Shopifyの料金プランを解説!月額料金や費用を抑えるコツとは?

EC構築システムのShopifyを利用する際、手数料が気になる人もいるでしょう。どのような手数料が発生するのか、実際にどのぐらいかかるのか不安に感じている人も少なくありません。Shopifyには手数料の異なる複数のプランが用意されているため、適したプランを選ぶことが大切です。

この記事では、Shopifyの手数料について知りたい人に向けて、Shopifyのプランや手数料、プラン選びのコツについて詳しく解説します。併せて、プラン変更の方法やタイミングなども紹介します。Shopify導入を検討している場合は、ぜひプラン選びや実際にかかる費用感の参考にしてください。

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Shopifyのプランと費用

Shopifyのプランと費用
Shopifyにはさまざまなプランがあり、プランによって費用が異なります。ここでは、各プランの詳細な利用料金と手数料について解説します。また、初期費用が気になる人もいるでしょうが、どのプランでも初期費用は発生しないため安心です。

Shopifyの利用料金

Shopifyには5つのプランがあります。基本の3つのプランは月払いと年払いでの契約が可能で、年払いの場合、利用料金が25%安くなります。

Shopifyの5つのプランの料金と特徴

プラン
月額 年払いの月額*1 商品登録数 アカウント数
ベーシック
33ドル 25ドル 無制限 2名分
スタンダード
92ドル 69ドル 無制限 5名分
プレミアム
399ドル 299ドル 無制限 15名分
スターター
5ドル 55ドル 無制限 なし
Shopify Plus
2500ドル〜 2300ドル〜 無制限 無制限

*1=ベーシック、スタンダード、プレミアムは年払いのひと月あたりの料金。Shopify Plusは3年契約の場合のひと月あたりの料金。

ベーシック

ベーシックとは小規模ECサイト向けのプランで、Shopifyを試しに利用してみたい、ECサイトの構築や運営に初めてチャレンジするといった人におすすめのプランです。料金は、月払いで33ドル、年払いでひと月あたり25ドルです。

ベーシックではすべてのプランで利用が可能な、ECサイトの基本となる機能が搭載されています。たとえば、製品無制限や割引コードの作成、放棄されたカートの回復、複数の販売チャネル、24時間365日のサポート体制など、基本的な機能が揃っています。

ベーシックで利用できる主な機能
  • 商品登録:ストアに登録できる商品数の上限なし
  • 割引コードの作成:商品や送料の割引などの特典を提供できるコードの作成が可能
  • 決済完了前に離脱した顧客へのフォロー:カート内に商品が残ったままECサイトを離れた顧客に自動的にメールを送信可能
  • 複数の販売チャネルの実現:SNSやほかのECモールなどと連携し、商品を宣伝・販売することが可能
  • 24時間365日のサポート:メールやライブチャット、電話でいつでもサポートを受けることが可能
  • スタッフアカウント:2人分のスタッフアカウントを利用でき、店長だけでなくスタッフが商品の編集等を行うことも可能

スタンダード

スタンダードとは中規模ECサイト向けのプラン、その名のとおりShopifyのプランのなかではもっともスタンダードな内容でとなっています。料金は、月払いで92ドル、年払いでひと月あたり69ドルです。スタンダートプランでは、ベーシックプランで利用できるすべての機能に加えて、以下のような機能が追加で利用できます。

スタンダードで利用できる主な機能
  • ギフトカード:決済時に代金の代わりに使用できるカードコードの発行が可能(ギフト用やプロモーションでも無料配布・販売が可能)
  • プロフェッショナルレポート:顧客数の変化やリピーター率などの重要な販売情報の取得が可能
  • スタッフアカウント:5人分のスタッフアカウント

プレミアム

プレミアムは大規模ECサイト向けのプランで、ショップ運営をより効率的に行いたい、高レベルのデータ分析を行いたいといった場合におすすめです。料金は、月払いで399ドル、年払いでひと月あたり299ドルとなっています。プレミアムプランでは、ベーシック・スタンダードの機能に加えて、以下のような機能が搭載されています。

