ShopifyのCRMアプリ&サービスおすすめ7選|マーケティング施策を自動化!「やりたいこと」別で探す導入ガイド

ShopifyのCRMアプリ&サービスおすすめ7選|マーケティング施策を自動化!「やりたいこと」別で探す導入ガイド

ECサイトで売上を伸ばすためには、リピーターの獲得や顧客満足度の向上を目指したCRM(顧客管理)が重要な要素のひとつです。Shopifyには、様々なCRM機能をもつアプリや連携可能なサービスがあります。とはいえ、数あるCRMの中から何を選べばいいのか迷ってしまうという人も多いでしょう。そんなときは、BiNDecのようなShopifyパートナーに相談することで、的確な選定と導入のサポートが受けられます。
この記事では、「やりたいこと」から逆引きして、Shopifyで構築したECサイトにおすすめのCRMアプリやサービスを紹介します。顧客対応の自動化から、マーケティング施策の最適化まで、ECサイト運営を一歩先へ導くヒントが満載です。

ShopifyでCRMアプリ&サービスを活用しよう!

Shopifyには標準で顧客管理機能がありますが、様々な顧客接点や販売チャネルでの顧客情報の一元管理や購入履歴に基づくパーソナライズ、メール配信の自動化など高度な管理が必要な場合、CRMアプリやサービスの導入を検討しましょう。

Shopify標準のCRMでできること

Shopifyの顧客管理機能

Shopifyには、顧客情報の管理、タグ付け、メール配信など、基本的なCRM機能があらかじめ用意されています。ただし、より高度な顧客分析やマーケティング施策を行うには、標準機能だけでは物足りない場合もあります。そこで活用したいのが、CRMアプリやサービスの導入です。

Shopifyの顧客管理機能について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ShopifyでCRMを使うメリットは?

ShopifyでCRMアプリやサービスを使うメリットは、顧客管理機能を強化できる点です。たとえば、LTV(顧客生涯価値)の可視化や、行動データに基づいたセグメント配信、誕生日メール、リピート購入の促進などの自動化が可能になります。
また、LINEやチャットとの連携、ポイントや会員ランク制度の導入など、よりパーソナライズされたコミュニケーションで顧客ロイヤルティを高められるのも大きなメリットです。

導入するCRMアプリやサービスによっても異なるため一概には言えませんが、下記はShopify標準の顧客管理機能とCRMアプリやサービスでできることの違いの一例です。

機能カテゴリ Shopify標準機能 アプリ/サービスが必要な機能
顧客情報の基本管理
購入履歴管理
顧客セグメント ◎(高度な条件も可能)
メール配信 ○(Shopify Email) ◎(自動化・多機能)
顧客分析
ステップメール・自動配信
サポート・チャット連携

ShopifyへのCRM導入で検討するべき機能

一言でCRMアプリやサービスと言っても、できることは本当に様々です。そこで、選定・導入の際は、自社のECサイトに必要な機能は何か、具体的にどのようなことができるのかを、まずは整理しておくと良いでしょう。たとえば、CRMアプリやサービスに求められる機能としては、次のようなものがあります。

ただし、自社に必要な機能を明確にするには、ツールの特徴だけでなく、自社の課題や運用体制も踏まえた検討が欠かせません。迷ったときは、ShopifyとCRMの両方に精通した「BiNDec」のようなパートナーに相談すれば、最適な機能選定や導入のサポートが受けられます。

顧客データ管理

氏名、住所、電話番号、メールアドレス、誕生日などのデータを記録し、タグや属性などで分類するなどして一括で管理します。あらゆるCRM施策のベースになるので、どう管理するかという戦略はもちろん、変化にも対応できるよう、拡張性や機能などもチェックしましょう。
たとえば、セグメントに応じて訴求したい商品を設定したり、購買履歴や行動データなどと紐づけたりすることで、パーソナライズされた施策(メール配信、広告表示など)を実施でき、リピート率や客単価の向上が期待できます。
施策の結果や、メール、チャット、電話などのコミュニケーションの記録とも紐づければ、長期的な顧客対応にも役立ちます。

管理できる主なデータ

  • 氏名、住所、メールアドレス、電話番号などの基本情報
  • 購入履歴、閲覧履歴、問い合わせ履歴などの行動データ
  • 誕生日、性別、興味関心、キャンペーン反応などの属性情報
  • 顧客とのやり取り(メール、チャット、電話など)のコミュニケーション履歴

