ShopifyへAmazon Payを導入してCV向上|顧客もストアも安心な決済手段を追加する方法

ShopifyへAmazon Payを導入してCV向上|顧客もストアも安心な決済手段を追加する方法

購入率をアップさせることは、ShopifyでECサイトを運営している担当者にとって大事なミッションです。購入率を上げるための施策は多数ありますが、決済方法を増やす方法は少ない手間で効果を発揮しやすい施策といえるでしょう。
そこで、Amazon Pay(アマゾン ペイ)のようなメジャーで利用者の多い決済方式を候補にするのもひとつの方法ですが、導入のメリットだけでなく決済手数料などのリスクも含めて導入を検討する必要があります。
この記事では、ShopifyにAmazon Payを導入する方法や導入するメリットや注意点などをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

また、BiNDecとAmazon Pay主催イベント「年商1億円を超える自社ECはやっているCV向上のための7の施策」レポートもぜひ合わせてご覧ください。


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Amazon PayとはAmazonアカウントに紐付く決済サービス

Amazon Pay公式サイトキャプチャ

まず、Amazon Payとはどのようなサービスなのかを簡単にご説明します。

Amazon Payは、大手ECサイトAmazonのアカウント情報を使い、別のECサイトで商品やサービスの支払いを行える決済サービスのことです。Amazonのアカウント情報には、住所やクレジットカード情報が登録されていますので、顧客がAmazon Payでの決済を選択すれば、自身で新たにこれらの情報を入力する必要はありません

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ShopifyでAmazon Payを利用するときの手数料は?

ShopifyでAmazon Payを利用する場合、取引手数料と決済手数料がかかります
まず、取引手数料ですが、これはAmazon Payに限らず、Shopifyを利用時にかかる手数料です。金額はShopifyのプランによって変わり、現在は0.2%~5%です。詳しくは以下の表でご確認ください。

プラン スターター ベーシック スタンダード プレミアム Plus
取引手数料 5% 2% 1% 0.6% 0.2%

※2024年5月16日現在の外部決済手数料です。詳しくはShopify公式サイトをご覧ください。

また、Amazon Payの決済手数料としては、デジタルコンテンツなら4.5%、デジタルコンテンツ以外なら3.9%が必要です。
つまり、スタンダードプランでデジタルコンテンツを販売した場合、合計で5.5%の手数料がかかることになります。なお、初期導入手数料や月額の固定費用はかかりません。また、売上げ入金時の振込手数料も、Amazon側が負担してくれます。
※2024年5月16日現在の手数料です。詳しくはAmazon Pay公式サイトをご覧ください。

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ShopifyにAmazon Payを導入するメリット

Amazon Payのイメージ写真

ShopifyのECサイトにAmazon Payを導入することは、ユーザーだけでなくストアにとっても多数のメリットがあります。まずはどのようなメリットがあるのかを知り、導入を検討する際の参考にしましょう。

新規顧客の獲得

ShopifyのECサイトにAmazon Payを導入することで、新規顧客の獲得を促すメリットがあります。
決済方法を増やすことは、購買意欲を持つ顧客を逃さないための重要な施策のひとつです。それが、世界的に有名なAmazon Payであれば、認知度も高く利用者も多いので、新規顧客獲得には最高の決済サービスのひとつと言えるでしょう。

決済ハードルを下げることで購入率が上がる

ShopifyのECサイトにAmazon Payを導入することは、決済ハードルを下げる効果もあります。
前述したようにAmazon PayはAmazonアカウントに登録された情報と紐付いていますので、顧客は余計な情報をECサイトに渡すことなく決済が可能です。
そのため、顧客にとって決済ハードルが下がり、その結果として購入率の上昇なども望めるでしょう。

決済・配送手続きをスムーズに行える

Amazon Payを導入すれば、顧客の正しい情報を取得できますので、決済や配送手続きをスムーズに行えます。
顧客が自分で住所やクレジットカードを入力した場合、ミスなどにより決済や配送手続きができない可能性があります。ですが、Amazon Payを導入すればAmazonアカウントに登録された住所やクレジットカード情報を使えますので、顧客による入力ミスは発生しません
クレジットカードが有効であるかどうかも、Amazon Payで管理しているので安心です。

