Shopify(ショッピファイ)は、カナダで誕生したECサイトの構築サービスです。Shopifyを使えば、専門的な知識がなくても、簡単に自分のECサイトをオープンできます。越境ECにも対応していますから、海外進出を視野に入れた事業展開を検討している場合にもメリットがあるでしょう。
本記事では、Shopifyの主な機能やメリット・デメリットのほか、複数用意されているプランの種類・費用といった基本的な情報をご紹介します。実際の使い方や、開設後に行うべきことなどについても解説しているので、新たにShopifyでECサイトを構築したい人はぜひ参考にしてください。
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Shopifyは専門的な知識がなくてもECサイトを構築できるプラットフォーム
Shopifyは、専門的な知識がなくてもECサイトを構築できるプラットフォームサービスです。カナダで誕生したサービスで、現在では170以上の国と地域で利用されています。もちろん、日本でも利用が可能で、楽天市場のような日本国内のECモールと連携をとったり、日本の商習慣に合わせて開発されたアプリを利用したりと、日本に適したやり方で運用できます。
ECサイトを作成できるサービスは数多くありますが、その中でもShopifyは、カスタマイズ性の高さとグローバル展開のしやすさが魅力のサービスです。
また、基本料金や手数料率が異なる複数のプランが用意されているため、これからECサイトを始める個人事業者から、すでに多くの顧客を獲得している知名度の高いブランドまで、幅広い事業者が活用できるでしょう。
Shopifyに向いているユーザー
Shopifyは、手軽に低いコストでECサイトを開設することができるため、初めてECサイトを立ち上げる個人事業主に向いているサービスです。しかし、それだけではなく、エンタープライズ企業が運営するような大規模なECサイトの構築にも対応できる、デザイン・機能の高い拡張性を備えています。
個人事業主から大企業まで、幅広いユーザーのニーズに応えられるという点が、Shopifyの特徴です。
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Shopifyの主な機能
Shopifyには、ECサイト運営に役立つ数多くの機能が搭載されています。下記では、すべてのプランで利用できるShopifyの基本的な機能の中から、主要なものをピックアップしてご紹介します。
なお、Shopifyでは、8,000を超えるアプリを利用して機能を拡張できることも特徴です。多様なニーズに応えるアプリが開発されていますので、併せて活用することをおすすめします。
おすすめのShopifyアプリについては下記の記事をご覧ください。
マルチチャネルプラットフォーム
Shopifyは、さまざまなプラットフォームにおける商品販売を一括管理できるサービスです。FacebookショップやGoogle、Instagram、MessengerなどでShopifyの商品を販売できるほか、Amazonや楽天市場と連携した商品管理なども可能です。
さらに、ShopifyのPOS機能を活用すれば、実店舗とオンラインストアの両方で同じ商品を販売・管理することもできます。
安全なショッピングカート機能
Shopifyなら、セキュリティ性の高いショッピングカート機能をすべてのプランで利用できます。カートに入ったままの未決済商品の保管、購入を促すメールの送信、注文後の確認メール送信機能などを活用することで、ユーザーの利便性を高めるとともに、売上も伸ばしやすくなるでしょう。
決済は、クレジットカードのほか、Apple Pay、Google Payなどの電子決済、キャリア決済など、豊富な決済方法に対応しています。
顧客管理
既存顧客の購入状況の確認といった、顧客管理機能も搭載されています。単純に顧客名や住所、履歴を管理するだけでなく、お客様アカウントの登録やパスワードを忘れた場合の対応、個人情報の削除といった機能も利用可能です。
在庫管理
Shopifyでは、在庫数の登録や販売状況に応じた在庫数の表示が簡単にできます。また、複数の倉庫や実店舗の在庫を一括管理して、在庫の割り当てや追跡も可能です。倉庫や配送元ごとの在庫の管理や移動といった細かい設定や確認もできるため、専用の在庫管理システムを利用しなくても、在庫の管理ができるでしょう。
デザインテーマテンプレートの利用
Shopifyには、複数の無料デザインテーマプレートと、有料のデザインテーマプレートが用意されています。ブランドイメージや取り扱い商材に合ったテーマテンプレートを選択するだけで、簡単にデザイン性の高いECサイトを構築できます。
おすすめのテーマや選び方について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
ストア分析