セグメンテーション・分析

CRMの「セグメンテーション・分析」機能は、顧客データをもとに共通の特徴や行動パターンでグループ分け(=セグメント化)し、それぞれに最適なアプローチを設計します。
たとえば、各セグメントに合わせたパーソナライズ施策を実施して反応率や満足度を高めたり、効果的なマーケティングや営業活動を通じて、LTV(顧客生涯価値)を最大化したり、時には顧客の離脱兆候を早期に察知し、関係性の維持・再構築につなげることも可能になるでしょう。

よく使われるセグメンテーションの軸と施策例

  • 地理的変数(地域・気候・文化など) 地域限定キャンペーンの設計
  • 人口動態変数(年齢・性別・職業・収入など)若年層向けの人気商品セットや割引の設計
  • 心理的変数(ライフスタイル・価値観・購買動機) 美容意識層向けの定期購入やレビュー強化
  • 行動変数(購買履歴・利用頻度・反応傾向)リピーター向けの特典設計

手法としても、購入タイミング・頻度・金額で顧客を分類する「RFM分析」や、顧客が生涯で生み出す利益を予測する「LTV分析」、統計的に似た顧客群を抽出する「クラスター分析」など、様々な方法があります。
初期設定が必要かどうか、どのくらい簡単か、ダッシュボードなどで共有できるかなど、使いやすさを確認しましょう。

マーケティングオートメーション(MA)

顧客データを活用してマーケティング施策を実施する際に、膨大なデータを分析・セグメントし、最適なコンテンツや施策をマッチングさせるには膨大な手間がかかります。さらにPDCAを回しながら最適化していくことが必須となれば、人の手で行うのはまず不可能と言えるでしょう。
こうしたマーケティングを自動化・最適化するのが、マーケティングオートメーション(MA)という機能です。具体的には次のような施策を対象とします。

  • メール配信の自動化:
    顧客の行動や属性に応じて、ステップメールやキャンペーンメールを自動送信します。
    顧客育成・再購入促進を目的とし、効果を検証しながら最適化を図ります。
  • リードスコアリング:
    顧客の行動(閲覧、クリック、購入など)に点数をつけて関心度を可視化し、ダッシュボードなどにわかりやすく表示します。
    そうすることで優先度の高い顧客を抽出したり、逆に解約しそうな顧客を見つけたりすることができます。
    また、それに基づいてメールなどの施策へ紐づけ、対応を自動化する機能が備わっている場合もあります。
  • シナリオ設計:
    「〇〇をしたら△△を送る」というように条件分岐型の施策を設計・設定します。
    これまで人の手で行なわれることが多かったシナリオ設計も自動化することができます。
    これによってきめ細やかにパーソナライズされた体験を提供できます。
  • キャンペーン管理:
    複数チャネル(メール、SNS、広告など)を統合してキャンペーン施策を展開し、その効果を一元管理します。
    複数のチャネルを活かした一貫性のあるマーケティングを実施することができます。
  • 顧客行動分析:
    Web閲覧履歴やメール開封率、購入履歴などを分析し、施策の改善・最適化を図ります。

Shopifyで構築したECサイトから取得できる購買履歴などと連携し、購入後のフォローやクロスセルなどを自動化・最適化できることです。データの受け渡しなども不要で、リアルタイムでの顧客満足度向上および長期にわたるLTV向上に貢献します。

MA機能を活用してマーケティング施策を自動化・最適化することで、設定などの作業が削減され、戦略設計に集中できるようになります。
また、24時間365日対応し、顧客の行動に合わせて最適なタイミングで施策を実施でき、一人ひとりに合った情報提供で満足度とロイヤルティを向上させます。
リード育成や再購入促進などでコンバージョン率がアップし、売上向上が望めるというわけです。

