Shopifyレビューアプリ4選。口コミ活用でCVR・SEO効果を最大化

Shopifyレビューアプリ4選。口コミ活用でCVR・SEO効果を最大化

ECサイトを運営するうえで、商品レビュー(口コミ)を掲載するかどうかは重要なポイントです。実際に購入した顧客のリアルな声を掲載することで、売上やSEO効果の向上、ブランドへの信頼感アップにつながります。
ShopifyでECサイトを構築している場合には、Shopifyアプリを活用することで、手軽にレビュー機能を追加できます。本記事では、レビューを導入するメリットや具体的な効果、さらにおすすめのShopifyアプリについて詳しく解説します。

なお、顧客が自発的にブランドや商品の情報を発信をしてくれる「UGC」を生み出すためのポイントも下記で解説しているので、併せてご覧ください。

Shopifyの商品ページにレビュー機能を入れるべき理由

レビュー機能をECサイトに追加すると、販売促進や、SEO効果など多くのメリットがあります。レビュー掲載をするべきかどうかまだ悩んでいる段階の方へ、まずはレビュー機能がもたらすメリットを解説していきます。

メリット① 顧客が商品の購入検討をしやすくなる

レビューを掲載する最大のメリットは、購入を検討している方が、自分に合った商品かどうか判断しやすくなることです。実際の使用感や評価が分かることで、不安を解消し、納得して購入しやすくなります。

みなさんも、衣料品などをECサイトで購入する際にサイズで迷った経験があるのではないでしょうか。ブランドごとにサイズ感やフィット感は異なるため、MサイズがいいのかLサイズがいいのかなど購入時の悩みになりやすいです。その際、自分と似た背格好、年齢の人のレビューで着心地やフィット感などが記載されていると決断がしやすくなります。
ECサイトにおけるレビューは、「なんとなくいいと思うけれど、不安がある」商品に対して、リアル店舗で直接試したり店員に説明を受ける代わりの役割を果たしてくれるのです。

メリット② 商品やECサイトの信頼性を向上させる

レビューがあるということは、まず購入された実績があるということです。またレビューの内容に具体性があれば、その商品を気に入っている人が実在することを示すことができるので、「このお店で買った方が安心かもしれない」と思ってもらえる可能性が高まります。

また、レビューの中には、商品だけでなく、注文から配送までのリードタイムや交換時の対応などお店についての評価を書き込んでいる場合もあります。その際に前向きな評価があれば「このECサイトに頼んでもすぐ届くのかな?」「対応は大丈夫かな?」という不安に応えることができます。

メリット③ オリジナルコンテンツが増えSEOを優位にさせる

SEOのイメージ画像

自社製品をD2CのECサイトで販売している場合は、インターネット上で同じ商品を売るECサイトが競合となることはありませんが、仕入れ商品を扱っていたり、またD2Cでも卸し先のサイトとバッティングする場合があります。
Googleなどの検索エンジンでは、オリジナルのコンテンツが評価される傾向があります。また、ドメインの力が強いサイトが上位に表示されます。そのため、他社も扱っている商品で自社が後発であり、さらにドメインの力も弱い場合、SEO上の競争では不利な状態です。

この際にできる対策として、自社のECサイトならではのオリジナルコンテンツを増やしてサイトの価値を上げていくという手法があります。その中で、撮り下ろしの写真や動画などのコンテンツ以外に考えられるのがレビューの追加です。レビューの内容は非常にオリジナリティが高くなるケースがあるので、よいコンテンツとして評価される場合があります。

レビューには顧客自身の体験や感想が表れるため、自然と見込客が検索時に考えそうな関連キーワードが文章内に埋め込まれていきます。その点でもSEO的に有利になると考えられるでしょう。
例えば、ECサイトでは「ふんわりあたたかいセーター」という商品概要文やキャッチコピーを書いていたとしても、顧客が「アクリルですが肌触りがよく、静電気が起こりにくいセーターだったので助かります」といった感想を書くと、「アクリル セーター」「静電気 起こりにくい セーター」というキーワードにも訴求できる、ということです。

ECサイトにおけるSEO対策について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

メリット④ レビューを通じて顧客とのコミュニケーションが活性化できる

レビューはもちろん顧客に書いてもらう必要があるため、そのためのコミュニケーション計画を行う必要があります。商品配送時にお願いの文章を同梱したり、購入時のサンクスページにポイントの付与などのインセンティブを提案してお願いしたり、レビュー投稿促進企画と銘打って、集中的に行うこともできるでしょう。

ただし、レビュー依頼時にレーティングの点数や記述内容の指示をするとステマ規制に抵触し、罰則の対象となるだけではなく信用を失うリスクもあるので注意が必要です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

顧客のレビューに対してスタッフから返信を入れることで、御礼の意を示せることもあります。レビュー投稿を促すための施策はオンライン上で顧客とのコミュニケーションを活性化することにつながり、商品やECサイトへの顧客ロイヤルティを高めていくことにも貢献できるでしょう。

