ベトナムのダナンにて、アジア圏でトップクラスのShopifyパートナーが参加したイベント「Da Nang Shopify Mastermind 2023」が開催されました。世界中のECサイトで利用されているShopify Appのディベロッパーやエージェンシー達とWEBLIFE代表の山岡が考える、これからのアプリ開発と展開についてご紹介します。
アジア各国でのShopifyの広がりや日本に期待することについての記事前編はこちらからご覧いただけます。
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Shopifyの進化に合わせたアプリをリリース
Shopifyでは機能の新規追加や改修が頻繁に行われており、外部のアプリも最新の仕様に沿ってアップデートや開発をしていく必要があります。
ベトナムのアプリディベロッパー達はその対応力が素早く、さっそく新しいチェックアウト機能に合わせたアプリをリリースしました。
Shopifyの新しいチェックアウトカスタマイズ
Shopifyでは、チェックアウト画面をカスタマイズする際、従来ではcheckout.liquidでコードを編集する必要がありました。このcheckout.liquidは今後廃止され、Checkout Extensibilityに変更されます。
Checkout Extensibilityは、コアなチェックアウト機能に結びつけられた静的な拡張ポイントであるStatic extension pointsと、任意のチェックアウトステップにおいて、拡張機能を配置するなどの動的な拡張ポイントであるDynamic extension pointsの2つに分けられます。
また、バックエンドロジックをカスタマイズできるShopify Functionsによって、今までScript Editorにて実現していた、ビジネスロジック(割引処理など)の計算に対応できるようになっています
いち早く編集アプリを開発するベトナムのディベロッパー
ビルダーアプリで有名なPageFlyなど、ベトナムのディベロッパー達はCheckout Extensibilityを編集するアプリ「CheckMate Checkout Upsells」を早くもリリースしています。Checkout Extensibilityは昨年秋に発表され、2023年の年初めごろに実装され始めたばかりです。
こうしたニーズの汲み取りや開発のスピード感は、海外市場を主軸とするベトナムのディベロッパーの特徴です。
機能としては主にアップセルに特化したもので、日本のECで要望の多い日時指定や代引き処理の対応などはサポートされていないようです。
WEBLIFEが開発するBiNDec Appでは、そういった海外では対応できないニーズに着目し、日本の商習慣に合わせたアプリ設計に注力していく予定です。そして日本での成功事例をベースに海外へ逆発信という方法も検討の余地があると考えています。
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日本でも海外でも選ばれるアプリとは
現在、Shopifyには8000種以上のShopify Appがラインナップされており、サブスクリプションやQR決済などのECサイトの機能性を高めるものから、リプレースの際のデータ移行に利用するもの、Shopify Plusプラン限定のものなど様々です。
先述のPageFlyや本イベントの主催であるBoost Commerceは数多くの世界中のマーチャントに利用されています。幾多あるアプリの中から、マーチャントに選んでもらうためのアイディアがディスカッションされ、山岡からは日本のマーチャントが海外製のアプリを利用する際に、人気の出るアプリと人気が広がりにくいアプリとその理由、また、サポートに対する問題点を挙げました。
日本市場への進出はサポートの充実が不可欠
海外でも日本でも、Shopifyの構築パートナーが導入するアプリをプランニングするケースが一般的です。日本のマーチャントに利用してもらうために、まずは日本語に対応しているかどうかという課題もありますが、サポートの応対スピードも大きな要因となっています。
欧米とは半日近く時差がある地域も多く、疑問やトラブルについてサポートに問い合わせても迅速な対応は難しいため、アプリの導入や運用の障壁になっています。アジア国内であれば時差は少ないため、サポートのスピードに関してはある程度融通が効きます。
日本市場への進出を強く望んでいるアプリディベロッパーは多く、自然な日本語対応さえできれば日本のマーチャントの利用も拡大していくでしょう。
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各国のカスタマイズ事情、日本とグローバルのギャップを埋めるには
アジアのShopifyパートナーにも、他の諸外国と同じように日本におけるEC構築にかける期間が長いことに驚かれます。構築が長期化する要因として、リリース時からデザインや機能のクオリティの高いものを求められるという点があります。
アジアの商業圏の中で中国、ベトナム、インドはモール型ECが強いため、自社ECが広く浸透しているのは台湾、シンガポール、マレーシアといった国々です。
それらを含めた海外の自社ECサイトの構築は、フロントのデザイン、各種機能についてこだわり過ぎず、最低限の機能でリリースした後に徐々に改修しつつ、様々なアプリ試してトライ&エラーを繰り返すことで売上を上げるというスタンスです。一方日本では検証を慎重に行い、一度導入したアプリは長く利用し続ける傾向があります。
WEBLIFEは、こうした日本とグローバルとの構築期間のギャップも日本市場に海外パートナーが参入しにくくなっている背景と捉えており、300社以上の構築実績ををベースとした独自の構築フローのもと、デザインや機能のクオリティを保った短期間構築をご提案しています。
Shopify PlusパートナーによるEC構築サービスBiNDec
WEBLIFEでは、Shopifyを利用したECサイト構築から運用までサポートする「BiNDec」を提供しています。
日本の商習慣に合わせたBiNDecのアプリを開発し、ハイレベルな技術力・知識量を認められたShopify Plusパートナーとして、中小規模から大規模のストアに向けた最適な運用戦略の提案も可能です。
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