なお、Amazonには「FBA(フルフィルメント by Amazon)」というEC事業者向けに提供しているサービスがあります。販売する商品の保管、受注処理、配送という一連の業務をすべてAmazonが代行してくれますので、こちらを利用するのもおすすめですが、手数料や注意点もあります。詳しくは下記の記事をご覧ください。

もし、決済・配送手続きの効率化にお悩みなら、下記の無料資料もご用意しています。購入間違いなどのエラーを削減する顧客対応方法などについてもご紹介していますのでぜひ合わせてご覧ください。

安全性の向上につながり顧客の信頼度も得られる

黎明期と異なりECサイトのセキュリティは、かなり高い水準と言えます。ですが、今でも知名度の低いECサイトでのクレジットカード決済については慎重になる顧客がいるのも事実です。
そのような顧客にとってAmazon Payのようなセキュリティの高いサービスであれば、安心して決済に使えます。
Amazon Payが行った調査によると、「取引の安全性」「Amazon Payブランドの信頼」項目において、8割以上の顧客が9〜10点(10点満点)の高評価をつけています。

つまり、Amazon Payを導入することは、ストアにとっても決済の安全性を向上させることができますし、顧客の信頼を獲得する手段にもなるのです。また、Amazon Payは厳しいリスク管理を行っているので、不正注文対策としても有効と言えるでしょう。

Amazon Payはユーザーがスピーディーな決済を行えるのでカゴ落ち対策になる

顧客がAmazon Payを利用すれば住所やクレジットカード情報を入力する必要はありませんので、チェックアウト画面での入力作業が減り、スピーディーに精算が完了します。結果として、顧客にカゴ落ちさせるきっかけを減らすことができるのです。

また、カゴ落ちを防ぎECのCVを上げるためには、チェックアウト(注文確定)画面の改善も重要です。こちらの記事もぜひ合わせてご覧ください。

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ShopifyのECサイトにAmazon Payを導入する方法

ShopifyにAmazon Payを導入する方法とメリット、決済手数料を解説

ShopifyにAmazon Payを導入したいと思った時に気になるのは、「どのような審査があるのか」「設定はするのは簡単なのか」などの点でしょう。ここでは、ShopifyにAmazon Payを導入する方法を見てきましょう。

Amazon Payアカウント登録が必要

Amazon Payを導入するために一番大切なのは、Amazon Payアカウントの登録です。Amazon PayアカウントはAmazonに申請し、審査を完了する必要があります。申し込みには、以下の情報が必要です。

Amazon Payアカウント申請に必要な情報

  • Amazon Pay用のメールアドレス(Amazon出品サービスでご登録があるものは不可)
  • 登記簿に記載のある会社情報(法人名、住所、代表者名)
  • 売上金の入金先銀行口座情報
  • ECサイト名とそのURL(環境依存文字は使用不可)

Amazon Payから登録に利用したアカウントメールアドレス宛に審査完了のメールが届けば準備完了です。

ShopifyでAmazon Payを有効化

次にShopifyストアでAmazon Payを有効化します。まずは管理画面にログインし、「設定」をクリックしてから「決済」を選択しましょう。そしてAmazon Payの項目から「Amazon Payを有効にする」をクリックし、後は表示される設定の手順に沿って手続きをすれば完了です。

ShopifyにAmazon Payを導入する方法とメリット!決済手数料も解説

詳細な設定方法は、Shopify公式サイトを参考にしてください。

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Amazon Payを利用する際の注意点

申請が通れば、Amazon Payを利用することはできます。ですが、実際に使う場合には、注意すべき点がいくつかあります。ここでは、Amazon Payを利用する際の注意点をご紹介しましょう。

サポート体制の整備

Amazon Payを利用するということは、Amazonの看板を借りるということでもあります。そのため、AmazonではAmazon Payを利用する事業者に対しに、Amazonと同様のサービスを受けられるよう要請しています

