Shopifyの入金サイクルは?支払いスケジュールや決済方法別の時期を解説

Shopifyの主な決済方法であるShopifyペイメントでは、入金サイクルを「毎週」または「毎月」から選択できます。「毎週」を選択すれば最短5日での入金が可能になるため、数あるEC構築システムの中でも、Shopifyは非常に入金サイクルが早いサービスだといえるでしょう。一方で、経理の関係上、入金は月1回だけにしたいという要望にも対応が可能です。

本記事では、の詳しい入金サイクルとともに、Shopifyで利用できるそのほかの決済方法の入金サイクルや、Shopify以外のASPカートシステムの入金サイクルとの比較について解説します。

Shopifyペイメントは2つの入金サイクルから選べる

Shopifyでストアをすでに運営されている方はご存知だとは思いますが、Shopifyのメイン決済サービスはShopifyペイメントです。他にも外部の決済サービスを利用することも可能ですが、今回はこのShopifyペイメントを利用したケースの入金サイクルを紹介していきます。

まず、公式のShopifyヘルプセンターでは日本の支払い期間(入金サイクル)について、Shopifyヘルプセンターでは、ビジネスの拠点が日本にある場合、金曜日にのみ支払いが行われ、支払いの受け取りは毎週あるいは毎月のいずれかから選択できると記載されています。
実際の管理画面でも以下のように支払いスケジュールの選択が可能です。
管理画面から支払いスケジュールの選択ができる
では、Shopifyペイメントで選択可能な2つの入金サイクルそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

Shopifyペイメントの詳細はこちらの記事をご覧ください。

入金サイクルを「毎週」に設定した場合の支払いスケジュール

Shopifyで入金サイクルを「毎週」に設定した場合、支払いが行われるのは注文日から5営業日目以降の金曜日です。
Shopify管理画面のShopifyペイメントの支払いスケジュールでは月曜日〜金曜日から選択可能となっていますが、日本のShopifyでは毎週の入金サイクルを選んだ場合、では金曜日のみ支払いが行われます。そのため勘違いしないようあらかじめ金曜日を選択しておきましょう。

日本における毎週の入金サイクルについて、公式のShopifyヘルプセンターでは、支払い期間は5営業日(*1)と金曜日までの残り営業日数を加えた営業日数とされており、お客様が水曜日にストアで注文した場合、その注文の代金は8営業日後の翌週の金曜日に銀行口座に送金されると記載されています。
なお、Shopifyヘルプセンターの解説によれば、お客様が日曜日にストアで注文した場合、その注文の代金はその週の金曜日、つまり5営業日後に銀行口座に送金されるとのことです。
*1=Shopifyでは土曜日も営業日としてカウント

文章だと少し複雑なように感じられますが、Shopifyヘルプセンターで書かれている支払い期間は要するに下の図のようなサイクルとなります。
最短5日、最長11日後に入金される
5営業日の期間には日曜日は含まないため、それによって送金される週が前後します。なおShopifyペイメントは毎週日曜日締めの売上を翌週金曜に送金するため、最短の入金日は日曜注文の5日後入金、最長の入金日は月曜注文の11日後です。

→ShopifyのEC事業者必見!売上を最大化するための使いこなし術を全網羅

入金サイクルを「毎月」に設定した場合の支払いスケジュール

入金サイクルを「毎月」に設定した場合、毎月入金日として指定した日に注文日から5営業日を経ている注文の売上が支払われるという支払いスケジュールとなります。管理画面の毎月の支払いスケジュールでは1日〜31日までの日付から入金日を選べるようになっています。

毎月の支払い期間のケースでも5営業日を経ていることが入金の条件となっていますが、毎月の場合、入金日が土日祝であるケースでは翌営業日、支払いスケジュールに指定した日が存在しないケース(*2)では、月末日が入金日です。
指定した日が存在しない月は月末日に入金される
*2=例えば、31日に指定した場合の30日までの月

