D2Cで活躍するプラットフォームとは?D2Cの市場規模や成功事例

現在、日本を含む世界各国でD2Cが注目されています。今後はさらなる市場規模拡大が見込まれているため、自社でのD2C導入を検討している企業も多い分野です。一方でD2Cとは何か、何をすればよいのか、迷うこともあるのではないでしょうか。この記事では、D2Cの特徴やメリット・デメリット、おすすめのプラットフォームも紹介します。D2Cの導入に向けて役立ててください。

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D2Cとは

D2CとはDirect to Consumerの略で、企業と消費者が直接繋がるビジネスモデルのことを指します。

従来、企業が消費者に対してものを販売する過程には、製造業者、卸売業者、小売店など、さまざまな企業が介在していました。しかし、D2Cにおいては商品企画、製造、プロモーションから実際の販売・発送まで、運営や管理の全工程をひとつの企業がおこなうのが特徴です。

D2CではECサイトを使っての販売が一般的で、現在ではD2Cのためのさまざまなプラットフォームがあります。

D2Cの市場規模

現在、国内全体のBtoC-ECの市場規模は約19.3兆円と分析されており、またこの数字は増加傾向にあるため、今後も市場規模拡大が期待されています。BtoCは、D2Cとは少し違ったビジネスモデルですが、ECサイト自体の需要が非常に高いこと、この先も伸びる市場であることがよくわかる分析です。

こうした流れは日本に限った話ではありません。アメリカでもECサイトの売上高アップが確認されており、世界的にみてもD2Cが注目されています。
BtoC-EC市場規模の経年推移(単位:億円)
出典:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました|経済産業省

「BtoB」「BtoC」「C2C」との違い

ここで、BtoB、BtoC、C2Cそれぞれの、D2Cとの違いを確認してみましょう。

BtoBとは

BtoBとは、Business to Businessの略称で、企業対企業の関係を示します。D2Cは企業が直接顧客とやり取りする意味をもつため、顧客が介在するかどうかに大きな違いがあります。

BtoCとは

BtoCとは、Business to Consumer、つまり企業対顧客のビジネスモデルです。ただしBtoCでは、卸売業や小売店などの中間業者が存在しています。例えば、デパートやセレクトショップなどが該当します。一方で、D2Cには中間業者は介在しません。

C2Cとは

C2Cとは、Consumer to Consumerの略です。顧客対顧客、すなわち個人間の取り引きのことをC2Cと呼びます。C2Cの例として、フリーマーケットなどがありますが、あくまでも顧客同士の関係であり企業のビジネスモデルではないため、D2Cとは異なります。

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D2Cのメリット

BtoB、BtoC、C2Cのいずれとも異なるD2Cには、どのようなメリットがあるのかを解説します。

顧客と直接コミュニケーションをとれる

D2Cでは、顧客と直接コミュニケーションをとれるのがメリットです。仲介する業者がない分、企業と顧客が直接関わるため、顧客の声を聞ける機会が増えます。

口コミや問合せといった顧客からのフィードバックをもとに、自社の方針などを考えられ、より顧客の要望にあわせた商品開発やプロモーション、販売展開が可能になります。

顧客データを活用できる

大規模な仮想商店街であるECモールを利用すると、出店企業は顧客データを得ることができません。しかしD2Cなら、小規模なECサイトを使い、すべての情報を自社で管理できます。

顧客のデータは、年齢層、住む地域、アクセスの時間など、顧客の背景を知ることに役立ちます。そしてさまざまな顧客データを、ペルソナを意識した商品開発・改善などに活用することが可能です。

コスト削減に繋がる

D2C事業では中間業者が入らない分、登録料、出店料、販売手数料など、販売のためにかかる費用が抑えられます。

コスト削減が実現した分は、商品価格に反映したり、商品開発にあてたりすることで、顧客に還元できるのがメリットです。還元が可能になればそれだけ、商品は売れやすく、ファンがつく結果が期待できます。