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パーソナライズ・レコメンド

パーソナライズやレコメンドは、顧客満足度を高め、売上アップにつながる重要な施策です。たとえば次のような機能が該当します。

  • 関連商品レコメンド:
    「この商品を買った人はこんな商品も買っています」など、購買履歴に基づく提案ができます。
    いわゆるクロスセル・アップセルの促進が可能です。
  • 顧客属性ベースの提案:
    年齢・性別・地域・購買傾向などに応じた商品表示を行います。
  • 行動履歴ベースのレコメンド:
    閲覧履歴・検索履歴・滞在時間などから興味を推定し、商品表示などを行います。
  • メール・LINEでのレコメンド配信:
    顧客ごとに最適なタイミング・内容で商品を紹介し、開封率・クリック率の向上につなげます。

どんなに自動化・最適化を実施したとしても、ここの機能が弱いとなかなか施策をヒットさせることができません。かつては仮説立てや設計を人の手で行っていましたが、現在はAIや機械学習を活用して高度なレコメンドが可能になってきました。

たとえば、「リアルタイム解析」を行ってECサイト訪問中の行動に応じて即座に商品を提案したり、Web・メール・スマホアプリなど複数チャネルで一貫したレコメンドを実施したり、さらに異なるレコメンドパターンでA/Bテストを行って最適な提案を自動選定したりということも可能です。
また最近では、類似顧客の購買傾向をもとに、未購入商品の提案を行うなど「未来予測的な」レコメンド機能を持つものも登場しています。

CRMとは異なりますが、Shopifyでは、年間8億7500万人以上の購買データを各ECサイトの成長を加速させるための「機能」として提供しています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

効果測定・レポート

CRMアプリ・サービスにおける「効果測定・レポート機能」は、マーケティングや営業活動の成果を可視化・分析・改善するためにとても重要です。効果測定は結果として確認するだけでなく、売上や顧客行動をデータで把握し、次の施策に活かすために欠かせません。
様々な関係者がいる場合は特にレポートとしての見やすさ、わかりやすさも重要ポイントです。

たとえば、効果測定・レポートの主な種類として、次のようなものがあります。

  • 売上・注文レポート:
    商品別・期間別・チャネル別の売上推移や注文数を集計し、売れ筋商品の把握、季節変動を分析する。
  • メール・キャンペーン効果測定:
    開封率、クリック率、コンバージョン率、登録数などを測定し、メール施策の改善やA/Bテストの評価などに活用。
  • 顧客セグメント別レポート:
    年齢・地域・購買頻度などの属性別に行動や売上を分析し、ターゲット別の施策を設計する。
  • リピート率・LTV分析:
    顧客の再購入率、平均購入単価、顧客生涯価値(LTV)を分析し、ロイヤルティ施策の評価と改善につなげる。
  • 流入経路・CV率レポート:
    SNS、広告、検索などの流入元ごとの成約率を把握し、集客チャネルの費用対効果分析を行う。
  • サポート対応レポート:
    問い合わせ件数、対応時間、満足度スコアなどを取得し、カスタマーサポートの品質改善につなげる。

さらに、効果測定・レポートを活用するための機能も充実してきました。関係者への共有・報告には、次のような機能が役立ちます。

  • リアルタイム集計:
    最新のデータを即座に取得し、Webやメールなどで閲覧を促す。
  • グラフ・ダッシュボード表示:
    Web上のダッシュボードなどで視覚的に表示する。
  • 自動レポート作成・送信:
    月次・週次で自動生成して配信まで。共有が簡単にできる。
  • PDF・CSV出力対応:
    会議資料や社内報告に活用したり、必要に応じて詳細な分析を行う。
  • KPIトラッキング:
    目標達成度や進捗を定量的に管理し、アラートなどで知らせる。

ECプラットフォームとの連携・運用

ShopifyがCRMアプリや外部サービスと連携しやすい最大の理由は、それらがShopifyとの接続を前提に設計されている点にあります。
多くのCRMアプリはShopifyアプリとして提供されており、外部サービスもAPI連携が用意されているため、導入のハードルが低く、スムーズにEC運営に組み込むことができます。こうした連携のしやすさが、Shopifyを使った顧客管理やマーケティングの推進力となっています。