顧客ロイヤルティについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

レビュー機能導入におすすめのShopifyアプリ

Shopify公式サイト
Shopifyとは、業種・業態、事業規模を問わず柔軟にECサイトを構築・運用でき、国内外で多くの企業が利用しているECプラットフォームです。基本機能も充実していますが、13,000を超えるShopifyアプリによって、追加の機能を加えることも可能です。その中から、レビュー機能追加におすすめのShopifyアプリを紹介していきます。

なお、以前はShopify公式で「Product Reviews」というアプリが公開されていましたが、現在は停止になっています。

Yotpo Product Reviews & UGC

Yotpo(ヨットポ)は、世界で20万を超えるECサイトに導入されているShopifyアプリです。星によるレーティングと口コミレビューをECサイトに掲載できます。無料から始められ、月間の注文数や機能によって月額料金が設定されます。

商品ページ上での星評価によるレーティング付け、レビュー書き込み、質問の書き込みのほか、メールやフォームなどを使ってより積極的にUGCを収集する機能も用意されています。また、Shopify Flowやチェックアウト画面の拡張と連携できるほか、FacebookやInstagramといった外部SNSとの連携も利用できたり、Google広告でショップ検索で表示される際にレビューを表示させることもできます。

Poing Pong(ポインポン)

Poing Pong(ポインポン)の紹介画像

Poing Pong(ポインポン)は、ポイントの付与と星評価によるレーティング、レビューの掲載がまとめて行えるShopifyアプリです。マイページからレビューを登録するとポイントが付与されるしくみを提供しています。
国産アプリであるため、日本の商習慣となっているポイント付与の仕様がなじみやすいほか、マニュアル類も日本語なので安心です。

月額利用料は20ドルで、OnlineStore 2.0に対応するテーマに限り、インストールもノーコードで実装可能です。

Judge.me Product Reviews

Judge.me Product Reviews

日本のShopifyユーザーにも人気のあるアプリです。星評価によるレーティングと、レビューの投稿には、文章、写真や動画を添付したり、属性やスライダーバーでの満足度を追加することもできるほか、レビュー投稿者にはクーポンと連動して割引を提供したり、メールでUGCを積極的に収集する機能もあります。

マーケティング機能などを用いる場合は有料となりますが、レビューのリクエストと掲載機能であれば、数無制限で無料で利用できることは大きなメリットでしょう。

Loox ‑ Product Reviews App

Loox(ルックス)は、写真付きレビューを追加できるビジュアルに強いアプリです。星によるレーティング、レビューには文章、写真、ビデオが投稿でき、デザインのカスタマイズも多様。レビューを使った紹介コードの作成もできます。英語での使用にはなりますが、週7日24時間のサポートが用意されています。

7日間の無料体験があり、それ以降の月額料金は9.99ドル〜299.99ドルです。毎月の投稿レビュー数によって価格が変わるのでECサイト規模によって価格が変動するイメージです。

レビュー機能をShopifyアプリに導入する際のポイント

レビュー機能追加のためのShopifyアプリは上に紹介したものだけでなく多数存在します。前述の通りShopify公式アプリはクローズしてしまったので、どのような基準選ぶのがよいか悩ましいかもしれません。以下に選定のためのポイントを紹介します。

自社が求める機能が揃っているか

レビュー機能は、レビューが書けて掲載できるかという以外にも確認しておきたいポイントがあります。例えば、レイアウトの自由度はどうか、表示できる項目は何かなど、自社の商品にあったレビューを作成できるかを調査してみましょう。

また、アップセルへ向けて効果的な施策が実施できるかも重要なため、Shopifyの購入画面(チェックアウト画面)への組み込み、カスタマイズが対応しているかどうかもポイントとなります。
そして、外部ツールとの連携も重要です。SNSマーケティングに力を入れたい際は、Instagramのショッピング機能でもレビューを表示できるのかなど確認します。

Instagramのショッピング機能について、詳しくはこちらをご覧ください。

運用コストが自社に見合うか

レビュー機能を追加できるShopifyアプリは無料のものが少ないです。よい機能が入っていても維持費が高すぎると、長期的に利用していくには負担になります。しかし、必ずしも無料がベストとも言えません

例えば、アプリの乗り換えを行いたい状況の時に、有料のアプリの機能として他のアプリからレビューデータの取り込みが可能なものもあります。顧客のレビューは一度失ってしまえば再入力してもらえる可能性は低いため、既存のレビューを移行できる機能があるのかも確認し、慎重に導入を考えるようにしましょう。

アプリのサポート体制を確認する

アプリに不具合が出たり、使い方に困った際にサポート体制があるかどうかも確認しましょう。有料のアプリの多くはサポートが提供されますが、それもチャットやメールのテキストベースの対応なのか、電話が可能なのか、また使用言語は日本語か英語かなどを調べておくことも大切です。
サポート時間が外国の日中や平日に限られる場合には、日本国内の時間帯に動いていないケースもあるので注意しましょう。

