Shopifyは個人利用から大規模ECまで対応できるECプラットフォームです。幅広いニーズに応えることができる反面、法人利用ではどのプランが最適なチョイスなのか、悩んでいる方も多いかもしれません。
ここでは、Shopifyのプランの料金、提供機能内容、手数料、プラン選びのコツについて詳しく解説します。Shopify導入を検討している場合は、プラン変更の方法やタイミングなども重要なので、実際にかかる費用感の参考にしてください。
【プラン別】Shopifyの月額利用料金
まず、Shopifyの料金はプラン別に異なり、月額料金制になっています。
プラン名 | 月額 | 年払いの月額*1 | 可能商品登録数 | アカウント数 |
---|---|---|---|---|
Basic | 4,850円(約32USD) | 3,650円(約24USD) |
無制限 |
1 |
Shopify | 13,500円(約90USD) | 10,100円(約67USD) | 5 | |
Advanced | 58,500円(約390USD) | 44,000円(約293USD) | 15 |
プラン名 | 年額(1年契約) | 年額(3年契約) | 可能商品登録数 | アカウント数 |
---|---|---|---|---|
Shopify Plus | 2,500USD (約375,000円)〜*2 |
2,300USD (約345,000円)〜*2 |
無制限 | 無制限 |
※()内は、1ドル=150円換算の参考値
*1=年払いの場合は料金が25%割引される。請求は年1回でまとめ払いとなる
*2=月の売上が80万ドルを超える場合は、売上×0.25%の従量課金になる
各プランで利用できる機能の違い
Shopifyは、もっとも手軽なBasicプランから順にShopifyプラン、Advancedプラン、Plusプランと上のプランになるほど機能が増え、対応処理性能も上がっていきます。以下にそれぞれのプランの概要をご紹介します。
Basicプランで利用できる機能
Shopify は、通常プラン中でもっとも低価格なBasicプランでも「商品登録数を無制限」「ホスティングサーバーの帯域制限なし」「高度なマーケティング機能」が提供されます。主要なECサイトの機能については上位プランとも遜色のない内容が提供されており、最新のワンページ・チェックアウト(購入決済)や、最新テーマデザインも利用できます。
特記すべき上位プランとの違いは、管理画面にログインできるアカウント数が1つに限られる点です。ECのチームができ、複数人で運用管理をするようになってきたら、ベーシックプランは卒業するイメージです。
主なEC機能
- EC構築機能(全機能利用可能)
- チェックアウト(購入決済)機能
- 商品登録数の制限なし
- 1アカウントでのログイン
- コラボレーションアカウント(制限付きアクセス権)の付与
- テンプレートとテーマの提供
- SNSなどでの宣伝・販売チャネル
- 10箇所までの在庫ロケーション利用
- ストア分析機能
- ライブチャットによる24時間体制のサポート提供
ホスティング機能
- 帯域幅を無制限で利用できる高速なEC運用を提供
- カスタムドメインの利用可(ドメイン利用料は別途)
- 無料のSSL証明書
- 「スタンダード」レベルの同時決済キャパシティ(フラッシュセールなどでキャパシティを超えた場合は「待合室キュー」に待機させます)
実店舗販売の機能
- Shopify POS Lite(ポップアップストアなどでのPOS機能利用)
- 上位のShopify POS Proを利用する場合は月額13,000円
各種のマーケティング機能
- 連絡先登録数が無制限
- 顧客セグメンテーションの利用
- Shopifyメール(毎月10,000通無料)
- Shopify Forme
- Shopify Inbox(チャットボックス)
- MA機能
- カゴ落ち防止対策
- クーポン発行
- ギフトカード発行
カスタマイズ機能
- 外部アプリと連携(互換性のあるアプリ)
- Eコマースのオートメーション(Shopify Flowによるワークフローの自動化)
- カスタムアプリのアクセスは制限付きアクセス(PIIの提供なし)
- APIレートの制限はスタンダードレベル
- 1つまでのヘッドレスコマースフロントの利用
グローバル販売(越境EC)機能
- 言語翻訳機能
- マーケットによる通貨の変換(Shopifyペイメントを使った場合)
- 3つまでのローカライズしたマーケットでの販売
- マーケット別の価格の個別設定
- ローカルドメインの割当てと適切なマーケットへの自動リダイレクト
Shopifyプラン
Shopifyプランは、ベーシックよりも1つ上位のプランになります。ベーシックの機能に加え、さらに以下の機能やオプションが提供されます。
主なEC機能
- 5アカウントまでのログイン
カスタマイズ機能
- カスタムアプリのフルデータアクセス
そのほかに、決済手数料がベーシックよりも安くなります(後述)。
Advancedプラン
AdvancedプランはShopifyプランに加えて、以下の機能やオプションが提供されます。
主なEC機能
- 15アカウントまでのログイン
- 機能拡張されたライブチャットによる24時間サポート
ホスティング機能
- 下位プランの「スタンダード」の10倍のキャパシティを提供
カスタマイズ機能
- APIレート制限を一部のAPIで、下位プランの最大2倍に強化
Shopify Plusプラン
Shopifyのプランにおいて最上級の、エンタープライズ向けに用意されたShopify Plusプランは、Advancedプランに加えて、以下の機能やオプションが提供されます。
