Shopifyのデフォルト機能の配送プロファイルでは異なるプロファイルの商品が同時にカートに入れられた場合、送料はそれぞれの送料を加算した金額となってしまいます。
これを解決するには送料計算の条件を利用します。プロファイルごとの送料計算の条件を上手に利用することで異なるプロファイルの商品がカートに入れられたときに適用させる送料のルール設定をすることが可能です。
なお、Shopifyの基本的な配送料設定方法についてはこちらの記事をご覧ください。
送料計算の条件を利用して配送プロファイルの異なる商品の送料にルールを設定する
Shopifyのデフォルト機能の配送プロファイルでは、重量ベースと注文金額ベースでの送料計算の条件を設定することが可能です。これらを駆使することで、異なるプロファイルの商品がカートに入れられたときに適用する送料のルール設定を行うことができます。
送料計算の条件を設定画面は、Shopifyの管理画面の「設定」の「配送と配達」の「配送プロファイル」より開くことができます。
Shopiyのストアで重量や注文金額に基づいて異なる送料を設定する方法はこちらの記事をご覧ください。
異なる配送プロファイルの商品が一緒に注文されたときの送料の設定方法
複数の配送プロフィルの商品が同時にカートに入れられたとき、送料はそれぞれの送料を加算した金額となるとのことでした。では、送料計算の条件ではどうでしょうか?
ここでは以下の3つの配送プロファイルを例にして送料計算の条件を設定して説明していきます。
ケース1.商品一点ごとに送料を加算する
表を見て気づいた方もいるかもしれませんが大型商品のプロファイルで商品一点につき1,000円ずつの送料が加算される配送計算の条件が適用されています。
Shopifyの配送プロファイルでは、同じ配送プロファイルにある商品が同時に注文されたときの送料は一個口のみの計算となってしまうはずです。そのため、商品一点ごとに送料を加算したい大型商品などのプロファイルは一つひとつ分けて作成しているストアオーナーも多いでしょう。しかし、以下の方法を使えば同じプロファイルにある商品で商品一点ごとに送料を加算することが可能となります。
まず、あらかじめ大型商品のプロファイルにある商品の重さを5kgで統一しておきます。次に重量ベースの送料計算の条件を以下のように段階的に設定することで同じプロファイル内の商品一点ごとに送料を加算することが可能となります。
つまり、重量ベースに限っては必ずしも商品の実際の重量である必要はありません。重量ベースでは商品の重さを統一し、送料計算の条件を段階的に設定することで同じプロファイルの商品でも商品一点ごとに送料を加算する「個数ベース」とすることが可能なのです。
ケース2.大型商品にだけ送料を適用させる
次に通常商品と大型商品を同時に購入するケースです。以下の図をご覧ください。
金額ベースでは、商品の所属するプロファイルに関係なくカートの合計金額での計算になります。そのため、通常商品の合計金額が送料無料に達していなくてもカート内がその注文金額の条件を満たしていた場合は通常商品の送料は無料となります。しかし、大型商品は商品一点につき1,000円の送料が発生するため送料は1,000円となります。
ケース3.送料無料の条件が異なるプロファイル
続いては、送料と送料計算の条件が異なる通常商品と特殊商品が同時に購入された場合のケースです。注文金額ベースのプロファイルが一緒に注文されたとき、送料無料の異なるケースでは以下のような2つのパターンが存在します。
こちらでは通常商品のみのでは送料無料の条件を満たしていませんが、合計の注文金額では送料無料の3,000円の条件を満たしているため通常商品の送料は無料となっています。しかし、特殊商品の5,000円送料無料の条件は満たしていないため送料600円が発生します。
こちらでは通常商品も特殊商品も個別では送料無料の条件を満たしていませんが、全体の注文金額では通常商品、特殊商品共に条件を満たしているケースです。これらのケースでわかるように金額ベースの送料計算の条件は全体の注文金額で算出されます。
つまり、Shopifyのデフォルトでは配送プロファイルごとに独立した金額ベースでの送料の条件を設定することはできないということです。
これはたとえば生鮮食品など温度帯の違う商品を取り扱うストアで同梱できないけど送料無料の条件がある場合、それらを独立して適用することはできないので注意しましょう。
より詳細な送料の設定はアプリで対応可能
Shopifyではプロファイルごとの送料計算の条件はプロファイルを横断して算出してしまうため、プロファイルごとに発生させる送料の設定をすることはできません。
本記事で説明したプロファイル内の商品の合計金額が送料無料の条件を満たしていない場合でも注文の合計金額で送料を算出してしまうことや、たとえば同時購入で少しだけ送料を割引するような細かい送料の設定は未実装です。
もし、ストアに設定したい送料が配送プロファイルで対応できない場合はアプリを利用することでより詳細な送料の設定も可能です。適用させたい送料がデフォルトの配送プロファイルで対応できないという場合は、カスタム送料アプリの導入も検討してみましょう。
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