Shopifyでは、商品の販売状況や集客に関する分析レポートの出力が可能です。キャンペーン効果の確認や検索キーワード分析、費用と利益に関するレポートの出力、商品ごとのパフォーマンス分析など、利用できる機能はプランによって異なりますが、さまざまな切り口からストアの分析ができます。
モバイルアプリの利用
Shopifyには、AndroidとiOSで利用できるECサイト管理用のアプリが用意されています。スマートフォンから、ECストアのメンテナンスや販売状況のチェックが可能です。
Shopify POSによる実店舗との連携
「Shopify POS」を活用すれば、実店舗の在庫の追跡や割り当て、POS販売レポートの出力などが可能です。
専用のShopify POSアプリは、Android、iOSのスマートフォンやタブレットにインストールできるので、手軽に活用できるでしょう。オンラインと実店舗両方で使えるクーポンの発行や、オンラインで注文した商品の店舗受け取り、返品・交換など、オンラインとオフラインの境を越えたさまざまな機能を利用できます(利用できる機能の範囲はプランによって異なります)。
Shopify POSの詳しい機能や使い方については、下記の記事をご覧ください。
越境ECへの対応
1つのストアで複数の国・地域に商品展開ができる「Shopify Markets」を活用すれば、手軽に越境ECを始められます。Shopifyの決済サービス「Shopify ペイメント」なら複数の国の現地通貨で決済ができるため、通貨の違いによりユーザーが購入しづらくなるといった問題も起こりません。
また、ユーザーの所在地やブラウザなどに応じて言語を自動的に選択・表示したり、海外ドメインを使用したりすることも可能です。プランによっては、関税の見積もりや徴収にも対応しています。
越境ECの始め方や事例について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
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Shopifyのメリット:選ばれる10の理由
Shopifyは、幅広い事業者に向いていて、自由度が高く、クオリティの高いECサイトの構築を可能にしてくれます。具体的には下記に挙げたような10個のメリットがあり、ECサイト構築の際の有力な選択肢になるといえるでしょう。
低コストで導入できる
Shopifyの利用料金は、月額5ドルからです。仮に1ドル135円であれば675円ですから、個人でも無理なくECストアを始められます。基本的なECサイトの機能を利用できる「ベーシック」プランでも、年払いなら1ヵ月あたり25ドル(1ドル135円の場合、3,375円)と、低コストで始めることが可能です。
また、開設から3日間はクレジットカード情報などを入力しなくても無料で利用できますので、とりあえず試してみることもできるでしょう。
簡単にECサイトを構築・運営できる
Shopifyを使ったECサイト構築と運営は、専門的なプログラミングの知識がなくても直感的に行えます。細かいカスタマイズにはCSSやHTMLなどの知識が必要ですが、基本的な機能だけを備えたECサイトであれば、初めてショップを立ち上げる人でもスムーズに作成することが可能です。
多言語・通貨、海外発送に対応している
Shopifyはカナダで誕生したサービスですが、現在では170以上の国と地域で幅広く利用されています。日本語以外の言語に対応した販売ページの作成や、現地通貨での決済、国外発送と国内発送で異なる送料の設定、関税対応といったサービスがそろっているため、海外で商品販売をしたい場合にも便利です。
デザインのテンプレートが豊富
ECサイトのイメージを左右するのが、デザインテンプレートです。Shopifyでは、初期設定のテンプレートのほかにも、複数の無料テンプレートおよび有料テンプレートを利用できます。イメージに合うデザインを選ぶだけで、見栄えのするECサイトを作れます。もちろん、デザインのカスタマイズも可能です。
アプリを活用して機能を拡張できる
Shopifyには、8,000を超える数多くの機能拡張用アプリが用意されています。利用したい機能を搭載したアプリをインストールすることで、よりニーズに合った使い方ができるようになるでしょう。
また、自社専用のアプリを開発・利用することもできます。
オムニチャネルに対応できる
Shopifyでは、ECサイト上だけでなく、実店舗での販売にも対応しています。すべてのプランで利用できるShopify POSで、実店舗での商品販売や決済、在庫の管理も可能です。
また、月額89ドルまたはShopify Plusへの加入により無料で利用できる、Shopify POSの機能をより高機能にした「Shopify POS Pro」なら、オンラインストアで購入した商品の実店舗受け取りといった多くの機能を利用できます。
APIによるシステム連携で業務が効率化できる
Shopifyでは、APIを利用してさまざまなシステムと連携できます。すでに利用しているシステムがあれば、その過去の注文データや顧客情報などをShopifyと連携できるため、業務の効率化に役立つでしょう。