主なEC機能
- 無制限のアカウント数を利用可能
- 200か所までの在庫のロケーション利用
- 電話またはライブチャットによる24時間サポート
ホスティング機能
- 下位プランの「スタンダード」の40倍のキャパシティを提供
実店舗販売機能
- Shopify POS Proが20箇所のロケーション分利用可能、Shopifyペイメントを使用する場合では200か所で利用可能
カスタマイズ機能
- APIレート制限を一部のAPIで、下位プランの最大10倍に強化
Shopify Plus専用の機能
- チェックアウト(購入決済)画面や購入後画面の多様な機能拡張(一部はベーシックからでも利用可能)
- B2B販売向けの卸売のDTCを一元管理
- 9つまでのECサイトの運営
- フラッシュセールへのボット攻撃対策
- 専用APIのアクセスとエンドポイントを提供
- テスト環境の提供
- 自動プロモーション、商品リリース、更新スケジュールなどを設定するLaunchpad機能
- カスタムアプリのデプロイ
- 組織の設定と管理
- Shopify Plus専用のアプリ提供
決済手数料ももっとも有利なパーセンテージになっています。
Shopifyで発生する費用
ShopifyでECサイトを運営するには、上記で紹介したプラン利用料金に加え、チェックアウト(オンライン購入決済)の際に決済手数料あるいは取引手数料がかかります。
Shopifyの決済手数料(Shopifyペイメントのオンライン決済時)
決済手数料とは、顧客がクレジットカードなどで購入代金を支払うオンラインチェックアウト機能を利用する際の手数料です。購入が発生する度に、購入代金に対して以下の割合でかかってきます。
決済手数料の率は、プランによって異なり、上位プランになるほど低くなる仕組みです。ここでは、Shopify ペイメント利用時の決済手数料を表で紹介します。
プラン名 | 国内発行のVisa、Mastercardカード | JCBカード | 海外発行のVisa、Amex、Mastercard、 Diners Club、Discover |
---|---|---|---|
Basicプラン | 3.55% | 3.9% | |
Shopifyプラン | 3.4% | 3.85% | |
Advancedプラン | 3.25% | 3.8% | |
Shopify Plusプラン | 2.9% | 3.7% |
Shopifyペイメントとは、Shopifyから提供されている公式の決済システムです。日本のECカートでは決済代行会社との契約をすることが多いですが、その代行会社がプラットフォームに付属しているようなイメージです。
また、Shopify ペイメントだけでなく、Google PayとApple Pay、Shop Payを利用する場合も決済手数料は同じです。
Shopify ペイメントについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。
Shopifyで外部決済サービスを使う場合の取引手数料
PayPayやPayPalなど、それ以外の決済方法をサポートしたい場合もあるでしょう。その場合は、外部の決済サービスで契約することでShopifyに実装できます。これらの外部決済サービスを利用する場合は、サービスの月額手数料などに加え、Shopifyでの手数料が課されます。Shopifyではこれを「外部決済サービスを使う場合の取引手数料」として以下のように定めています。
プラン名 | 国内発行のVisa、Mastercardカード |
---|---|
Basicプラン | 2% |
Shopifyプラン | 1% |
Advancedプラン | 0.6% |
Shopify Plusプラン | 0.2% |
人気の外部決済サービスの決済手数料
なお、外部決済サービスには、多様なサービスと決済方式があり、料金体系も様々です。以下に、よく導入されている決済サービスを利用した際のコストを紹介します。
サービス名 | 対応決済手段 | 決済手数料 | 振込手数料 |
---|---|---|---|
PayPal | Visa、Mastercard、Amex、JCB、銀聯カードなど | 3.6%+40円(*3) | 0円(5万円未満は250円) |
KOMOJU | クレジットカード、PayPay、LINE Pay、メルペイ、コンビニ決済、au PAY、d払い、楽天ペイ、ペイディ、Alipay、WeChat Payなど | 3.25% | 220円 |
SBペイメントサービス | クレジットカード、Webコンビニ決済、PayPay(オンライン)、LINEPay、キャリア決済、楽天ペイ | 3.10%〜3.45%など | 0円 |
*3=国内の標準レート、取引量により変動
なお、Shopifyペイメントを利用する場合は、決済手数料以外のコストや、振込手数料は無料です。
Shopifyで発生する費用や手数料を抑えるコツ
Shopifyを使うためにかかる毎月のコストを抑えたい場合は、月額ではなく年払いにするのがよいでしょう。
月契約では翌月解約することが可能ですが、月額料金が割高となります。プラットフォームは始終乗り換えるようなものではないので、利用することが決定したら、年払いに契約変更することで25%程度の節約が可能です。
Shopifyを利用する際は、この他にも月額サブスクリプション形式のアプリを導入した場合にその料金がかかります。とはいえ、そのコストは数ドル〜数百ドルなど千差万別です。
Shopifyのプランの選び方