レビュー機能を実装したShopifyのECサイト事例

Shopifyで成功しているECサイトでは、どのようにレビューを組み込んでいるでしょうか。実際のECサイトをご紹介します。

グリーンパン|購買者の属性ごとにレビューのソート表示が可能

レビュー機能は商品ページだけでなく、TOPページにも抽出して掲載
Shopify premierパートナーのBiNDecが支援をしている、ベルギー生まれのフッ素樹脂を使わないノンスティックフライパンなどを販売するグリーンパンでは、商品ページなどで顧客のレビューを掲載しています。
レビュー内容は「購入者様確認」「使用頻度」「家族構成」「年代」など比較検討する閲覧者に役立つ属性情報も細かく入力されているのも魅力です。

レビューのフィルタリング機能
閲覧者は、自分と似た属性に絞り込んでレビューを読むことができるので、購入検討の商品が自分に向いているかどうかなどを検討しやすくなり、安心して購入することができます。

一保堂茶舗|デザインにもこだわった越境ECのレビュー機能

一保堂茶舗の海外ECサイト
一保堂茶舗は、京都に本店を構える創業1717年の日本茶専門店です。国内向けのほかアメリカ・カナダ向けの越境ECサイトも構えています。
国内向けECサイトもレビュー機能を搭載していますが、アメリカ・カナダ向けサイトはレビューの投稿数や反応が非常に活発です。海外商品を購入するハードルは国内よりも高いため、購入の参考としてレビューが見られていると考えられます。

一保堂茶舗 レビューの内容画面
また、ECサイトのシックなデザインに揃えてレビューの星の表示も黒一色にするなど、デザインも考慮されています。
このように、ブランドイメージや販売する商品によって、レビューの掲載場所やレイアウト、デザインなどがカスタマイズできるかもレビュー機能の選定の大事なポイントと言えます。

一保堂茶舗の取り組みについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

レビュー機能を入れる際のリスクとデメリット

売上や信頼性など多様なメリットをもたらす一方で、ECサイトにレビュー機能を導入する際に、注意しなければならないこともあります。

ネガティブなレビューも入る場合がある

商品が気に入らなかった方や受け取り時に何らかの問題があった方がネガティブなレビューをつけてしまう場合があります。初期不良や不良品だった、などの書き込みは購入検討者にとって、かなり心配になるレビューです。
ネガティブレビューは放置しないで返信をつけたり、追跡可能であれば顧客へお詫びの連絡を入れるなども必要な対応でしょう。
アプリによっては、購入者認証に加え公開前確認をかけたり、Shopify Flowと連携し、ネガティブなレビューが入った時に通知し、迅速にサポートへ繋げられるようにすることも可能です。

他にも、商品開封時に「不具合や使い方でお困りの際はここにご連絡ください」といったチラシを同封するなどの方法があります。レビューに書くよりも簡単にサポートにアクセスできるような環境を準備しておけば、カスタマーサポートで対処できる可能性も高まります。

Shopify Flowについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

レビューのクオリティの統制が難しい

インセンティブをつけたレビュー投稿企画では、あまり長い文章を書きたくないけれどもポイントなどが欲しいがゆえに参考にしにくいレビューを書かれる場合もあります。レビューの書き直しの依頼や編集は非現実的であるため、レビュー内容のクオリティ管理は基本的には難しいです。

文章が短すぎたり、あまり品質がよくないレビューばかり集まってしまうことは、検討者の後押しの役割としてもSEOの役割としても目的を果たすことができません。
対策としては、字数制限を設ける、フォームタイプを活用して必須条件をつける、様々な項目を設けて情報を広く取得できるようにするなどが挙げられます。

メンテナンスに手間がかかる

レビュー機能をECサイトに追加すると、ネガティブレビューなどへの巡回や返信など、対応の時間は必要になります。
また、レビューがスパム化してしまったりしないようにサイトメンテナンス・管理もしていく必要があります。
不特定多数の人々がレビューを書き込めるようにするのではなく、商品を購入した人に限定することで信頼性を担保するなどの機能を持っていて、セキュリティ面でも安全なアプリを導入することが重要です。

Shopifyにレビューを実装するときはプロに依頼しよう

レビュー掲載の導入にはデメリットもありますが、それ考慮しても、マーケティングや信頼、SEOの面などでレビューを導入する利点はあると言えるでしょう。ECサイトがある程度の規模になり、さらに客層を広げていきたいタイミングでは、顧客レビューがあると新規層も安心して購入できるでしょう。

とはいえ、どのような場所にどのようなタイプのレビューを掲載するのがもっとも効果的か、また自社のECサイトにはどのアプリがいいのかなどを選択するのは、簡単ではありません。顧客からのレビューが消えてしまうと再投稿してもらうことは難しいので、導入してから別アプリにと、次々移行することはなるべく避けたいです。
国内で有数のShopify PremierパートナーであるBiNDecでは、レビューアプリの選定や導入はもちろん、ECサイトの構築から運用、その先まで様々な支援でECサイトを運営する企業様のサポートを行っています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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POINT

  • Shopifyではアプリを追加することでECサイトへレビュー機能を追加できる
  • レビューアプリは機能や価格などから自社に合ったものを選ぶべき
  • レビューアプリのセレクトや導入迷ったらプロに相談してみよう