スマートフォンからも管理できる
Shopifyには、専用のモバイルアプリが用意されています。AndroidでもiOSでも利用可能で、いつでも、どこでも、スマートフォン上から簡単にストアや商品の管理、売上状況の確認などを行えるため、緊急対応が必要な場合などに便利です。
SNS連携が可能で集客に強い
Shopifyは、FacebookやInstagramなどのSNSと連携できます。Facebookページに商品を表示させたり、Instagram上で商品を販売したりできるため、SNSからの集客効果が期待できる点も魅力です。
ShopifyとInstagramの連携方法について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
個人事業主からエンタープライズまで対応可能
低コストで手軽にECサイトを構築できるShopifyは、初めてECサイトを立ち上げる個人事業主にもおすすめのサービスです。一方、すでに数多くの商品を展開している大規模事業者にも、上位プランの多彩な機能やアプリによる機能拡張などで十分に対応できます。
ECサイトを構築できるサービスは数多くありますが、他社のサービスでは、ECの規模が大きくなるにつれサイト側の対応が追いつかなくなり、別のサービスに切り替えなければならない場合があります。しかし、プランの変更やアプリの導入・開発で機能を拡張できるShopifyなら、そのような心配はありません。これは、コスト面、運用面共に大きなメリットになります。
ただし、カスタマイズが必要になるような大規模な法人事業者のECサイト構築では、社内ですべて対応するのは難しい場合も多く、外部のパートナー事業者のサポートを受けて行うのが一般的です。
Shopifyには、サイト構築支援の十分な知識と経験を持つパートナー事業者を公認する制度がありますので、事業者選定の際に参考にすることをおすすめします。
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Shopifyのデメリット:事前に要チェック
メリットが大きいShopifyですが、デメリットもあります。Shopifyを利用する際は、下記の2点に対応できるかどうか、事前に検討しておきましょう。
英語力が必要になる場合がある
Shopifyはカナダで誕生したサービスなので、トラブルや疑問点について詳細を調べようとした際、英語の解説しか見つからないことがあります。
Shopifyの日本公式サイトには日本語での案内が掲載されていますし、ECストアの管理画面も日本語表記です。通常の利用においては、英語力が要求されるような場面はほとんどありません。
しかし、詳しい情報を確認しようとすると、英語ページのリンクが貼られているだけで、日本語の案内が見つからないことがあります。Google 翻訳などのサービスを利用することもできますが、細かい説明や複雑な内容を読み解くためには、ある程度の英語力が必要です。
英語の苦手なスタッフしかいない場合は、不明点を日本のサポートチームに問い合わせるか、Shopifyのサイト制作支援を行っている事業者などのサポートを受けましょう。
ウェブ制作の専門知識が必要になる場合がある
基本的なECサイト構築であれば、Shopifyの管理画面のメニューに従って操作するだけで完了します。しかし、サイトのサービスに合わせた細かいカスタマイズやシステム連携などを行うためには、HTMLなどに関するある程度のプログラミングの専門知識が必要です。
もし、サイトのデザインにこだわりがあったり、ほかのサイトとの差別化のためにカスタマイズが必要だったりする場合は、ウェブ制作に詳しいスタッフを担当者にするか、Shopify公認のパートナー企業を活用することをおすすめします。
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Shopifyを始めるには
Shopifyの5つのプランと適した選び方
Shopifyには、下記の5つのプランが用意されています。利用したい機能やECサイトの規模に応じて、自社に最適なプランを選択しましょう。
月払い月額料金 | 年払い月額料金 (Shopify Plusは3年契約の月額料金) |
おすすめの対象者 | |
33ドル | 25ドル | ・新しくECサイトを立ち上げる人 ・Shopifyを試してみたい人 |
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92ドル | 69ドル | 中規模のECサイト運営者 ・3~5人分のスタッフアカウントが必要な事業者 |
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399ドル | 299ドル | ・大規模なECサイト運営者 ・6~15人分のスタッフアカウントが必要な事業者 ・関税や輸入税の計算機能を使いたい事業者 |