具体的には次のようなことが可能です。

  • 顧客情報の一元管理:
    購買履歴・問い合わせ履歴・属性情報などを統合し、顧客対応の質とスピードを向上させる。
  • マーケティングオートメーション:
    メール・LINE・SNS配信機能と連携させることで、誕生日クーポンやカート離脱フォローなどの施策を自動化・最適化。
  • セグメント管理:
    顧客を属性や行動で分類し、リピーター向け施策や新規獲得キャンペーンなどを実施。
  • 効果測定・レポート:
    開封率、CV率、LTV、ROIなどを可視化し、施策の改善とPDCAサイクルの高速化を実現。
  • カスタマーサポート連携:
    問い合わせ履歴などと注文情報を統合し、スムーズな対応と満足度向上につなげる。
  • リアルタイム同期:
    注文・在庫・顧客データなどを自動連携し、手動入力が不要になり、情報の整合性を確保する。

「やりたいこと」で選ぼう!Shopifyで使える、おすすめCRM

これまで紹介したCRMアプリやサービスの機能は、いわば「食材」のようなもの。それらを使って、どのような施策を実施していくか、「やりたいこと」ができるのかが、CRMアプリ・サービス選びでは重要です。
たとえば、「リピーターを増やしたい」「LINEで顧客とつながりたい」「カート放棄を減らしたい」など、目的によって必要な機能や選定基準は変わってきます。CRMといっても、それぞれ得意分野が異なるため、機能一覧だけで比較するよりも、自社のECサイト運営で「実現したいこと=やりたいこと」から逆算して選ぶのが賢い方法です。

たとえ「全方位やりたい」という方でも、一気に全てを始めるよりも、優先順位をつけて少しずつはじめたほうがベター。効果を検証しながら少しずつ施策を広げて使う機能を増やしたり、複数のツールを使い分ける方法もあります。それができるのもShopifyというプラットフォームだからと言えるでしょう。

マーケティングオートメーションを実現したい方

マーケティングの施策だけでなく、効果検証まで自動化できれば、作業効率はもちろん最適化も進み、スピーディに効果を高めることができます。機能やチャネルによって簡単に設定できるもの、細やかにチューニングできるものなどがあるので、将来を見据えつつリソースと相談しながら、「やりたい」レベルに合わせて選ぶとよいでしょう。

1.Dotdigital|多彩な施策で「マルチチャネル」でのMAを実施したい

dotdigital

Dotdigitalは、世界4,500社以上に導入されているグローバルなCRMサービスです。Shopifyとの親和性が非常に高く、注文データ・カート情報・メタフィールドまで双方向で連携し、顧客データ管理からマルチチャネル配信、パーソナライズ、効果測定・自動化まで一元的に運用できます。さらに購買履歴やカート放棄・Webトラッキングなどをもとに、細かい条件でセグメントでき、AIによるセグメント提案やLTV予測も可能です。
また登録後のフォローアップ、カート放棄通知、誕生日クーポンなど、条件分岐型のシナリオ配信をドラッグ&ドロップで簡単に設計できます。テンプレートも豊富で、ABテストや分岐設定も直感的に操作できるため、施策の最適化がしやすいのも大きな特徴です。

対応チャネルは、メール、SMS、LINE、ポップアップ、広告など多岐にわたり、顧客の反応に応じて最適な方法でアプローチする「マルチチャネルMA」が叶います。特にメール配信では独自IPを保有しているため、キャリアメールにも届きやすいという強みがあります。
効果測定やレポートも充実しており、開封率・クリック率・CV率などをリアルタイムで可視化できるほか、シナリオ単位でのレポートや社内共有用の出力も簡単です。日本語サポートも提供されており、チャット・メール・定例ミーティングなどによる運用支援が受けられます。

dotdigital

ただし、LINE連携が外部アプリ(例:Lipify)を介した連携が必要になること、分析機能は豊富ながらカスタマイズが難しく、独自のKPI設計や複雑な分析には限界があるなど、チューニングが必要な部分があります。また、「無料プランがないのでトライアル導入がしにくい」、「機能が多すぎてなかなか使いこなせない」、「セグメント設計やシナリオ構築など初期設定に時間がかかる」などの声もあり、マーケティングやCRMの知識がないと、機能を十分に活かしきれない可能性が懸念されます。そこで力を借りたいのがShopifyパートナーと呼ばれるのShopify公式の導入支援事業者の存在です。
BiNDecを展開しているウェブライフ 代表取締役 山岡義正(左)と、Dotdigital CEOのミラン・パテル氏(右)
なかでも「BiNDec」は、国内でも数社しか認定されていない最上位ランクの「Shopify Platinumパートナー」に選ばれているだけでなく、Dotdigitalの導入支援も行っており、2025年「アウトスタンディングパフォーマー賞」を受賞しています。EC事業の成長に合わせて、最適なマーケティングツールの選定・導入をサポートしています。
BiNDecについて、詳しくはこちらの資料をご覧ください。

