向上が見込める機能のみに絞り、ローンチ後の戦略に合わせて段階的に機能を追加していく形が望ましいでしょう。
Shopifyには10,000を超えるアプリによって、個別開発の必要なく機能を拡張できます。そういったアプリを積極的に利用しながら、どうすれば開発・運用コストを抑えて純利益を最大化できるか提案してくれることもパートナーの選定基準のひとつです。
ShopifyでスピーディにECをローンチするための構築プランについて、下記の資料も併せてご覧ください。
3.適正な見積もりをしてくれるか
Shopifyパートナーを選ぶときは、最初から1社のみに絞らず、いくつか候補を立てて相見積もりをとるのがスタンダードです。同時に複数社と商談するので、金額交渉のフェーズで価格競争のような状態になることもあるでしょう。ここで注意したいのが、要望に対して現実的な金額になっているかということです。
期間や金額が少なく抑えられることはメリットですが、なぜ抑えられるのかの根拠がない場合、実際の構築段階になって結局コストが膨らんだり、満足のいく仕様にならないといったトラブルに繋がりかねません。
単純な数字だけで判断せず、「要望の機能について既存のプログラムを用意しているので開発コストが不要です」「次の四半期なら開発リソースが空いているので、最初は簡易的な機能で代替しましょう」などの、明確な根拠のある見積もりになっているか注意しましょう。
Shopifyの案件相場・構築費用については下記の記事を参考にしてみてください。
4.サポート体制は整っているか
サポート体制や対応範囲の広さは長く支援してもらう上で重要事項です。レスポンスの速度、有益な情報の共有といった担当者の対応も商談の初期から意識しておきましょう。
実務的な面では、例えば外部のアプリを導入した場合に操作方法やトラブルのサポートはアプリベンダーに直接問い合わせないといけない、という体制だと大きな機会損失につながるリスクがあります。何かあった時に責任持ってサポートしてくれるパートナーであるか見極めが必要です。
5.対応範囲外の業務は別のサービスと提携しているか
自社のビジネス特有の要件や、より売上を伸ばすために施策や体制を強化したい時に、様々な支援企業と協業体制を組んでいるShopifyパートナーなら、適切なサービスを紹介してくれるでしょう。
ECに関して総合的な評価を得ているShopify Plusパートナーは、協業している企業も多く、専門的な相談にも柔軟に対応してくれます。例えばマーケティング分野ならMAツールやBIツールの選定から関わって、3社で連携しながら売上計画を立てるなどの強力な運用体制を実現することも可能です。
ビジネスの可能性を狭めず、成長フェーズに合わせて伴走してくれるShopifyパートナーを選びましょう。
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Shopify PlusパートナーによるEC構築サービスBiNDec
WEBLIFEでは、Shopifyを利用したECサイト構築から運用までサポートする「BiNDec」を提供しています。
豊富な導入実績とハイレベルな技術力・知識量を認められたShopify Plusパートナーとして、中小規模から大規模のストアに向けた最適な運用戦略の提案も可能です。
実績豊富なトップクラスのShopify Plusパートナー
WEBLIFEは2017年にShopifyが日本に上陸してから、早々にShopify構築・運用支援の事業をスタートし、2021年にShopify Plusパートナーへ認定されています。同年に導入支援したECの売上が最も高かったパートナーに贈られるShopify Plus Partner of the Yearを受賞し、さらに2023年にShopifyの通常プランからShopify Plusプランへのアップグレードで今年最も多くの実績を残しECの成長に大きく貢献したことを評価され、Shopify Plus Upgrade Partner of the Yearを受賞しました。
BiNDecの事例① HUMAN MADE
HUMAN MADEは、著名なインフルエンサーを始めとした海外ファンも多いライフスタイルブランドのため、wovn.ioによる日本語・英語・中国語・韓国語の自動翻訳や、購入価格に応じた輸入関税の自動計算にも対応しています。
新作発売時にアクセスが集中する場合も、Shopify Plusの高耐久なサーバーと監視体制によって機会損失をすることなくスムーズに販売できるECサイトとなっています。
BiNDecの事例② KINTO
テーブルウェアやライフスタイルグッズを展開する「KINTO」では、アメリカ、オランダにも拠点として子会社を持つグローバルなブランドです。日本のサイトの他にもKINTO Europe、KINTO USA、KINTO Canada、KINTO Thailand、KINTO Koreaといった越境展開をしています。また、卸売向けにKINTO BtoBも構築しています。
この他にもBiNDecでは、中小規模から大規模のECサイトに向けた最適な構築・運用の戦略を提案しています。パッケージシステムや、フルスクラッチシステムからShopifyへのリプレースによって、様々なEC事業において業務効率を改善したり、売上の拡大を実現しております。
ShopifyでのEC構築や運用に関してお悩みの方は、お気軽にお問合せください。