例えば、取引に問題があった場合の迅速なカスタマーサービスや、簡易な返品、返金手続、ポリシーやお問合せ先をわかりやすい場所に記載するなどです。
そのため、導入を検討する場合は、このような顧客に対するサポート体制を整備できるかどうかも重要な判断基準になるでしょう。

リターンURLはShopifyの管理ドメインのURLを使う

Amazon Payの設定をする際には、正しいリターンURLを設定しないと決済が通りません。リターンURLとは、Amazon Payで決済を行うための元のサイトがどこなのかを参照する際に使うURLです。

このリターンURLは、ECサイトで使っている独自ドメインのURLを設定することもできますが、Shopifyの「Buy Button(購入ボタン)」機能を使った場合は、Shopifyの管理ドメインのURLを使わなければいけません。
少しわかりにくいシステムなので、余裕があればShopifyに知見のある制作会社に依頼することで、トラブルを回避する方法もあります。

Amazon Payの海外アカウントでは利用できない

Amazon Payといっても、実は国内のECサイトで使えるAmazon Payは「Amazon.co.jp」の購入者アカウントでしか利用できません。つまり、日本以外の海外ユーザーが利用することはできないのです。この点、越境ECなどを意識しているECサイト運営者にとっては、注意が必要となります。

Shopifyでの越境ECについてはこちらの記事も合わせてご覧ください。

→チェックアウト施策にお悩みなら、Shopify PlusパートナーのBiNDecがご相談を承ります。

決済サービスは何をポイントに選ぶべきか?

ご紹介してきたように、Amazon Payを導入することで様々なメリットを得られますが、実際に導入するべきかどうかの判断する要素は手数料を含め様々です。ここでは、Amazon Payに限定せず、決済サービスはどのようなポイントに注目して選ぶべきかをみていきましょう。

Shopifyで使えるおすすめの決済サービスと各種手数料をくわしく解説した記事もありますので、合わせてご覧ください。

取り扱う商品の顧客層に合わせて選ぶ

自社で取り扱う商品の顧客層に合わせて決済サービスを選ぶ方法もあります。例えば、クレジットカードを持たない若年層がターゲットであれば、キャリア決済やコンビニ決済などに対応すべきでしょう。
また、越境ECで外国人がメインであればPayPalの導入がおすすめです。もし、中国向けの販売がメインとなるのであれば、「UnionPay(銀聯)」や「Alipay(アリペイ・支付宝)」といった決済も視野に入れるべきです。

自社のセキュリティ要件と照らし合わせる

Shopifyで運営するECサイトの安全性は高いですが、ECサイトをカスタマイズしたり、オリジナルページを作成したりした時に適切な対応ができていないと脆弱性が生まれることもあります。
また、自社で決済サービスと契約する場合は、「プライバシーマーク」や「ISMS認証」「PCI DSS」といった、セキュリティに関する認証を取得しているか企業かどうかを確認すべきです。万が一、顧客情報を流出してしまうと信用を失うだけでなく大変な損害を出してしまいます。

顧客の選択肢のためにと決済サービスを闇雲に増やし続けるのではなく、自社のセキュリティ要件と照らし合わせて安全に管理できる決済サービスを選ぶことも大切です。

Shopifyのセキュリティ対策について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

業界で決済サービスがよく利用されているかを調査する

Amazonは国内外でシェアの高いECサイトです。ですが、当たり前ですがすべての顧客がAmazonを利用しているわけではありません。自社の業界で利用数の多い決済サービスがどこなのかは改めて調査し、対応することが適切でしょう。

Amazon Payを導入して購入率をアップさせよう!

Amazon Payを導入する一番のメリットとしては、顧客に楽で安心な決済方法を提供できることです。それにより、新規顧客の獲得を期待できますし、て顧客がストレスなく買い物ができるようになればカゴ落ちなどの対策にもなります。Amazon Payの導入は、ECサイトの運営者にとって、最適な決済方法のひとつと言えるでしょう。

ですが、ECサイトへの導入の際にはいくつか注意しなければいけない点もございます。もし、自社での決済サービス導入に不安がある場合がある場合は、Shopifyの決済導入の幅広い知識と実績あるShopify PlusパートナーのBiNDecにご相談ください。
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