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5ドル | ー | ・SNSに商品リンクを貼って商品販売をしたい事業者 ・スマートフォンのみで手軽にEC事業を始めたい人 |
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2500ドル〜 | 2300ドル〜 | ・複数のストアを開設したい大規模な事業者 ・充実したPOS機能を求める事業者 ・無制限のスタッフアカウントが必要な事業者 |
Shopifyのプランについて詳しくは、下記の記事もご参照ください。
ベーシック
これからECストアを新たに始めたい人に適したプランが、ベーシックです。
Shopifyの基本的なサービスを使うことができ、商品登録数も無制限ですから、一般的なECサイトの立ち上げには十分でしょう。ただし、ストアオーナーアカウントのほかに設定できるスタッフアカウントは2人分までで、EC業務の自動化機能といったプラスアルファの機能を使うことはできません。
ベーシックの利用料金
- 月額料金:33ドル(年払いは25ドル/月)
- クレジットカード手数料:3.4%(日本のクレジットカード)、3.9%(アメリカン・エキスプレスや海外のクレジットカード)、4.15%(JCB)
- 取引手数料(Shopify ペイメントを利用する場合は無料):2%
スタンダード
Shopifyで中規模なECサイトを構築するなら、スタンダードがおすすめです。ベーシックの機能はすべて使える上に、リピーター割合といった詳細なレポートの出力や、EC業務の自動化機能なども利用できるようになります。なお、スタンダードでは、スタッフアカウントを5人分まで登録可能です。
スタンダードの利用料金
- 月額料金:92ドル(年払いは69ドル/月)
- クレジットカード手数料:3.3%(日本のクレジットカード)、3.85%(アメリカン・エキスプレスや海外のクレジットカード)、4.1%(JCB)
- 取引手数料(Shopify ペイメントを利用する場合は無料):1%
プレミアム
一般的なプランの中で最も充実した機能を使えるのが、プレミアムです。売上追跡レポートや、送料の自動計算機能などに加え、関税と輸入税の計算機能なども備えています。大規模なECサイトを構築したい事業者に適しているといえるでしょう。
スタッフアカウントも15人分まで登録できるため、複数のスタッフがストアの管理を行えます。
プレミアムの利用料金
- 月額料金:399ドル(年払いは299ドル/月)
- クレジットカード手数料:3.25%(日本のクレジットカード)、3.8%(アメリカン・エキスプレスや海外のクレジットカード)、4.05%(JCB)
- 取引手数料(Shopify ペイメントを利用する場合は無料):0.5%
スターター(旧:Shopify Lite)
Shopifyのプランの中で、最も安価で手軽なのがスターターです。ECサイトを作成するのではなく、Shopify以外のウェブサイトやブログ、SNSなどに追加できる商品の購入ボタンを作成することで、簡単に商品の販売や決済といった機能を利用できます。
ウェブサイトやSNS上で商品を紹介して購買ボタンのリンクを貼り、ユーザーにクリックさせて販売するだけというスタイルなら、スターターで十分です。ECストアのトップページなどを作成する必要がないことから、ベーシックプランよりもさらに簡単にEC事業を始められます。
スターターの利用料金
- 月額料金:5ドル
- クレジットカード手数料:5%
- 取引手数料(Shopify ペイメントを利用する場合は無料):5%
Shopify Plus
Shopify Plusは月額料金が2,500ドル~と、一定ではありません。取引量が多いほどメリットが大きくなる料金設定になっています。
月額料金はほかのプランに比べて高額ですが、その分、充実した機能を利用できます。無制限のスタッフアカウント、同一ブランドで10ストアまで開設可能、支払方法・届け先情報の入力画面(チェックアウト画面)への配送日時指定欄追加といった編集機能、シングルサインオン機能などを活用したい場合は、Shopify Plusが適しているでしょう。
特に、BtoBや国ごとに別のECサイトを立ち上げて一括管理したい場合や、高いセキュリティ性や高負荷に耐えられる専用サーバーを希望する場合は、Shopify Plusがおすすめです。
Shopify Plusの利用料金
- 月額料金:2,500ドル~/月(3年契約の場合は2,300ドル〜/月)
- クレジットカード手数料:3.15%(日本のクレジットカード)、3.75%(アメリカン・エキスプレスや海外のクレジットカード)、3.75%(JCB)
- 取引手数料(Shopify ペイメントを利用する場合は無料):0.15%
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Shopifyの登録方法・使い方