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Shopifyペイメントの支払いスケジュールの注意点

Shopifyペイメントの支払いスケジュールの注意点としては以下のようなことが挙げられます。

  • 営業日は月曜〜土曜日で日祝は含まない
  • 毎月の場合は支払日が土日祝、月の日数によって前後する
  • 時間軸はUTC(協定世界時)が基準となる

上の2項目に関してはこれまでの解説の中で説明してきましたが、時間軸はUTC(協定世界時)が基準となるという点についても注意しなければなりません。
Shopifyは越境ECなので売上金の送金はShopifyグローバルが基準にしているUTC(協定世界時)に合わせて行われます。UTCと日本との時差は9時間であるため、反映される注文は厳密には次のようになります。
日本時間とUTC時間は9時間の時差があるので、入金が反映される対象は午前9時が区切りとなる

毎週、毎月どちらのケースでも入金が行われるのは開始が入金対象日の朝の9時1分から、入金対象日の翌日の朝の9時までの注文分が翌金曜日に入金されます。そのため実際に回収できる売上が少し前後することがありますが、これは送金対象とする売上がUTCを基準としているからと覚えておきましょう。

→ShopifyのEC事業者必見!売上を最大化するための使いこなし術を全網羅

Shopifyで利用できるそのほかの決済手段の入金サイクル

Shopifyは入金サイクルの速さのパフォーマンスもさることながら、利用可能な決済手段も豊富です。
Shopifyペイメント自体でもクレジットカード決済(VISA™、Mastercard™、American Express™、JCB™など)やApple Pay(*3)、Google Pay™などの決済方法が利用可能ですが、外部決済サービスと連携することで、携帯キャリア決済やコンビニ決済、PayPay™やLINE Pay™などにも対応できます。
*3=Apple Payは、Apple Inc.の商標です。
ターゲットごとにおすすめの決済サービスの選び方は下記の記事をご参照ください。


Shopifyで利用できるShopifyペイメント以外の主な決済手段の入金サイクルを確認していきましょう。
→国内シェア率トップの決済サービスを網羅したセキュアなオンライン決済「SBペイメント」とは?

Amazon Pay

Amazon Pay™の入金サイクルは、Amazonセラーセントラルアカウント(Amazonの出品者用のアカウント)の作成後の初回は16日後に決済が行われますが、2回目以降は原則として14日周期になります。もっとも、2回目以降の入金サイクルの日数は任意の期間に変更可能です。変更を希望する場合は、セラーセントラルのサポート窓口に連絡してください。なお、14日よりも短くしたい場合は、アカウント情報にクレジットカードの登録を求められる可能性があります。また、銀行口座情報の追加や変更を行った場合、決済が3日間停止される点にも注意しましょう。
Amazon Payでは、入金処理の手続きが開始されてから実際に入金されるまでには、2~5営業日程度の時間がかかるため、この点にも注意が必要です。
ShopifyでのAmazon Payの導入方法について詳しくは、下記の記事をご参照ください。


既存のAmazonアカウントで決済できる「Amazon Pay」

KOMOJU

KOMOJU™とは、簡単にコンビニ決済を利用できるサービスで、売上の入金サイクルは最短5営業日とShopifyペイメントと同等になっています。
KOMOJUの入金サイクルは、毎月(前月分の売上を翌月末日に入金)と毎週(前週分の売上を翌週金曜日に入金)の2種類です。
毎月から毎週に入金サイクルを変えても、追加の手数料がかかることはありません。スピーディーに売上を受け取れるようになるため、活用しましょう。
KOMOJU|コンビニ決済をはじめ、様々な決済方法に対応したサービス

KOMOJUの決済サービスの詳細はこちらの記事をご覧ください。

PayPal

PayPal™は、クレジットカードや銀行口座での支払いに対応した決済サービスで、顧客が決済を行った後、代金が即座に事業者アカウントに入金されます。これは、クレジットカード決済と銀行口座支払い、どちらでも変わりません。
事業者アカウントから銀行口座への出金手続きは任意のタイミングで行え、着金までは最短3日です。ただし、利用している金融機関によって引き出しまでにかかる期間は異なります。なお、アカウントへの即時入金は、アカウントに制限がかかっていない場合に限られるので、注意が必要です。
越境ECにおすすめの決済サービス「PayPal」