プレミアムで利用できる主な機能
  • 高度なレポートビルダー:有料広告などの流入サービスをもとに、売上追跡するなど高機能なレポート作成が可能
  • 送料の自動計算:顧客が注文すると同時に最新の配送料を提示できるサービス
  • スタッフアカウント:15人分のスタッフアカウント

スターター(旧:Shopify Lite)

スターター(旧Shopify Lite)とは、Shopify以外のWebサイトやブログ、SNSなどに商品の購入ボタンを追加できるプランです。
設置はノーコードで行えるため、難しい作業は必要ありません。ECサイトにおける自社製品の需要を確かめたい場合や、ある程度集客できている媒体で商品をすぐに販売したい場合などに向いています。料金は5ドル/月です。なお、スタッフアカウントの追加はできません。
Shopify スタータープラン|リーズナブルに利用できるシンプルな機能のプラン

Shopify Plus

Shopify Plus大企業や取引量の多いストア向けのプランで、販売を加速化させるための機能やビジネス管理なども行えます。料金は2,500ドル/月〜、3年契約の場合は2,300ドル/月〜です。

Shopify Plus限定のアプリや機能などがあります。たとえば在庫状況の通知機能やキャンペーン自作の自動化、複数ストアの立ち上げ、スタッフアカウントの登録上限無制限などが挙げられます。また、専任の担当者によるサポートも受けられるため、効率的なECサイトの構築や運営が可能です。

Shopify Plusで利用できる主な機能
  • 在庫状況の通知:在庫切れの場合の通知の自動化が可能
  • キャンペーンの自動化:販促のためのキャンペーンや割引などの施策の自動化が可能
  • 複数ストアの運営:10ストアまで開設可能
  • スタッフアカウント:登録上限なし
  • シングルサインオン:外部サービスのID・パスワードを使ったログインサービスが利用可能
  • チェックアウト画面(支払方法・届け先情報の入力画面)の編集:配送日時指定欄の追加などが可能で、配送先の国ごとに表示などを変えられるため、国内外でEC展開をしている企業にも適している
  • サポート体制:専任の担当者によるサポートも受けられるため、効率的なECサイトの構築・運営が可能
  • Shopify POS Proの無料利用:ほかのプランでは89ドル/月の追加料金がかかる高機能なPOSアプリを無料で利用可能

Shopify Plus|大規模EC向けのShopify最上位プラン


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Shopifyの各種手数料について

ShopifyでECサイトを構築・運営する際には手数料がかかります。ここでは、各種手数料について解説します。

決済手数料

決済手数料とは、顧客がクレジットカードや決済サービスなどを利用し商品代金を支払ったときにかかる手数料です。決済手数料は、利用しているプランによって異なります。ここでは、Shopify ペイメント利用時の決済手数料を表にして紹介します。

Shopify ペイメント利用時の決済手数料
プラン名
日本のクレジット
カード(JCB除く)
海外・AMEXの
クレジットカード
JCB
ベーシック
3.4% 3.9% 4.15%
スタンダード
3.25% 3.8% 4.1%
プレミアム
3.25% 3.8% 4.05%
スターター
5% 5% 5%
Shopify Plus
3.15% 3.75% 3.75%

取引手数料

取引手数料とは、商品を販売する際に外部決済サービスを利用して商品代金を受け取る場合に発生する手数料です。
Shopifyのアカウントを使って決済を行える「Shopify ペイメント」を利用すれば、すべてのプランで取引手数料がかかりません。Shopify ペイメントでは、各種クレジットカードや「Shop Pay」「Apple pay」「Google pay」を利用して手軽に決済を行えます。

Shopify ペイメント以外の外部サービスを利用する場合には、購買価格に対して以下の取引手数料が発生します。なお、これは決済手数料とは別に追加で発生する費用です。

Shopify ペイメント以外の外部サービスを利用する場合の取引手数料
  • ベーシック:2%
  • スタンダード:1%
  • プレミアム:0.5%
  • スターター:5%
  • Shopify Plus:0.15%