Shopifyは、登録から3日間は無料で利用できます。簡単にストアの作成や商品の登録ができますので、まずは無料登録して試してみましょう。プランは無料体験の後で選択できるので、まだどんなサイトにするかイメージが固まっていないという人でも気軽に試すことが可能です。
Shopifyを実際に利用する際は、下記の手順でストアを開設します。
1. Shopifyストアの作成(新規登録)
Shopifyのサイトの右上には「無料体験をはじめる」というボタンが表示されています。まずは、このボタンを選択してアカウントの登録を行ってください。
ボタンを選択すると、画面上に質問が表示されます。回答内容に応じたストア立ち上げのサポートを受けられるため、わかる範囲で回答してください。下記の5点のような内容が質問されます。
登録時の質問内容
- 商品販売経験の有無
- 商品の販売場所
- 販売予定の商材
- ストア名
- 事業所の所在地(国)
わからない質問は、「スキップ」で飛ばしても問題ありません。
アンケートの後は、Shopify IDの作成画面になります。メールアドレスで作成するほか、Apple、Facebook、Googleの各種アカウントと連携してください。これで、ストアの登録は完了です。
2. 商品登録
ストアの登録ができたら最初に販売する商品を登録します。管理画面トップページ左側の「商品管理」ボタンを選択して、「商品を追加する」を選択しましょう。商品の追加画面が表示されますから、必要な情報を入力してください。
商品を追加する際は、下記の内容を入力します。
商品を追加する際の入力項目
- タイトル:商品名です
- 説明:ユーザーに表示される商品説明のほか、画像、動画、表などの挿入も可能です
- メディア:画像などの追加を簡単に行える欄です
- 価格設定:商品価格を入力します(「商品1点あたりの費用」はユーザーには非表示になります)
- 在庫:在庫数や、在庫切れ時の対応方法などの入力が必要です
- 配送:商品の重量を入力します
- バリエーション:サイズや色のバリエーションを設定可能です
最後に「保存する」を選択すれば、商品の追加が完了します。
3. コレクションによる商品分類
Shopifyでは、コレクションと呼ばれる分類を設定できます。
コレクションとは、ストアが独自に設定できるカテゴリー分けのことです。「◯◯シリーズ」といったブランドのシリーズの設定もできますし、「1万円以下」「SALE」「◯◯特集」といった顧客の商品探しに役立つカテゴリーを設けることもできます。
商品にコレクションを設定するときは、まず、管理画面の「商品管理」の中にある「コレクション」ボタンからコレクションを作成してください。
コレクションのタイトルや説明を入力して「保存する」ボタンを選択すると、コレクションを作成できます。
商品管理画面右側(PCの場合、スマートフォンの画面では下にスクロール)の「コレクション」を選択すると、作成したコレクションを選択できるようになっているはずです。
条件を設定すれば、商品の登録時に自動で条件に合致するコレクションに追加していくこともできるので、状況に応じて活用しましょう。
4. お問い合わせ・特定商取引法のページを作成
ECサイトには、「お問い合わせ」ページや「特定商取引法に基づく表記」のページが必須です。これらのページは、管理画面の「オンラインストア」を選択して「ページ」ボタンから作成してください。
タイトルには、「お問い合わせ」や「特定商取引法に基づく表記」といったページのタイトルを入力します。その後、コンテンツ部分に本文を入力してください。
特定商取引法に基づく表記については、Shopify公式サイトにテンプレートも掲載されています。ページ作成に活用しましょう。
5. デザインテーマを導入
Shopifyには、サイトを華やかに彩ってくれるデザインテーマが多数用意されています。
2021年6月以降にストアを開設した場合の初期設定は、「Dawn」という無料テーマです。ほかにもいろいろなテーマがあるので、ブランドイメージに合うものを導入してください。
テーマの設定は、管理画面の「オンラインストア」内の、「テーマ」ボタンから行います。
下部に「人気のある無料のテーマ」が表示されているので、希望のデザインがあれば「追加」ボタンを選択して追加します。そのほか、「テーマストア」にアクセスして希望のテーマを選択することも可能です。
追加したテーマは「テーマライブラリー」に表示されます。ストアに反映させたいデザインを選んで「メインテーマとして設定」を選択すれば設定完了です。
Shopifyのテーマについて詳しくは、下記の記事をご参照ください。
6. 送料と決済方法を設定
商品を発送した際の送料の設定は、管理画面の「設定」メニュー内の、「配送と配達」ボタンから行うことができます。
「配達と配送」を選択すると、配送料の管理画面が表示されます。「基本の配送料」の「管理」を選択すると、国内・国外の送料設定画面が開くので、必要事項を入力しましょう。
配送料の詳しい設定手順は下記の記事をご覧ください。
一方、決済方法の設定は「決済」画面で行います。