Shopifyのプランは、小規模なビジネス適しているものから、成長中や大規模なビジネスに至るまで様々です。各プランの機能を比較検討する際は、将来的な拡大計画も踏まえて、以下の3つのポイントも考慮しながら選ぶことをおすすめします。
取引額に応じたプランを選ぶ
上位プランは月額料金が上がる一方で決済手数料が低くなります。売上が少ないうちは、上位プランの方がコストがかかってしまいますが、売上が成長してくると、月額料金が高くても決済手数料の方が低く抑えられるため、上位プランのほうがお得になっていきます。
また、上位プランはいくつかの機能や利用アカウント数などが追加されるため、総合的に見てもお得になります。月額料金と現状の売上額に対してかかってくる手数料の合計を求めると、自社にはどのプランが適当かが判断できます。
例えば、月商が5,000万円の場合はAdvancedプランがもっとも安くなります。月商1億円の場合は、Shopify Plusのほうが有利になります。
逆に、購入数が多くても、購入単価が1,000円の場合は売上額はそこまで大きくないため、スタンダードプランが一番コストが低くなります。
売上額、販売数、成長規模によってコストメリットの分岐点を確認して、最適なプランを選択することで、費用を節約することにつながります。
利用したいアカウント数に応じたプランを選ぶ
個人商店やスタートアップでECも始めてみたいレベルであれば、ベーシック版でも十分かと思いますが、EC専業で事業拡大していきたい場合や複数のECスタッフがいる場合は、Shopifyプラン以上がおすすめです。
EC業務を担当するスタッフが適宜ログインして、商品登録やページ作成、またキャンペーン作成やサイト分析などが行えるように、必要なアカウント数からプランを選ぶことも大切です。
サポートや機能の充実性で選ぶ
Shopifyではカスタマーサポートの内容がプランごとに異なります。Basic〜Advancedプランでは、24時間365日のカスタマーサポートがメール、ライブチャット、電話で提供されています。
Shopify Plusプランでは、専任のアカウントマネージャーが割り当てられ、1to1での対応やカスタマイズの支援を受けることができます。また、最新機能はShopify Plusプランから提供開始されることも多いため、技術的なトレンドに常に対応することが可能です。
Shopifyのプラン変更方法と変更するべきタイミング
Shopifyはプランを変更してもECサイトはそのまま保持できます。そのため、最初は低価格なプランでスタートし、ECが成長してきたらプランをアップグレードしていくという使い方ができます。これならば、売上が少ない段階で運用コストがかさんでしまうことを避けられます。
Shopify のプランを変更する方法
Shopifyのプランを変更するときは、Shopifyに管理者ログインして、「設定」の「プラン」から変更を行います。
1. ストアにログインする
まずは、プランの管理権限を持つスタッフアカウント、またはオーナーとしてストアにログインします。
2. 「設定」ボタンをクリックする
画面左下の「設定」ボタンをクリックしてください。
3. 「プラン」をクリックする
設定メニューの中の「プラン」をクリックすると、現在のプランが表示されます。
4. 「プランを選択」をクリックしプランを選ぶ
上の図の現在のプラン名の右側の「プランを選択」をクリックすると、利用可能なプランが表示されるため、希望のプランを選択しましょう。
このあとに、支払い方法の選択画面が出るので、クレジットカード情報などを確認したうえ、月払いか年払いかを選択してプランの契約を行います。
プランを変更すると同時に請求が発生し、変更した月は日割り計算となります。年払いの途中でアップグレードした場合は、支払い済みの金額が考慮されるので、無駄になることはありません。
一方で、ダウングレードする場合は、年払いの場合はその契約が終わってからダウンロードが適用されます。例えば、4月に年払い契約をして、5月にダウングレードを申込む場合も、適用されるのは翌年の4月からとなります。
また、無料体験期間中にもプランをアップグレードすることは可能です。無料体験期間中はダウングレードも可能です。年払いがスタートしてしまうとダウングレードができないので、無料体験期間がある場合はその間にプランのレベルを決定するのがおすすめです。
変更するべきタイミング
プラン選びの際に書いたように、一定のところまで月商が上がってくると上位プランのほうが有利になりますので、タイミングを見てアップグレードを検討しましょう。また、必要なスタッフアカウント数が増えたときも切り替えのタイミングです。
Shopifyはアップグレードについては必要なタイミングで余分な支払いなしにアップグレードしていけるため、状況に合わせてフレキシブルなタイミングでアップグレードするのがおすすめです。
特に、Shopify Plusは最低1年以上の契約が必要です。契約期間中にダウングレードや返金はできませんので、あらかじめ長中期の運用目標や予算が定まっている状況でアップグレードしましょう。
Shopifyの入金サイクル
ECサイトを運営するうえで、資金繰りは非常に重要なポイントです。
shopifyの決済で入金された売上金は一定のサイクルで入金されます。ECではプラットフォームからの入金までに時間がかかると、資金繰りが厳しくなるので要チェックです。
Shopifyの入金サイクルは、顧客の支払いが完了した日の翌週の金曜日となっています。つまり、最短で5営業日後(日曜に購入した場合)、最長で11日後(月曜に購入した場合)に入金されます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