Shopify ペイメントには、ほかにも、設定から販売までワンクリックで行える、管理画面内で支払いと注文が同期されるためリアルタイムでの支払い確認が可能、といったメリットがあります。

振込手数料

振込手数料とは、Shopify上で発生した売上金を自社の銀行口座に振り込む際にかかる手数料のことです。Shopifyでは、Shopify ペイメントを利用している場合、振込手数料がかかりません。振込手数料が無料のため、基本的にはShopify側で決定している入金サイクルで自動的に売上金が入金されます。

売上振込申請の手間がかからない、売上金から余計な手数料が差し引かれないため、お得に利用できます。

Shopifyの各種手数料は課税されるのか

Shopifyの利用で発生する各種手数料に税金がかかるのか気になっている人も多いでしょう。Shopifyは海外事業者であるため、非課税対象となり税金がかかりません。
各種手数料が非課税となるだけではなく、月額利用料も日本でShopifyを利用する場合には非課税となります。
ただし、国と地域によっては課税されるケースもあるため注意しましょう。

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Shopifyで発生する費用や手数料を抑えるコツ

Shopifyで発生する費用や手数料を抑えたい場合には、コツを意識しましょう。

年間契約で利用する

Shopifyの利用料金は、年間契約をすることで月契約より25%のディスカウントを受けられます。お試しでShopifyを利用してみたい場合は、まず月額制で契約し長く続けられると思ったら年間契約に移行してもよいでしょう。

追加したい機能はオプション契約する

上位プランにある機能を追加したい場合、グレードアップを検討する人も多いでしょう。しかし、上位プランにあるオプションを下位プランにつけてもらえる場合もあります。そのため、「上位プランにあるこの機能だけを追加したい」という場合には、問合せてみることをおすすめします。

上位プランにグレードアップするとその分利用料金も高くなりますが、オプションで追加契約できれば、総合的な費用は抑えられるでしょう。

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プランの選び方と更新方法

Shopifyのプラン選びのポイント

Shopifyの3つの通常プラン
Shopifyには複数のプランがあります。プランによって月払い費用が変わるため、以下のポイントを意識して、規模に応じたプランを選ぶことが重要です。

取引額に応じたプランを選ぶ

Shopifyは、月払い費用が高くなるほど取引発生時の手数料が安くなります。取引額が高額な場合は、月払い費用が高いプランに加入したほうが支払総額を抑えられる可能性があります。

ECサイトを運営している事業者は、現在の取引額をベースに適したプランを選定してください。一方、これからスタートする場合は、基本となる「ベーシック」や、SNS特化の「スターター」から始めるのがおすすめです。その後、規模が大きくなったときはプラン変更も可能です。

利用したいアカウント数に応じて選ぶ

Shopifyで利用できるアカウント数は、プランに応じて変わります。スタッフを雇わずに個人でショップを運営するのであればスターターやベーシックで問題ありませんが、複数のスタッフと共同で運営したい場合、必要なアカウント数を確保できるプランを選ばなくてはなりません。

なお、スタッフアカウントは、アカウントごとに権限を設定できます。どこまでの操作を可能にするかを個別に決められるため、スタッフの業務範囲に応じて使い分けてください。
また、開設できるストア数は通常1つです。BtoBや海外向けに複数のストアを開設したい場合は10ストアまで開設可能なShopify Plusを選びましょう。

利用したいPOS機能で選ぶ

「注文および商品管理」「顧客情報の管理」といった、Shopifyの基本的なPOS機能は、すべてのShopifyプランで利用できます。
ただし、以下のサービスを利用したい場合は、89ドル/月の「Shopify POS Pro」に加入するか、Shopify Plusに加入することが必要です。

Shopify POS ProまたはShopify Plusで利用できるPOS機能
  • ストアスタッフ数無制限
  • レジスター数無制限
  • よりスマートな在庫管理
  • スタッフの役割と権限の設定
  • オムニチャネル型販売機能
  • 実店舗の分析データの活用