決済方法は「Shopify ペイメント」のほか、PayPal、Amazon Payといった「サポートされている決済方法」、銀行振込・代金引換といった「手動の決済方法」の3種類に大別できますが、最も手数料が安く簡単に利用できるのはShopify ペイメントです。
Shopify ペイメントを利用する場合は「Shopify ペイメントを有効にする」を選択し、ストア情報を入力しましょう。最後に「アカウントの設定を完了する」を選択すれば完了です。なお、Shopify ペイメントと、それ以外の決済方法の併用も可能です。
Shopifyで選べる決済方法は以下の記事に詳しく書いてあります↓
7. 受注テストとパスワード解除
すべての設定が完了したら受注テストと、ストアにかかっているパスワードの解除を行います。
受注テストを行うためには、テスト用決済サービス「Bogus Gateway」の設定が必要です。管理画面の「設定」から「決済」を選択した画面で、クレジットカード決済サービスを無効にし、「(for testing)Bogus Gatewayを有効化する」を選択して「保存」しましょう。
「テーマ」メニューの「ストアを見る」を選択すると、実際のストアの画面を確認できます。商品の購入も可能ですから、操作してみてください。
テスト注文では、クレジットカード情報に下記の内容を入力します。
テスト注文で入力するクレジットカード情報
- カード名称:Bogus Gateway
- カード番号:「1」(成功した取引のシミュレーション実施時)か「2」(失敗した取引のシミュレーション実施時)か「3」(例外のシミュレーション実施時)
- CVV(セキュリティ番号):任意の3桁の数字(何でも構いません)
- 有効期限:未来の年月であればいつでも構いません
いろいろなパターンでテストを行い、問題がなければパスワードを解除してストアを公開します。パスワード解除後は一般のユーザーがストアにアクセスできるようになるため、十分にテストを行っておくことが重要です。
より詳細なストア開設の手順は下記の記事をご覧ください。
→Shopifyの最適なEC構築・運用をプランニング。オンラインにてご相談を承ります。
Shopifyでストアを開設した後にすべきこと
Shopifyでストアを開設した後は、下記の2点の施策を実行し、売上を伸ばしていきます。
ユーザーの行動をイメージしながら、どうすればより購入してもらえるかを考えていきましょう。
集客
Shopifyは、あくまでもECサイトの開設サービスです。モール型ECのように、何もしなくてもユーザーが流入してくるわけではありません。いくら魅力的な商品展開をしていても、ユーザーに情報が届いていなければ売上にはつながらないのです。
ShopifyはSNSなどとの連携が可能ですから、積極的に発信を行っていきましょう。また、SEO(検索エンジン最適化)の活用やリスティング広告への出稿などで集客につなげることもできます。
ECサイトのSEO対策について、詳しくは下記の記事をご覧ください。
分析ツールなどにもとづく改善
ECサイトの使いやすさや顧客満足度などをチェックして、問題点を改善していくことも大切です。開設したばかりのときは、まず、サイトの使いやすさを確認するために、いろいろなパターンでテスト購入をしてみましょう。使いにくいと感じたポイントは、カスタマイズを行って改善していくことをおすすめします。
また、Shopifyで利用できるストア分析機能も便利です。ユーザーがどこから流入してきたのか、どんなキーワードで商品を検索したのかといった情報も得られるため、サイトデザインの検討や新商品の開発に役立ちます。ただし、どの程度の情報を得られるのかは、プランによって異なります。
そのほか、ShopifyとGoogle アナリティクスを連携させて、顧客の動きを確認することも可能です。
Shopifyで大規模ECサイトを運営するなら、公認パートナーを活用しよう
Shopifyなら、手頃な価格で簡単にECサイト構築と運営ができます。今後、EC事業に参入してみたい事業者や、規模が大きくなっても使い続けられるサービスを探している事業者は、Shopifyの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
規模の大きなECサイトを運営する場合に必要となる、Shopifyのカスタマイズやアプリの選定、専用アプリの開発には、Shopify公認パートナーの活用がおすすめです。
ECサイトの構築と運用をトータルサポートする「BiNDec」を提供するWEBLIFEは、Shopify公認パートナーの中でも最上位ランクの「Shopify Plus Partners」であり、「Partner of the Year」にも選ばれています。
ShopifyでのECサイト構築を検討する際には、ぜひBiNDecの活用をご検討ください。
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