三井住友カード

Shopifyペイメントを使わずにクレジットカード決済を導入した場合の例として、三井住友カードの入金サイクルを紹介します。
Shopifyでは、Shopifyペイメントでクレジットカード決済を利用することができますが、Shopifyペイメントを使わずに決済代行会社やカード会社と契約してクレジットカード決済を導入することも可能です。三井住友カードでは、店舗決済とインターネット決済で入金サイクルが異なります。インターネット決済の場合の入金サイクルは、支払回数に応じて下記のようなパターンに分かれます。

支払回数
入金サイクル
1回払い
15日締め翌月15日払い
リボ払い
分割払い(2回払いを除く)
ボーナス一括払い(*4)
6月末締め8月15日払い
ボーナス一括払い(*5)
11月末締め1月15日払い

*4=12/16~6/15に決済されたもの、*5=7/16~11/15に決済されたもの

いずれの場合も1ヵ月以上の期間が必要となることから、1週間で入金されるShopifyペイメントや、2週間で入金されるAmazon Payに比べ、入金サイクルは長くなるといえるでしょう。特に中小規模のEC事業者の場合、同じクレジットカード払いでも入金サイクルが短いShopifyペイメントなどを活用するのがおすすめです。

一方、大規模事業者などが月1回の入金サイクルにしたい場合も、Shopifyペイメントでは毎月という入金サイクルが選択できます。なお、Amazon Payでも入金サイクルの変更は可能ですが、「◯日周期」というサイクルでしか設定できないため、「月末締め」のような設定はできません。

ほかのECサイト構築サービスとの比較

Shopifyのほかにも、ECサイトを作れるサービスは複数あります。BASE、STORES、makeshop、カラーミーショップ、futureshop、ショップサーブの入金サイクルと、Shopifyの入金サイクルを比較してみましょう。

サービス名
入金サイクル
Shopify
・毎週の場合、注文から5営業日以降の金曜払い
・毎月の場合、1日~31日までの任意の日付を入金日として設定し、
その日より5営業日以上前の注文分を支払い
BASE
・事業者による振込申請から10営業日後
STORES
・月末締め翌月末払い(入金額1万円以上の場合のみ)
makeshop
・月末締め翌月末払い
カラーミーショップ
・コンビニ決済・代引き決済・ネット銀行決済の場合、月末締め翌月20日払い
・そのほかの決済の場合、月末締め翌々月20日払い
futureshop
・15日締め当月末払い、月末締め翌月15日払いの2回
ショップサーブ
・月末締め翌月27日払い
・15日締め翌月5日払い、月末締め翌月20日払いの2回

※手数料の負担が必要な早期入金サービスなどのオプションは記載していません

それぞれ締め日や支払いのルールは異なるものの、Shopifyは競合サービスに比べ、入金サイクルが短いサービスだといえるでしょう。
そもそも1ヵ月ごと払いしか選択できない事業者は、Shopifyの毎週払いよりも入金サイクルが長くなります。それ以外のサービスについても、事業者の申請から10日後や半月に1度など、最短5日のShopifyに比べて入金サイクルは長く設定されています。
入金サイクルが短ければ、それだけ手元にキャッシュを用意しやすくなるため、サービス選びの際には入金サイクルも意識してください。

入金サイクル以外の各種ECサイト構築サービスの特徴について詳しくは、下記の記事をご参照ください。

Shopify PlusパートナーによるEC構築サービスBiNDec

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POINT

  • Shopifyペイメントの入金サイクルは毎週と毎月から選べる
  • Shopifyペイメントの入金サイクルは、毎週を選べば最短5日で支払われる
  • Shopifyは、ほかのECサイト構築サービスと比べても早期入金が可能なサービス

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