充実したPOS機能を求める場合は、Shopify Plus以外のプランに加入してShopify POS Proの料金を追加で支払うか、Shopify Plusに加入するかを検討して、メリットが大きいほうを選びましょう。

Shopifyのプラン変更方法

Shopifyのプラン変更について
Shopifyのプランは、途中で変更できます。プラン変更の具体的な手順を、5つのステップでご紹介します。

1. ストアにログインする

まずは、プランの管理権限を持つスタッフアカウント、またはオーナーとしてストアにログインします。

2. 「設定」ボタンをクリックする

画面左下の「設定」ボタンをクリックしてください。
設定画面

3. 「プラン」をクリックする

設定メニューの中の「プラン」をクリックすると、現在のプランが表示されます。
現在のプラン画面

4. 「プランを選択」をクリック

「プランを選択」をクリックすると、利用可能なプランが表示されるため、希望のプランを選択しましょう。

プラン選択画面

5. 請求サイクルを選択する

Shopifyでは、30日ごとに請求が行われます。プランの変更のみで請求サイクルを変更しない場合は、そのまま30日ごとに請求が行われ、請求額のみ変更されます。プランの変更に伴って請求サイクルを変更する場合は、元のプラン分の請求書が即時発行され、その後新しい請求サイクルに変更されます。
請求サイクルを選択してプラン開始をクリックすれば、新しいプランがスタートします。
請求サイクル確認画面

プラン変更を検討すべきタイミング

プラン変更を検討すべきタイミング
Shopifyの取引額が高額になったときは、プランの変更を検討しましょう。そのほうがトータルコストを抑えられる可能性が高いためです。

年契約の場合、Shopifyのベーシックプランはひと月あたり25ドルで、スタンダードプランは69ドルです。一方、顧客が日本のクレジットカードを使ってShopify ペイメント決済した場合の手数料は、ベーシックが3.4%、スタンダードが3.3%となります。

仮に、月の決済額が1,000万円だった場合、ベーシックの決済手数料は34万円、スタンダードなら33万円です。一方、ひと月あたりの利用料金の差は44ドル(1ドル=135円の場合、約6,000円)ですから、スタンダードに変更したほうが手数料を抑えられます。

また、スタッフアカウントが足りなくなってしまった場合もプラン変更のタイミングです。
Shopifyでの取引規模が大きくなり、現在のプランでは不足が生じている場合は、プランの変更を検討することをおすすめします。

Shopifyの入金サイクル

ECサイトを運営するうえで、資金繰りは非常に重要なポイントです。安定して資金を回すためには、入金サイクルが重要になるでしょう。Shopifyの入金サイクルは、顧客の支払いが完了した日の翌週の金曜日となっています。つまり、最短で5営業日後(日曜に購入した場合)、最長で11日後(月曜に購入した場合)に入金されます。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

Shopifyで売れるECサイトを構築するならプロに依頼する

Shopifyで売れるECサイトを構築するには、プロに依頼するのもおすすめです。業者に依頼する場合費用はかかってしまいますが、効率的にECサイトの構築や運営ができるため、ECサイトの知識があまりなくても安心です。費用相場はサイトの規模によって異なりますが、小規模サイトなら30~100万円程度になります。

ShopifyでECサイトを構築するのなら、「BiNDec」がおすすめです。構築から運営までトータルサポートでき、売上向上や集客アップを実現できるなど、多くのメリットがあります。

Shopifyのプランと手数料を把握して、コストを最適化しよう

Shopifyのプランと手数料を把握して、コストを最適化しよう
Shopifyの利用には、プランごとの利用料金だけでなく、決済手数料などさまざまな費用が発生します。あらかじめ、プランの種類とかかる費用を把握しておきましょう。費用を抑えるためには、自社のECサイトに合ったプランを選ぶ、年間契約をするといった選択が効果的です。

もし、自社に適したプラン選びや魅力的なECサイトの構築に悩む場合は、プロのサポートを活用することをおすすめします。
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