越境ECの底力!Shopifyストアに海外ドメインを設定するメリットとは?

越境ECの底力!Shopifyストアに海外ドメインを設定するメリットとは?

越境ECに強いと言われるShopifyですが、実際に越境でのビジネス展開をするためにどのような機能を利用するべきかご存知でないマーチャントの方も多いでしょう。

その機能の一つとして、2020年10月に正式リリースされた「海外ドメイン機能」があります。この機能はShopifyのスタンダード以上のプランで利用可能ですが、ストアを海外展開を視野に入れているのであれば必須の機能と言えるでしょう。

海外ドメイン機能は、一つのアカウントで多言語対応のサイトを国別ドメイン、またはサブドメインで設定することが可能となる機能です。では、Shopifyで構築したストアで海外ドメインを設定するメリットとは一体どのようなものがあるのでしょうか?

→Shopify Appの導入もサポート。BiNDecの担当者がオンラインにてご相談を承ります。

Shopifyストアで海外ドメインを設定するメリットとは?

ドメインでどの国のサイトか識別できる

Shopifyの海外ドメイン機能を使用する最大のメリットは、hreflangタグが自動生成されるという点です。

ウェブサイト運営をする際に日本語以外の言語を利用してコンテンツを提供するには、検索エンジン(この記事ではGoogle検索エンジンを例として解説をします)にそのページの存在と言語を知らせる必要があります。

Shopifyの海外ドメイン機能では、Googleにページの存在と言語を伝達する手段として使用されるhreflangタグがXMLサイトマップ内に最適な形で自動生成されます。

越境ECビジネスでhreflangタグの生成が必要な理由

Google検索エンジンでは、わざわざ海外ドメインを取得してhreflangタグを設定しなくても検索結果に表示されるページがどの国に向けたもので最適な言語は何かをコンテンツの内容から自動的に判断されます。一方、海外ドメインのURLやhreflangタグのようなコードレベルの情報は判断に使用されません。

これはつまり、「わざわざ海外ドメインを取得して言語情報をGoogleに伝達するhreflangを生成する必要はないのでは?」と考えることができるわけです。

しかし、それでもGoogleでは多言語サイトに対してサイト内のそれぞれのページに言語ごとの異なるURL(海外ドメインの設置など)を使用することを推奨しています。逆にCookieやブラウザの設定でサイト内の言語を切り替える方法は推奨されていません。

具体例をあげると、https://×××.comというURLを英語と日本語両方で併用をするのではなく、日本語版はhttps://×××.com、英語版はhttps://×××.en、またはhttps://en.×××.comのような異なるURLの使用が望ましいということです。

では、なぜGoogleが海外ドメインで異なるURLの使用を推奨するのでしょうか?hreflang タグの役割と合わせて詳しく解説していきましょう。

1.hreflangタグには検索エンジンへエリアターゲティングをする役割がある

日本のユーザーを対象としたページとは別に、サイト内に特定の地域や言語のコンテンツページを作成するだけではその地域や言語での検索順位を上昇させることはできません。地域や言語ごとの検索順位を上昇させるためには必ず、hreflangタグを使用してエリアターゲティングを行う必要があります。

hreflangタグの役割を簡単に説明すると、そのページがどこの国や地域、どの言語を使用するユーザーに向けられたものかを説明するタグです。これをエリアターゲティングと言います。

つまり、検索エンジンに対して運用サイトの特定の地域や言語での評価を高めるために「どの地域のどの言語をターゲットとしたページなのか」をGoogleに明確に認識させるための役割があるのです。

どういうことかと言うと、複数の国を対象としたストアなのにURLを併用してページごとのhreflangタグを生成しなかった場合、Googleがページを表示する地域や言語の適切な判断を行えず、偏った地域でのみランキングが上昇し、その他の地域や言語のSEOで悪影響を及ぼす可能性が高いのです。

2.検索ユーザーの地域や使用する言語で結果を正しく表示させる

多言語サイトを運用では、サイト内に他の言語のページが存在していたとしてもhreflangタグによるエリアターゲティングが行われていなければ、Googleにその他の言語のページが認識されなかったときに海外のユーザーからストアが検索されても日本語のページが表示され続けることになります。

Cookieやブラウザの設定で言語が切り替わるよう施された「Googleの推奨しない方法で作成された言語ページ」では、たとえば「これは日本語で書かれているページが多いので日本語のサイトである」などのようにGoogleがそのページが他の言語のユーザーをターゲットとしていることを認識せず検索ユーザーに適した言語で検索結果が表示されない可能性があります。

つまり、日本のドメインで構築されたストアの中に英語のページを作ってしまうと日本語を読めない英語圏のユーザーが英語のページに辿り着けずサイトを離脱するという機会損失にも繋がってしまいます。

サイト内の地域や言語に応じたページをGoogleが検索結果で誤認識しないよう最適化する役目を担っているのがhreflangタグなのです。

→Shopify Appの導入もサポート。BiNDecの担当者がオンラインにてご相談を承ります。

Shopifyなら一つのプラットフォーム内で越境ECビジネスの展開が可能

海外展開を視野に入れるストアを構築するのなら海外ドメインなどを駆使して検索エンジンを味方にすることは必須です。越境ECであるShopifyは、海外展開に必要な要素は一つのプラットフォーム内で完結するため他のECサイトよりも越境ビジネスの展開がしやすい特徴があります。

海外ドメイン、またはサブドメインの取得は、Shopifyが公式で提供しているGeolocationのShopify Appを使用することで設定することができます。Geolocationは、サイトに訪問した人の国などの情報を取得して、推奨する言語と通貨の表示を自動で行うShopify Appで、そこに海外ドメイン・サブドメインが追加されました。

Shopifyで運用するストアで海外展開や海外への販路拡大を視野に入れているのならば、ぜひShopifyの海外ドメイン機能の使用の検討を行いましょう。

Shopify Plusパートナーによる構築サービスBiNDec

株式会社ウェブライフでは、Shopifyを利用したECサイト構築から運用までフォローする法人向けSaaSの「BiNDec」を提供しています。Shopify Plusパートナーの認定業者として、最適な運用戦略の提案も可能です。また、Shopify単体で利用するよりも、BiNDecと連携することで、社内にWebの専門知識がない場合もノーコードでコンテンツマーケティングが可能です。

ShopifyでのEC構築や運用に関してお悩みの方は、気軽にお問合せください。
BiNDec|D2Cに特化した法人向けのSaaS型EC構築プラットフォーム
BiNDecのオンライン相談に申込む