ブランドのイメージを共有しやすい

D2Cでは、自社の持っているイメージをダイレクトに自社サイトに反映させることができるため、ブランドの世界観を重要視した販売が可能です。

ブランドイメージを前面に打ち出すことで、コアなファンやリピーターの獲得に繋がりやすいという特徴があります。

D2Cのデメリット

D2Cには、デメリットもあります。どのようなことがデメリットに該当するかを解説します。

自社で宣伝・周知をおこなう

D2Cでは、宣伝や周知のすべてを自社でおこなう必要があります。D2C事業を立ち上げるとしても、まずは自社サイトの周知から始めなければなりません。またサイトの閲覧数が増えても、すぐに売上には繋がらない難しさがあります。

サイト閲覧数を売上に直結させるためには、魅力的なサイトに仕上げることが重要です。しかし、そのためには手間がかかったり、専門的な知識が必要になったりします。

初期費用が高額になりやすい

D2Cを実現するためには、商品の販売サイトを用意する必要があります。このとき、プラットフォームの選定や構築をおこなわなければならず、運用における人件費などが発生するため、多額なコストがかかるでしょう。

中でも、D2Cで使うECサイトは、Amazonや楽天などのモール型ショッピングサイトと比べると、初期費用がかかりやすい傾向です。

売上を得られるまでに時間がかかる

従来のビジネスモデルならば、製造業者は卸売業者・小売店などに対して売上が見込め、卸販売をした時点で入金がおこなわれます。一方で、D2Cは顧客が購入・支払いをしなければ、入金されません。

したがってD2Cをおこなう際は、十分な資金や余裕を持った計画が必要不可欠です。

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D2Cに必要なプラットフォームの機能

D2Cで使われるプラットフォームには、受注管理、顧客管理、在庫管理、ECサイトの作成など、さまざまな機能が求められます。

自社で作成することも可能ですが、多額な費用や長期的な開発期間が必要です。そこで、商品企画から販売までの工程を効率良く進めるためには、外部の企業が開発したプラットフォームの利用がおすすめです。

様々なプラットフォームがありますが、特に人気を集めているのはShopify(ショッピファイ)です。

Shopify(ショッピファイ)の人気の理由

Shopifyは、カナダで生まれたプラットフォームで、現在、世界トップシェアを誇っています。なぜ、Shopifyは世界中で人気なのでしょうか。その人気の理由を解説します。

理由1:低コスト

Shopifyは、低コストで利用できることで多くの支持を集めています。料金プランは以下の3種類にわかれています。

  • ベーシックプラン:月払いで33ドル、年払いでひと月あたり25ドル
  • スタンダードプラン:月払いで92ドル、年払いでひと月あたり69ドル
  • プレミアムプラン:月払いで399ドル、年払いでひと月あたり299ドル


カナダ生まれのShopifyは、ドルベースで精算がおこなわれるのが特徴です。レートによって多少の上下はあるものの、初期費用も無料で、総じて低コストで利用できます。

理由2:機能が豊富

Shopifyでは、豊富な機能を備えていることも、多くの企業に選ばれる理由のひとつです。例えば以下のような機能があります。

  • 在庫管理
  • 顧客データの管理
  • 配送料自動計算機能
  • クレジットカード決済
  • カゴ落ちのリカバリー
  • 検索エンジンの最適化

在庫管理や配送料の自動計算は、企業側にとって非常に利便性の高い機能です。顧客データが管理できれば、適切な販促が可能になります。

またカゴ落ちとは、商品をカートに入れたまま発注に至らずにサイトを閉じてしまうケースのことを指しますが、Shopifyではアプリなどを使い、顧客へアナウンスしてカゴ落ちから購入へと繋げることが可能です。

理由3:外部サービスと連携しやすい

Shopifyの商品は、Amazon、楽天などへの同時掲載が可能です。また、Instagram、Facebookなど、SNSとの連携にも対応しています。

現在では、Amazonや楽天で商品を検索する人も多く、広く認知してもらうためには、SNSを使いこなすことも欠かせません。Shopifyには、手間をかけずに、より多くの顧客にアプローチできるシステムがあるのです。