Shopifyのプランや料金についてよくあるQ&A
最後に、プラン選びの際によくある疑問と回答をまとめます。プランに迷った際にはチェックしてみてください。
Q. ShopifyでECを始める際には初期費用は?
Shopifyは初期費用や登録手数料はかかりません。全てプランにおいて3日間無料のトライアル期間で利用開始でき、トライアル期間が終了するとプランごとの月額費用が発生します。
Shopify Plusプランを導入検討している際も、まずは基本プランのトライアル期間中に操作性や機能をチェックしておきましょう。
Q. 最も安いプランは?
初めてShopifyに登録するユーザー向けだけに「スタータープラン」が提供されています。このプランは月額750円で、オンライン決済手数料は5%になっています。
ただし、1ページレイアウトの「Spotlight」というテーマのみで、コレクションやブログなどは利用できません。既存のプランや他のプランを選択中の場合にはダウングレードできないので、SNSと連携して極小規模で商品を販売してみたい、という時のために用意されたプランと言えます。
Q. Shopifyの月額料金の支払いはクレジットカードのみですか?
Shopifyの支払いは、クレジットカード払いのほかPayPalでの支払いができます。請求書払いには対応していません。
Q. 契約期間のしばり(最低契約期間)はありますか?
Shopify Plusを除き、月額契約にした場合は1か月単位での契約解除が可能です。年払いにした場合と、Shopify Plusで選んだ1年または3年契約の中途で解約をしても返金はされません。
Q. 無料で試すことはできますか?
3日間の無料トライアル期間や、1か月150円ですべてのプランが試せるサービスがありますが、プロモーション内容は随時変更されるため、最新の状況を公式ページで確認する必要があります。
Q. デザインテンプレートは無料ですか?
ShopifyのECのデザインのテンプレートは、無料テンプレートと有料テンプレートがあります。シンプルな無料テンプレートをカスタマイズすることもできますし、機能豊富な有料テンプレートをa href=”https://themes.shopify.com/” target=”_blank” rel=”noopener”>Shopify テーマストアで購入することもできます。デザインのカスタマイズは、Shopifyパートナーに制作を依頼することができます。
Q. Shopify POS LiteとShopify POS Proの違いは?
Shopify POSは、対面販売を行うための機能を提供します。注文の処理、決済の受付、レシートの発行などをスマホやタブレットで行うことができ、ECサイトと自動的に同期できるためOMO戦略にも最適です。
Shopify POS Proは、スタッフの権限と管理や、店舗受け取り・自宅配送・地域配送・複数拠点での返品など様々なオプションがあります。詳しくはShopifyヘルプの表も参考になります。複数店舗で利用する場合はShopify POS Proがおすすめです。
ただし、現在国内では決済端末としての利用は限定的です。実店舗でShopify POSによる決済フローが難しい場合は、スマレジやSquareなどの外部POSも検討しましょう。
Shopifyのプランと手数料を把握して、コストを最適化しよう
ShopifyでECを運用するには、プランごとの利用料金だけでなく、決済手数料やアプリの月額費用などさまざまなコストが発生します。あらかじめ、かかる費用を把握して、自社にあったプランを選択し年間契約を行うのがもっとも適切なコスト抑制につながります。
もし、自社に適したプラン選びや魅力的なECサイトの構築コストに悩む場合は、プロのサポートを活用することをおすすめします。
Shopify公認パートナーの中でも最上位ランクのShopify Plus パートナーのBiNDecは、Shopifyを利用したECサイト構築から運用までをトータルサポートする「BiNDec」で、的確な運用戦略のご提案しています。豊富な実績とハイレベルな技術力・知識量を背景に最適なサポートを提供いたしますので、ぜひ導入をご検討ください。