2.Klaviyo|ECに特化してMAをスマートに実現したい

Klaviyo

Klaviyo(クラビヨ)もまた、Shopifyと非常に高い親和性を持つEC特化型のマーケティングオートメーションツールです。商品・注文・顧客データをリアルタイムで自動同期し、カート放棄、購入履歴、閲覧履歴などをトリガーにしたパーソナライズ配信が可能です。
ステップメール、誕生日クーポン、レビュー依頼などを条件分岐型で自動配信できるほか、A/Bテスト、件名最適化、配信タイミング調整など、施策の精度を上げるためのチューニング策も豊富に用意されています。
これらについても、ドラッグ&ドロップでメール作成やシナリオ設計ができ、豊富なテンプレートと柔軟なカスタマイズ性でデザイン性も高いため、ブランドイメージを高めたい場合にもおすすめです。効果測定についても、開封率・クリック率・CV率などをリアルタイムで可視化でき、顧客ごとのLTV(ライフタイムバリュー)やセグメント別の成果も分析できます。

弱みとしてはUIが英語中心で、日本語でのマニュアルやサポートが限定的なところです。

3.HubSpot CRM|無料でCRMをはじめて、MAなどにも挑戦したい

hubspot

BtoB向けツールの印象が強いHubSpotですが、Shopifyと連携も可能です。注文情報・カート内容・顧客プロフィール・購買履歴などをリアルタイムで同期し、コンタクト・商品データの更新も双方向で同期されます。初回購入者へのフォロー、カゴ落ち通知、リピート促進などをワークフローで自動配信できるほか、誕生日クーポンやおすすめ商品の提案など、パーソナライズされたメールやLINE配信ができます。

分析・レポート機能も充実しており、Shopifyの売上データをもとに、eコマースダッシュボードやカスタムレポートを作成したり、顧客の行動履歴や反応を分析して施策の改善に活用することもできます。
ユニークなのはHubSpotのチャットボットをECサイトに設置して、商品案内や問い合わせ対応を自動化できるところでしょう。Shopifyの商品ページと連携して、目的ページへの誘導も可能です。

hubspot

なお、「CRM機能は無料」と謳っていますが、マーケティングオートメーションや広告連携、ABテストなどは有料プランとなり、拡張性が高いものの本格的な運用には費用がかかります。

スマホアプリで顧客接点を充実&CRMを実現したい方

スマホがコミュニケーションのメインになる中で、そこに注力してCRMに取り組むことも賢明な選択といえるでしょう。ユニファイドコマースが定着していく中で、実店舗との連携も重要な鍵となります。スマホアプリを活用したCRMを実現できるサービスを2つ紹介します。

4.STORES ブランドアプリ|顧客IDを一元管理してロイヤリティプログラムも導入

stores
STORES 株式会社が提供する「STORES ブランドアプリ」は、ブランド独自のスマホアプリを構築できるサービスで、実店舗やECサイトの顧客情報を取得して活用できるCRM機能も備えています。実店舗のPOSレジ(スマレジ、東芝TEC、パワクラなど)とShopifyの会員情報を1つの顧客IDで連携し、購入履歴や行動履歴などのデータを統合して管理できます。

スマホアプリ内の会員カードでは、購入金額や来店回数に応じてポイントやスタンプを付与したり、会員ランクを設定したりすることで、顧客のエンゲージメントを高めます。
また、マーケティングオートメーション(MA)機能も備えており、顧客の属性情報、購入履歴、最終来店からの経過日数、保有ポイント数などに基づいた詳細なセグメント設定を行い、自動プッシュ通知による情報配信が可能です。Shopify Flowと連携すれば、条件に応じた自動アクション(通知・クーポン発行など)にも対応できます。
さらに、効果測定・分析機能として、開封率・来店率・クーポン利用率などをリアルタイムで可視化できるほか、店舗別・期間別の来店数や、新規・リピーター比率などの分析も可能です。