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D2Cで活躍するプラットフォームを紹介

それでは、D2Cで活躍するプラットフォームを、具体的にいくつか紹介します。自社にとって利便性の高いプラットフォームを見つけましょう。

Shopify(ショッピファイ)

世界でも人気の高いShopifyは、ここまですでに触れたように、低コストで高機能を利用できるプラットフォームです。費用は月額29ドルから利用できます。

拡張性も高く、また海外販売にも対応しやすいため、コストパフォーマンスのよさを求める人、海外販売を視野に入れている人なら非常におすすめです。海外発という点に不安を覚えるかもしれませんが、24時間対応のサポート体制を敷いており安心して使うことができます。
Shopify|世界で注目されているECシステム構築プラットフォーム

BASE(ベイス)

BASEは、簡単にネットショップを始めやすいのが特徴です。運営にかかる費用は初期費用も月額費用も無料で、まずはお試し感覚でD2Cを始めたい人に向いています。

豊富な決済手段が利用できるなど、利便性が高いプラットフォームです。一方で、取り引きが長期かつ高額になると、売上に応じた手数料が懸念店のひとつになるでしょう。
BASE|初期費用、月額費用が無料で簡単にショップが作成できる

STORES(ストアーズ)

STORESでは、HTML・CSSなどの専門知識がいらないデザインテンプレートが、48種類も用意されています。また、利用にあたっては無料プランと有料プランとがあり、利用方法を選べるのがメリットのひとつです。有料プランは月額税込2,178円で、コストを抑えつつデザインにこだわりたい人におすすめのプラットフォームです。
STORES|無料と有料のプランが用意されており、48種類のテンプレートからショップを作成できる

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D2Cの成功事例

D2Cは、すでにいくつもの企業で実践され成功をおさめています。D2Cの成功事例を紹介します。

オリオンビール

オリオンビールは沖縄県のビールメーカーで、公式通販サイトのリニューアルに際してShopifyを導入しました。システム面で拡張性が高いShopifyは、ユーザーにも必要なときに、注意点などを示すことができます。

導入によって、受注から出荷までのプロセスがスムーズになっただけでなく、サイト全体の利便性が向上したことも大いに売上に貢献しています。
オリオンビール|大手ビールメーカーの公式ECサイト

グリーンパン

グリーンパンは、ベルギー発祥のフッ素樹脂を使用しない調理器具ブランドです。フッ素を使用しないため、人体や環境にやさしい作りとなっており、これが人気の秘訣でもあります。とりわけThermolon(サーモロン)は特許を取得しているセラミックコーティングで、コアなファンからの人気も高くなっています。

グリーンパンでは公式サイトにShopifyを導入しているため、公式サイトから別サイトに移動することなく、直接購入できるのも魅力のひとつです。
グリーンパン|環境に配慮した調理器具ブランド。BiNDecを導入し、ShopifyでECサイトを構築

D2CのECサイトを構築するならBiNDecがおすすめ

D2Cは、企業と顧客とを直接結びつける業態であり、市場は日々拡大を続けています。D2Cを利用するためには自社でショッピングシステムを開発するよりも、簡単で低コストなECプラットフォームの利用がおすすめです。

ECプラットフォームはカスタマイズ性などで迷うこともあるため、解決策を用意しておくのが理想的です。例えば世界的に人気があるShopifyは、単体での利用よりも、BiNDecを導入することで、ブランドイメージにあわせてカスタマイズされたクオリティの高いECサイトを構築できます。また、Shopify Plusパートナーに認定された豊富な実績をベースとした運用コンサルティングで、ECサイトの売上を伸ばすことが可能です。

詳しくはBiNDecの無料相談会で、自社にあったECサイトの使い方をぜひご検討ください。
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