「顧客を“ファン”に育てるEC戦略」をテーマにSTORESとともに開催したイベントレポートも公開中。ぜひ併せてご覧ください。

5.Yappli|スピーディーなスマホアプリ開発を実現

yappli

Yappli(ヤプリ)は、ブランドのスマホアプリを構築・運用できるプラットフォームで、「アプリを起点に顧客との関係性を深める」ことに特化したツールです。Shopifyとの連携にも対応しており、Shopifyの顧客IDとYappliの会員IDを連携・統合することで、属性や購買履歴、行動データを共有し、会員登録、認証、ランク管理などを管理しながら、ECとアプリを横断した顧客体験の設計が可能です。POSやCDPと併用すれば、オムニチャネルCRMとしても活用できます。

yappli

MA機能としては、行動・属性・購買履歴に応じた自由なセグメント設計ができ、セグメント別のプッシュ通知やクーポン配信を自動化できます。シナリオ型の施策(例:誕生日クーポン、来店後フォロー)なども設定可能です。
Shopifyの商品ページや特集ページをYappliで構築したスマホアプリ内に表示し、直接商品購入へ誘導できます。なおポイント制度やスタンプカード、会員ランクをアプリ内で運用し、顧客の行動に応じてポイント付与、ランク昇格、特典配信などができます。期間限定ポイントや電子マネー発行にも対応しています。

Yappliの小野氏とBiNDecの山岡が対談。スマホアプリを軸にしたこれからの顧客育成について紹介した記事も公開中です。ぜひ併せてご覧ください。

コミュニケーションと掛け合わせてCRMを実施したい

LINEやチャットなどの普及により、顧客との双方向コミュニケーションがスムーズに叶うようになりました。顧客との関係づくりにおいても利用しない手はありません。とはいえ、担当者が張り付いて顧客対応するのもなかなか難しいもの。そこで、双方向コミュニケーションを効率的に行いつつ、CRM導入が叶うサービスを利用するのがおすすめです。

6.チャネルトーク|対話を通じて顧客との関係性を深めたい

チャネルトークは、Web接客チャットがメインでCRM機能も持つ「顧客コミュニケーションプラットフォーム」です。顧客との対話を起点に、情報の蓄積・分析・施策配信までを自動化できるのが特徴です。Shopifyの注文・顧客データと連携し、購入履歴に応じたチャット対応や施策配信が可能になります。

チャネルトーク

またECサイトのチャット対応・LINE・Instagram DMなどを一つの画面で管理し、顧客の過去の会話履歴・購買履歴・属性情報を把握したうえで、パーソナライズ対応が叶います。よくある質問や定型対応はAIチャットボットで自動化でき、より手厚い接客は有人対応にするなど切り替えも可能です。

LTVの向上をテーマにチャネルトークとともに開催したイベントのレポートも公開中。ぜひ併せてご覧ください。

7.CRM PLUS on LINE|LINE公式を活用して顧客接点を強化したい

CRM_LINE

CRM PLUS on LINEは、LINEとShopifyを連携させることで、顧客との関係性を深めるCRMツールです。単なるLINE配信ツールではなく、顧客データの活用やセグメント配信、自動化施策を一気通貫で実施できます。ID連携でLINEユーザーとShopifyの顧客情報を統合し、パーソナライズされたメッセージ配信や行動ベースの施策が可能になります。またShopify Flow連携により、ワークフローを自動化することも可能です。

LINE IDを活用することで1to1のコミュニケーションが叶い、即時性と視認性が高いLINEを利用するため、高い反応を獲得できます。

CRM_LINE

ShopifyでCRMに失敗したくないなら、BiNDecにお任せ!

ECサイトの売上アップに欠かせないCRMによる顧客関係の強化は、Shopifyと連携できるアプリ・サービスを活用すれば効率的かつ効果的に実現できます。しかし、全体的な施策の戦略・設計を誤ると、目的や効果も見失いがち。細やかな設定もなかなか面倒なものです。

Shopify PlatinumパートナーであるBiNDecなら、実現したい施策にあわせたCRMの選定および実装、チューニングなどまでトータルに伴走できます。「効率よく、成果につながるCRMを実現したい」とお考えなら、ぜひBiNDecにご相談ください。
記事でご紹介した各種CRMツールの導入経験も多く、貴社の事業に合わせてCRMの戦略・設計から運営まできめ細やかにサポートいたします。

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